■「淡路島」はじまりの大地
古事記・日本書紀によると、おのころ島で夫婦となった伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉冉尊(いざなみのみこと)の二柱の神は、日本列島の島を次々に生んだとされている。
その中で最初に生まれた島が「淡道之穂之狭別島(あわじのほのさわけのしま)」、すなわち淡路島であると記されている。
国生みの島「淡路島」は日本列島が生まれた、そのはじまりの大地
■大地は私たちの原点
人々は大地を踏みしめ、土に守られてきました。そして、それらを生きる知恵に変えてきました。
土にさまざまな素材を技術によって混ぜ合わせ「暮らし」の中に溶け込ませてきました。
日本列島が生まれたそのはじまりの大地、「土」を素材として私たち「近畿壁材」は活動している。
「土」を通してたくさんの方に癒しや喜びを与えられるように、「土」に私たちの技術と美意識を注ぎ込み、時にはライフスタイルを彩る壁になり、時には感性をくすぐるアートになり、ミュージアムとなり、「近畿壁材」の精神になっています。
■淡路島の土の産業と歴史
「淡路島」で創業して110年、私たちは土屋としてこの大地の恵み「土」を販売してきた。
理由は「淡路島」では良質な「土」がたくさん採れる。そんなことから「淡路島」には「土」を使った産業が多くある。
有名なのは日本三大瓦のひとつ「淡路瓦」。その他には瓦と同じく土を焼いて作る「タイル」の大手メーカー工場もある。
また、近年ではその品質と量の豊富さから、陶芸家の移住も多く、窯元も増えている。
■これから先の未来に必要な「土」
環境問題が大きな問題になっている現代、エコでサスティナブルな物が求められ、自然との共生を意識する方も増えている。
サスティナブルな「土」はこれから先の未来に必要と言えるのではないだろうか。
例えば、「土」を素材とする土壁は、剥がしたものを廃棄処分する必要が無く、元の「土」に返すことができる。
また、剥がした土壁は新しい土壁と混ぜれば再び壁に塗ることができ、再利用することもできる。
ゴミを出さず、再利用できる「土」は環境問題の観点からも今注目されている。