土を少量のセメントで固める真砂コン液の版築土塀への活用
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版築土塀・・・
版築土塀(はんちくどべい)とは、土を型枠の中に入れ成形した土塀下地のことで、材料的にも工法的にも厳密な定義はない。
コンクリートやセメントのない時代の塀を作る伝統工法で、土を利用している。
あくまで弊社が提案する版築土塀は、その中の一工法であり、すべての版築工法についてではない。
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近畿壁材が提案する版築土塀は・・・
弊社が提案している版築土塀は、型枠に材料を入れ15cm~20cm程度につき固め、積み上げていく工法で、土塀の下地というより、型枠を外した後の「地層」のようなそのデザインを見せる事が目的とした版築土塀の提案である。
もちろん、その上に土壁や漆喰壁を塗るのは問題ないが、見せる下地!としての版築土塀を提案している。
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版築土塀の材料~版築は何から出来ているの?
基本的には、土から出来ています。土と言っても様々あり、壁土のような粘土ではなく、真砂土と言われる花崗岩が風化した砂利、砂が混ざっている土が向いているのではと考えています。
伝統工法では、この土以外に石灰やにがりなど、土間たたきに似た配合と諸説言われているが所詮は土塀の下地、当時高価であった「石灰」が土塀の下地に使われていたとは考えにくい。
すべてとは言わないが、土だけでできている物も多くあったのでは?と推察できる。
土だけだとそのままだと雨に流れますよね!
弊社がご提案する版築土塀のように、外部でその地層のようなデザインをむき出しに見せる仕上げの場合は、土だけではその強度に問題があります。
そうなると、石灰やにがりが必要になります。
ただ、石灰やにがり使うの難しそうですよね。もちろん、今の時代手に入りにくいですよね。
そんな問題を解決するためにご提案するのが・・・
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真砂コン液を使った版築工法!
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真砂コン液を使った版築土塀工法は、少量のセメントで土を長期的に硬化安定させる薬品、真砂コン液の特長を活かした版築工法です。
もともとは、真砂土舗装、土系舗装に使われている真砂コン液ですが、その特長(強度・色・エコ)を活かすことで版築土塀への転用が実現しました。
それでは、その真砂コン液を使った版築土塀工法について工程をご覧ください。
- 手順1
版築土塀の型枠について
- 手順2
厚みとサイズ、鉄筋は不要?必要?
- 手順3
真砂コン液を使った場合の配合例
- 手順4
版築材料を練ります!
- 手順5
材料を型枠に入れ、突き固める!
- 手順6
デザインは、お好みで!色もお好みで!
- 手順7
天端はどうすればいいの?
- 手順8
型枠を外します。
- 手順9
セパ穴補修(Pコン穴埋め)
- 手順10
版築塀の完成!