古い住宅の土壁の改修工事を見せて頂きました!
お客様のご厚意により、改修中の古民家を見せて頂く機会がありました。
外壁は、土壁仕上げで、玄関から土壁(蛍壁)錆壁仕上げの立派な住宅です。
外壁に土壁仕上げ!下地は砂漆喰!
一部改修が進んでいますが下地は、砂漆喰。その上に土壁が塗られています。
上塗りは、鉄粉入りの土壁です。
弊社でも過去にはこの鉄粉入りのジュラク壁「錆聚楽」売ってました。
木摺り下地が縦!この地域ではさほど珍しく無いようです。
関東地域で「土」が豊富に無いエリアでは、木摺りに砂漆喰で下地を作ることはさほど珍しくはありません。
また、数寄屋造りや茶室などの柱が細い場合も、竹小舞でなく木摺り下地を使うことは多いようです。
ただ、ここでは木摺りが縦なので驚きました!
木摺り下地に最適な漆喰!島かべドカッと!は最高の砂漆喰です。
木摺り下地には、高い付着力と粘性、厚塗りに耐えうる強度など様々な条件が求められます。
木摺り板が縦でも横でも、島かべドカッとなら文化財改修にバッチリです。
砂漆喰下地に土壁を塗る場合は!
島かべドカッとでも、島かべ砂漆喰でもその上に土壁を塗る場合は、少し注意が必要です。
① 表面はフラットにでも、木鏝がスタイロフォームで表面を軽く荒して下さい。
砂漆喰などを塗り付け、定規でフラットにし、少し水が引いたらスタイロフォームや木鏝などで掻き落としのように表面を軽く擦ります。
高い部分を削る要領ですね!
② 水引に注意!乾燥した島かべ砂漆喰や島かべドカッとの上は水が引きます。
そんな時には、次の2つの方法が便利です!
☆島かべプライマーを塗ろう!
もし、文化財などでケミカルの使用に制限があれば・・・
☆引き糊を塗ろう!
「引き糊」って何?
引き糊は、要するに糊の濃い材料を下擦りします。
例えば、本土壁やすらぎに島かべ角又を1~2本入れた材料を軟らかく練って薄く砂漆喰の上にシゴキ塗りします。
その上に通常の材料を追い掛けで塗って仕上げるといった工程です。
本土壁やすらぎは、本物の土壁材料!
古民家土壁の改修は、出来る限り元の工法で!
土壁改修や古民家改修など、よく現場にお邪魔しますが、時間をかけて下地や仕上げを見ていると、当時の左官屋さんのやり方などが本当に勉強になります。
話が変わってしまった!「錆聚楽」の噺どうなった?
すいません、今回見せて頂いた壁は、黄土と地元の砂、それにひだしすさが入った土壁に、鉄粉入りで塗ってありました。
厚みがそんなに厚くないので糊も入っていると思いますのでベースは糊土かな・・・
本土壁やすらぎに鉄粉を入れて塗ってもいいのかなとも思います。
ただ、普通に鉄粉を入れて塗ってもなかなか錆びないです。
時間をかけて錆びてくるのが良いのかもしれません。
まさに詫び錆びですね!
すべての漆喰工事に!日本伝統の本物の漆喰壁!島かべ漆喰をお勧めします。
★SNSで情報配信中!
———————————————————————