近畿壁材 | 漆喰(しっくい)補修時の利用方法
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汚れ

◇汚れが表面の場合

落書きや手アカなどの汚れならば、プラスチック消しゴムご利用ください。
油汚れなどは家庭用の中性洗剤を水で薄め、スポンジやタオルなどで軽く拭いて下さい。ゴシゴシ拭いてしまうと内部まで汚れが入ってしまう場合があります。 上記で汚れが落ちない場合は♯280や♯320のサンドペーパーで汚れ部分をやさしく擦って下さい。その際、汚れた部分だけでなく周りとなじませるようにすると目立たなくなります。

◇汚れが内部まで浸透している場合

台所用の漂白剤(キッチン泡ハイターなど)を汚れた部分に塗布し、2~3分時間を置いてから浮き出た汚れを拭き取ってください。汚れがひどい場合は、この作業を繰り返し行うと除去できる場合があります。

※ご注意!! 漂白剤の使用は通常の漆喰、白色のみに限りできる方法です。カラー漆喰の場合は漂白剤の使用はできません。

◇内部:表面除去、漂白剤除去でも汚れが落ちない場合

この場合は塗り替えの処理が必要になります。塗り替えの工程は下記の通りです。

☆内部:塗り替えの場合

①塗り替え面を水洗い(水拭き)後、完全乾燥
② 【島かべプライマー】原液塗布後、完全乾燥(塗布後 半日~1日)
③ 【下地材 ボードベース】塗り付け後、完全乾燥(塗り付け後 1日)
④ 【島かべしっくい】上塗り塗り付け

◇外部:表面除去、漂白剤除去でも汚れが落ちない場合

この場合は塗り替えの処理が必要になります。塗り替えの工程は下記の通りです。
★外部:塗り替えの場合
①塗り替え面を水洗い(水拭き)後、完全乾燥
【島かべプライマー】原液塗布後、完全乾燥(塗布後 半日~1日)
【下地材 漆喰ベース】塗り付け後、完全乾燥(塗り付け後 1日)
島かべしっくい上塗り(島かべ油入り)塗り付け(塗り付け後 4~7日は雨に打たれないように養生)

◇塗り替えする厚みが無い場合

①塗り替え面を水洗い(水拭き)後、完全乾燥
②白色シーラー材【島かべプライマー】を刷毛又はローラーで塗布後、完全乾燥(塗布後 半日~1日)
島かべ漆喰ガード(リペアー材)を刷毛又はローラーで塗布(塗布後 1日は雨に打たれないように養生)
※漆喰ガードの色は漆喰の白色とほぼ同色ですが、部分補修すると目立つため、全面塗布してください。

◇汚れにくくする為の予防方法

漆喰汚れの対処方法は汚れが表面だけの場合と、内部まで浸入している場合とでは大きく違います。
日常生活の中で漆喰壁の汚れは必ず起こるので、後々のメンテナンスの事を考え、施工時に【島かべ撥水剤】を塗布しておく事をお薦めします。
撥水剤をしておけば、漆喰内部への水の浸入を防ぎ、拭き取りのみでメンテナンスできます。
また撥水剤の塗布が面倒な方は、撥水剤配合済みしっくい【リライム】をご検討ください。

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カビ

【島かべしっくい】は強アルカリ(PH12~14)で抗菌性が強く衛生的です。そのアルカリ作用によって内部よりカビが発生する事はありませんが、条件が整うと【島かべしっくい】の表面のカビの発生は起こります。

カビの発生が表面の場合

カビキラー等の市販の塩素系カビ取り剤を塗布して下さい。その際、表面は真っ白になりメンテナンスは完了と思いがちですが、一度カビが生えた壁面はカビが発生する条件が整っているので、【島かべ撥水剤】を塗布して下さい。
撥水剤を塗布しないと、半年~1年程度の短期でカビが再発生する事が多いです。

カビが漆喰内部まで繁殖している場合

割れとの併発で割れ部分より漆喰内部にまでカビの菌糸が伸び、漆喰内部で繁殖している場合は塗り替え以外のメンテナンス方法はありません。
既存の漆喰が浮き等が多く弱っている状態
既存の漆喰を落とし、再度下地にあった工法で塗り替えて下さい。その際、上塗り漆喰に【島かべ抗菌剤】を混入すると、再度のカビ発生の抑制になります。
既存の漆喰がしっかりしている場合
※塩素系カビ取り剤は表面は漂白殺菌しますが、内部のカビ菌は残っているので、そのまま上に塗り重ねても再度、表面にもカビが出てきます。

①漆喰内部のカビ菌を殺菌する【島かべ殺カビ剤】を全面に塗布します。その後完全乾燥。
※殺カビ剤はカビ菌を殺菌、除菌するものでカビで黒くなった壁面を白くするものではないため塗り替えが必要です。
【島かべプライマー】原液塗布後、完全乾燥
【漆喰ベース】下地材塗り付け後、完全乾燥
【島かべしっくい】20㎏に【島かべ抗菌剤】200g混入し、上塗り。その後完全乾燥。
【島かべ撥水剤】を塗布。
カビの発生を抑制する為の予防方法
カビは温度20~28℃、湿度60%以上でよく繁殖します。水や埃などの有機物を栄養源としたカビ菌が風などで外壁に付着し繁殖します。カビ菌が付着するのを防ぐ事は出来ませんので、漆喰表面の吸水率を低くする事が最大の予防になります。
※漆喰の吸水率を低くする方法
  • 上塗り漆喰に油を混入し、油漆喰にする
  • 砂漆喰【島かべ砂漆喰】を厚く(5~10㎜)塗る。モルタル面まで水が廻らない様にする。
  • 上塗り漆喰の鏝押さえを十分に行う。鏝押さえをすればする程、表面が密になり吸水率は低下します。
  • 上塗り漆喰に抗菌剤を混入する。
  • 【島かべ撥水剤】で表面を保護する。
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割れ

