たたき土を利用する地層のような壁 版築(はんちく)
みなさん「版築」といういう工法をご存じですか?
版築の歴史は古く、日本では家の壁に用いることありましたが、多くは墳墓や寺院の基礎部分、土塀、土塁、地盤改良になどに用いられていました。墳墓に版築を用いた例としては、吉野ヶ里遺跡の墳墓群などが有名です。またその他版築で有名な建物は奈良県法隆寺、近年ではINAXさんが愛知県に土・どろんこ館を建設し、壁部分に版築を採用し注目されています。
版築は簡単に説明すると、土間たたきの壁、塀バージョン。ではどのように施工するのかと言うと、コンクリートと同じように型枠を設置し、その型枠の中を土間たたきと同じ材料、同じやり方で押し固めて作りあげます。型枠の中を土間たたきと同じように押し固めるため、棒状のタコなどを用いて押し固めますが、その姿が版をつくように見えることから、版築と呼ばれるようになったという説もあります。
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木と土の相性は抜群!
当社のたたき土を利用し施工していただいた版築です。すごくおしゃれですよね!住宅の内装にご採用いただきました。
木と土の相性が抜群でやわらかい雰囲気があります。この意図的に演出している曲線がまた見事です。曲線にするこで本物の地層のようでリアルですよね。曲線を出すためには施工する職人さんの技術が必要になります。わざと土を多く投入する部分、少なく投入する部分をつくり、たたき締め具合もよくたたいて締める部分、やさしくたたいてあまり締めない部分などを一層施工する間でつくり曲線にします。
簡単に説明していますが、型枠をしているため側面からの完成図が見えないため、上部から施工する職人様の感覚のみが頼りになります。
また一層、一層見た目をわかりやすくするため、土の色を変えて施工していただいています。着色は当社の粉末顔料(着色材)「壁カラー」を「たたき土」に配合して層ごとに色を変えていただきました。
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この版築の前の空きスペースには暖炉のようなものを設置する予定のようです。本当に素敵なリビングですね~
お客様人も満足いただけて嬉しい施工現場報告でした。
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