伝統材料を自分で調合して作るには知識と経験が必要になる |
以前、出張時に古民家の改修現場で「糊土」施工をしているという事でご訪問させて頂きました。
サンプル作りの際に、仕上がりの色で使用する土を決めています。
今回は淡路土の色味の素朴な感じが希望だそうです。淡路土を上塗り用にする為、篩にかけた物の粘性に合わせ、砂(珪砂)とひだしスサを配合し、最後に作業しやすい粘性に海藻糊を投入します。
今は、海藻糊100%の【島かべ角又】があるので便利ですね~。このまま1日ほど練り置いた材料を施工しています。
下地は中塗り土下地になります。
実際に塗りつけている作業です。
塗りつけて養生をすぐ剥がしを繰り返しますが、養生テープを貼る前、事前にちり厚に合わせて薄く油を柱に塗っています。
そうする事で、粘着によって木材がささくれる事を防いでいます。
何度もサンプル作りをしている賜物でしょうか?実際に少し触らせて頂きましたが非常に塗りやすいです。
左が塗り付け鏝。右が波消し鏝です。
塗りつけて場を平滑にし、出来た波を波消し鏝で1~2回撫でて終了です。
あまり触らない方が、土本来の表情が出る為、土壁は撫でものと言われるんですね。
綺麗に仕上がりましたね~。お施主様には会えなかったのですが、この工程を非常に楽しみにされていたそうです。
梁も素晴らしくこだわりの木材が使用されています。
このように茶室の壁のように、上品に仕上がる糊土ですが、やはり配合は難しいのも事実。
そんな場合には当社が販売している配合済み糊土「本土壁やすらぎ」があるのでご検討ください!
土壁の事ならご相談ください!