漆喰が剥がれ落ち、土壁がむき出しになった箇所の補修工事は多くあります。しかし、下地の破損状況以外にも当時の施工方法や使用材料など種類も様々です。新築での漆喰施工とは違いマニュアル化の難しい工法でもあります。
この施工要領書では、一般的な土壁下地の補修をマニュアル化したものであり、すべての状況を保証するものではありません。
【補修計画】
補修箇所が、下記のような状態ではこのマニュアル通りの補修はできません、下地改修の再検討が必要です。
■小舞竹が露出し、縄が腐っている。
■中塗り土も剥落し、壁面を叩くと浮いている。
■指で押さえるだけ穴が開くほど表面がボロボロである。
■荒壁がすべて露出している。
■破風、軒などの下地が露出している。
- 手順1
古い漆喰撤去・下地の確認等
- 手順2
浸透性土壁強化剤「土強(どきょう)」塗布
- 手順3
亀裂・不陸調整
- 手順4
「島かべドカッと!」塗り
- 手順5
「島かべネット」貼り付け
- 手順6
「島かべドライストップ」塗布
- 手順7
下地材「漆喰ベース」塗り
- 手順8
「島かべしっくい」上塗り
- 手順9
「島かべ撥水剤」塗布