意外に多い漆喰にカビが発生する案件
強アルカリ性で抗菌作用が非常に強い漆喰(しっくい)ですが、条件が整えばカビは発生してしまいます。
«漆喰上にカビが発生するメカニズムについての記事はこちら・・・
今回はカビを除去した後、塗り直しをする現場にお伺いしました。
①最初の工程は発生したカビを除去しないといけません。
カビキラー等の除去剤でも効果はありますが、カビの菌糸は表面から中へ中へ侵入して行く為、漆喰内部の奥に菌糸が残っている可能性があります。
菌糸が残ったまま塗り直しの補修をした場合、短期間で再発する恐れがあるので、漆喰専用の「殺カビ剤」を塗布します。
殺カビ剤は非常に細かい粒子に設定しており、壁奥深くまで浸透し、カビの菌糸を殺します。
※殺カビ剤は漂白作用はないので、菌糸は死にますが白くなりません。
②カビの菌糸を除去したら漆喰の塗り直しになります。
下地材「漆喰ベース」を殺カビ処理した既存漆喰壁の上に塗り、乾燥後に上塗り漆喰を仕上げます。
③再発しないようにカビ対策をした上塗り漆喰を塗ります。
カビが発生した箇所は、カビが生息しやすい環境にあるという事です。同じような漆喰の仕上げをしても再発する可能性が高いです。
今回は漆喰専用の「抗菌剤」と混入型撥水剤の「ミクサップ」を上塗り漆喰に混ぜて、仕上げて頂きました。
カビに対して抗菌作用を持つ抗菌剤と、カビの発生条件の一つである水分を漆喰内に侵入させない撥水剤の併用で予防します。
«漆喰専用カビ抗菌剤「島かべ抗菌剤」はこちら・・・
«混入型撥水剤「ミクサップ」はこちら・・・
どちらも混入型になっており、施工手間は増えないのでご利用いただきやすい商品になっています。
一度カビが発生してしまうと、除去するにしても補修するにしても大変な作業になるので、是非最初の施工時に撥水剤などの予防対策をしておくことをおすすめします。
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