「土」と「砂」と「藁すさ」と「海藻糊」だけで出来ているのが、本物の土壁です。
まずは、本物の土壁とは何?
「ボードに土壁を塗りたい!」
土壁についての勘違いしてませんか?
土壁といっても皆さんがイメージしている土壁には3種類あります。
「え!竹編んでその上に塗るのが土壁でしょ!」
それももちろん「土壁」です。みなさんが土壁と言って連想するのはこれが多いかもしれません。
小舞荒壁(こまいあらかべ)という土壁ですね!
ただ、これはあくまで「下地材!」小舞荒壁と言ってこれが皆さんの目に触れる事はあまり無いかもしれません。
石膏ボードのような役割でこの上に珪藻土壁を塗ったり、漆喰壁を塗ったり、断熱材代わりに使って板を張ったりします。
もう一つは、これもあまり皆さんが見ることは無いと思いますが、先ほどの小舞荒壁の上に塗る「中塗り土」と言われる土壁です。
「小舞荒壁の上に塗るんですか?」
そうです。大直しや斑直しなどもありますが、ややこしくなるので今回は省略します。
中塗り土(なかぬりつち)と言われる土壁です。
昔は、中塗り土仕上げと言って、漆喰壁などを塗らずに中塗り土のまま仕上げでそのままにしている事も多かったですね。
古民家や武家屋敷などでは今でも見かけますね。
おじいちゃんの家でいたずらして穴をあけたりするのもこの土壁かもしれません。
そして最後3つ目が上塗り用の土壁です。
実は、後で説明しますが以外に見る事が少ないかも・・・
土を使った仕上げの土壁です。
文化財などの茶室や高級料亭などに使われる仕上げ材で、京都の聚楽土と砂とすさだけで塗られている「水捏ね(みずごね)」や海藻糊を入れた「糊土(糊土)」などが有名です。
「以外に見る事が少ないとか言ってましたけど・・・」
「これはよく見ますよねぇ~、おじいちゃんの家もこれですよね!緑色の壁なんかもありますよね」
「これが、よくボロボロしてきて・・・イメージ悪いですよね」
そう!それ!皆さんが土壁と思ってるけど、土壁じゃないやつ!
実は、それがボロボロする「土壁」の正体、砂壁orジュラク壁なんです。
皆さんが、「土壁」と思って和室などに塗られているのは、土壁を模した建材なんです。
例えば砂壁、昔の砂壁は砂を海藻糊で塗っていました、海藻糊の強度が無くなるとボロボロ落ちてきます。
ジュラク壁も同様にCMCやMCと言われるボンドで固めてあるだけなので、ボンドの成分が弱くなるとボロボロ落ちてくるんです。
「え!じゃぁボロボロしてる和室の壁は土壁じゃない可能性が・・・」
そうです。土壁風仕上げ材ですよ!
土壁は、本来樹脂やボンドが使われていません
土の粘土成分が固まってるだけなので、長期的にも勝手にボロボロしません。
もちろん、地震や固いものが擦れると落ちますけどね!
「そうだったのかぁ~」
それでは、まとめ!
土壁を大別して3つになります。
① 竹を編んだ上に5㎝ぐらいの厚さで塗る下塗りの土壁「小舞荒壁」
② 「小舞荒壁」の上に塗る「中塗り土」
③ 仕上げの土壁として塗られる「水捏ね」や「糊土」などの土壁仕上げ
上記3つはどれも主成分が「土」そして砂と藁すさ、後は、海藻糊が入っているか入っていないか。ちなみに「糊土」以外はすべて土と砂と藁すさだけの土壁です。
それではやっと本題!
「本物の土壁仕上げ材(糊土)」を石膏ボードに塗る、本土壁やすらぎ土壁仕上げ材!
本土壁やすらぎは、淡路島の土「淡路土」と「みじん砂」と「あく抜き藁すさ」と「粉末海藻糊」の4つの自然素材だけで作った昔ながらの土壁仕上げ材です。
【本土壁やすらぎの特長】
□ 意匠:土の肌と藁すさが素朴で、私たちには親和性のある落ち着いた空間を作ります。
□ 自然素材:使われている素材は、国産の自然素材。
□ 性能・機能:土壁は不燃で、多孔質な素材から呼吸し、湿気を吸ってくれます。
□ 色数が豊富:土色のカラーが5色で、様々な住宅デザインに利用できます。
□ 施工性:施工性が良く、塗りやすい。
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【製品概要】
容量:18㎏
標準塗り厚:2㎜
標準施工面積:2坪(6.6㎡)
【適応下地】内装
石膏ボード・モルタル・土壁・ビニールクロス・古壁等に下地処理を行って施工できます。
- 手順1
石膏ボードに土壁仕上げを塗るには?~下地
- 手順2
下地が大事!土壁にも対応できる専用の下塗り材~さっと!~
- 手順3
本土壁やすらぎを練ります~混練り編!
- 手順4
これがなかなか難しい!土壁の仕上げ~塗り付け仕上げ編!
- 手順5
本格的な土壁仕上げ施工ポイント!