近畿壁材 | 隆起した大地をイメージした壁
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匠に役立つ塗り壁ブログBLOG

2024/08/17(土曜日)隆起した大地をイメージした壁

山肌、岩肌をそのまま壁にしたようなデザイン

 

オーダー塗り壁のご相談いただいたのは海外の建築デザイナー様。

ある建築モニュメントの設計に携わっており、クライアント様と何度も打ち合わせし、決定したコンセプトは「クライアント強み、らしさが伝わる大自然を感じる空間」。
そのコンセプトよりたどり着いたイメージが、「隆起した大地をそのまま利用したような建築」です。わかりやすく言うと、山肌や岩肌を塗り壁で表現して欲しいと言うことです。

 

 

ただし、この依頼にはその他クリアしなければ難題も多く、

「確定しているコスト内での材料選定と施工費」

「内部、外部、天井も施工し、総施工面積は1500㎡以上」

「下地の大半はアクが出やすい木が材質の下地」

など、デザイナー様がイメージしているデザインの実現だけでなく、材料コストを抑えつつ内外部に使用できる耐久性、材料の施工性や作業性のスムーズさ、最適な下地処理も考えながらの開発になりました。

 

デザイン実現だけではない開発

 

材料コストと耐久性に関しては素材から選定する必要があります。コストとのバランスを取りながら、耐久性の実現も必要なため、何度も調合し、試験しました。

施工コストに関してはイメージしているデザインを実現するための施工方法です。
いくらデザインが依頼主様のご希望に見合うものでも、施工に手間がやり方では1日に施工できる面積が少なくなり、結果施工費が高くなります。
施工方法はできるだけ素早く、ご希望のデザインになること考慮し、ここに関しては実際に現場で施工していただく左官様にも参加いただきながらすすめました。

 

 

下地処理に関しては過去の実績より、一番アク止め効果が高い処理方法で試験を開始しましたが、少しアクが出た部分もあったので、過去の下地処理をさらに見直しました。

 

これらをすべてクリアしながらデザインナー様へサンプルを提出し、採用に至ったデザインが下記になります。

 

 

当社では淡路島の「土」を素材にした壁材や床材で、お客様の建築イメージ、コンセプト、ニーズに合う空間デザインをご提案をしております。

多彩な空間を彩る壁の質感、表情をゼロから開発し、形にします。

「こんな感じにしたい」「こんな風にならないかな」「こんな材料、仕上がりになれば実現できるかも」などがあればご相談ください。

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