漆喰が割れた場合の対処法はクラックの種類によって様々で、割れの原因を特定しないと塗り替え等の補修をしても、再発する事が多いです。

構造亀裂

近年、建築様式の変化によりパネル系下地や、鉄骨造等の建物が増えてきました。これらは建物自体の動きや自然災害等で壁面に圧力がかかり、上塗りの漆喰が割れる事があります。塗り替えは可能ですが、塗り替えても同じ様な亀裂が起きる事が多く、左官工事では修復が難しく、下地の変更等の処置が必要です。

亀甲亀裂や網状亀裂

大壁工法等の壁面が大きい時や、塗り厚が著しく厚い場合等に乾燥収縮によって起こる場合や吸水性の高い下地で水引き調整処理不足によるドライアウトで起こる場合等があります。この場合は上塗面だけの亀裂が多いので、内部に被害がある場合は少なく、上塗り層の塗り替えがで補修する事が出来ます。
塗り替えの場合(内部)
①塗り替え面を水洗い(水拭き)後、完全乾燥
【島かべプライマー】原液塗布後、完全乾燥
③亀裂にそってジョイントテープを貼り付けます。
④ジョイントテープが隠れる厚みで【下地材 ボードベース】を塗り完全乾燥。
⑤漆喰上塗り塗り付け
塗り替えの場合(外部)
①塗り替え面を水洗い(水拭き)後、完全乾燥
【島かべプライマー】原液塗布後、完全乾燥
③亀裂にそってジョイントテープを貼り付けます。
③ジョイントテープが隠れる厚みで【下地材 漆喰ベース】を塗り完全乾燥。
④漆喰上塗り(油入り)塗り付け

割れにくくする為の予防方法

  • 大壁等の大きい面積の場合は乾燥収縮が大きいので島かべネットを伏せ込んで下さい。
  • 下地の水引きを一定にする為、吸水の激しい下地に【島かべプライマー】原液を塗布して下さい。
  • 各工程、充分に乾燥期間を設けて下さい。追っかけ施工は砂しっくいから上塗り漆喰の施工時だけです。
  • 標準塗り厚を守って下さい。厚みを付ける場合は追っかけ施工で何度も塗り重ねて下さい。
  • 5度以下での施工はしないで下さい。硬化不良により漆喰本来の硬度が出ず、割れやすくなります。
  • 漆喰へ急結剤や防凍剤等は混入しないで下さい。
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色ムラ

色ムラの原因は白華(エフロレッセンス)や過剰な鏝押さえによる鏝ムラ等があります。通常の漆喰は白色なのでムラがあっても分かりにくいですが、色漆喰になると顕著に目立ちます。ムラになってしまった壁面を補修する事は出来ませんので塗り替えが必要になります。

塗り替え

近年、建築様式の変化によりパネル系下地や、鉄骨造等の建物が増えてきました。これらは建物自体の動きや自然災害等で壁面に圧力がかかり、上塗りの漆喰が割れる事があります。塗り替えは可能ですが、塗り替えても同じ様な亀裂が起きる事が多く、左官工事では修復が難しく、下地の変更等の処置が必要です。

亀甲亀裂や網状亀裂

色漆喰の塗り替えの場合(内部)
①塗り替え面を水洗い(水拭き)後、完全乾燥
【島かべプライマー】原液塗布後、完全乾燥
【下地材 ボードベース】塗り付け後、完全乾燥
④色漆喰上塗り塗り付け
色漆喰の塗り替えの場合(外部)
①塗り替え面を水洗い(水拭き)後、完全乾燥
【島かべプライマー】原液塗布後、完全乾燥
【下地材 漆喰ベース】塗り付け後、完全乾燥
④色漆喰上塗り塗り付け

色ムラになりにくくする為の予防方法

白華には材料の練り水等の水分が原因の1次白華と施工後の雨水による2次白華があります。
1次白華しないように…
  • 【島かべプライマー】等で下地の水引きを一定にして下さい。
  • 材料はあまり軟らかく練らないで下さい。
  • 鏝押さえを充分にして下さい。仕上げ面で水分量に違いがある場合は新聞紙等で吸水し、しっかり押さえて下さい。
  • 冬期の施工は特に気を付けて下さい。冬季は乾燥スピードが遅く表面に水分が多く残りますので色ムラが出やすくなります。
2次白華しないように…
  • 外部や内部の水廻り等で施工後、水がかかる可能性のある場合は撥水剤で表面保護をしておくと、漆喰に水が浸入しないので色ムラが出にくくなります。
  • 施工後、1週間程度は養生をして雨にあてないで下さい。漆喰は空気中の二酸化炭素を吸ってゆっくり硬化しますので、乾燥途中で雨にあたると遊離石灰が表面に出てきて色ムラになります。
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浮き(剥離)

浮き(剥離)

剥離している漆喰は除去しないといけません。その上に塗り重ねる事は出来ず、いずれ剥がれ落ちてしまいます。どの部分までめくれたかで大きく工法が異なりますので弊社にお問い合わせ下さい。

浮き(剥離)を予防する方法

  • 異なる材料を塗り重ねる場合は完全乾燥後、次の工程に移って下さい。収縮率の違い等があり乾燥後、剥離する事があります。 例:石膏プラスターから漆喰、土中塗りから砂漆喰等
  • 材料の裏側の接着界面に水が廻ると剥離の危険が高まります。漆喰の表面の保護や漆喰が割れない様にする事が必要です。漆喰が割れた箇所から水が浸入し、剥離につながる事が多いです。
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