小舞荒壁って何?小舞竹って何?
日本の伝統的な土壁工法小舞下地について
小舞竹(こまいたけ)とは、日本の伝統土壁下地に使う竹です。
小舞竹は、幅8分程度に割った竹で、掻き竹とも言われている。
大別して割竹(真竹)4つ割りや6つ割りの小舞竹と、細い丸竹(篠竹・女竹)の間渡し竹の2種類あります。
近年は、細い丸竹(女竹)の間渡し竹はあまり使われなくなり、国産の物はほとんど無くなっている。
当社では、2種類とも取り扱いはあるが、ほとんどが小舞竹の注文である。
>小舞竹は、竹を八割にしたもの詳しい商品情報はこちら・・
>女竹(間渡し竹)は、細い丸竹を使用詳しくはこちら・・・
小舞竹は、小舞荒壁の芯材です。
小舞荒壁(こまいあらかべ)
小舞竹を小舞縄を用い格子状に組んで編み上げ、その上に荒壁土を塗る工法で、昔の壁下地(現在で言うなら石膏ボードや合板、断熱材などの変わり)であり、各地で若干の仕様も違う。
また、竹を編む「紐」も藁縄や棕櫚縄、ビニール紐などもあり決まったルールは無い。
しかし、圧倒的に棕櫚が多いような気がする。
当社では、小舞縄(小舞縄)の取り扱いもある。
小舞縄は、5㎜程度の細い荒縄で、小舞を編むに最高の縄である。
>小舞縄購入は・・・詳しくはこちら
荒壁土塗り、小舞荒壁下地
格子状に編んだ小舞下地に荒壁土を塗り付け下地を作っていく。
厚みは、竹の幅や柱の太さなどにもより変わってくるが、幾度か塗り重ねていく。
荒壁土は、寝かせるほど良い、長い場合は半年程度寝かすが、塗る前に少し新しい藁を入れたほうが塗りやすい。
また、土も古壁の再利用が良いとされているが、半分以上新しい粘土を混ぜたほうが良いと思う。
小舞荒壁工程
一般的には・・・
①小舞竹編(掻き)
②荒壁塗り(表裏)
③貫伏せ、貫漆喰
④大直し、斑直し
※③と④の順番が逆の場合もある。
⑤中塗り土塗り
上記の工程で中塗り土までが一般的には小舞荒壁塗りや土壁下地と言われる工法である。
全国各地、やり方も違い、使う土も違う、長野県などは竹を使わず葦(よし)を使ったりもする。
というわけで、小舞荒壁には決まった答えがあるわけではない。
最近は、新築で小舞荒壁を塗ることも少ないが、弊社では一応土屋の責任として小舞竹は、販売しています。
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