荒壁は小舞下地に施工!
どんなところに使用される?
荒壁は、特に古民家や社寺仏閣それから土蔵などの下地として使われてきました。
この下塗りの荒壁を塗った後、中塗り、上塗りへと工程をすすめていきます。
施工のポイント!
荒壁は土と藁すさを練り合わせ、1週間以上の寝かせて施工するのがオススメ!
保管期間は通常、だいたい1か月や2か月ほど、保管期間が長ければ長いほど塗りやすくなります。
施工方法
〇塗り付け
荒壁は、竹で編んだ木舞下地の表裏の両面に塗り付けます。
先に塗り付けた面を「荒壁」、その裏側に塗った面を「裏返し」と呼んだりします。
荒壁の表面の乾燥後、裏返しの工程に進むほうがよいとされています。
荒壁は、柱の太さに合わせておおよそ50mm以上の厚みを付けます。
ここで塗り付けが完了という場合がありますが、より丁寧なのは縦縄と言われる縄を垂らして荒壁に埋め込む作業などもあります。
〇乾燥期間
厚みをこれだけ付けると、乾燥収縮による割れがかなり見られます。
完全乾燥をしていないと上塗りまで下塗りの亀裂が浮き出てくることがあります。
なので、必ず完全乾燥をして完璧に割れてから中塗り施工に入りましょう!
工期に余裕のある現場では半年以上、荒壁を乾燥させることもあります。
このような手順を踏み荒壁の施工を行ってください。
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