何層にも塗り重ねる土壁の中塗り部分を仕上げにする「中塗り仕舞い」。
中塗り土の役割
中塗り土は通常荒壁土の上に塗るものです!
その役割は、荒壁土はかなり厚く塗る土壁のため、乾燥すると表面は凸凹で、田んぼが干上がった時のように大きな割れが発生します。
こんな表面の荒壁土の上に、いきなり仕上げ塗りをするこができないため、下地の凸凹を整え、平滑にするために中塗り土を塗ります。もちろん表面の割れも荒壁土と比較すると小さくなります。
中塗り仕舞いとは?
実は中塗り土ですが、昔からこの中塗り土部分を仕上げとすることがあります。それが「中塗り仕舞い」。
ただ本当の仕上げという意味ではなく・・・
「何年後にくる息子の婚礼の時、きれい仕上げ塗りしよう」
「今はお金がないから、余裕ができたら仕上げ塗りしよう」
そんな考えからできた仕上げです。
しかし、現在この「中塗り仕舞い」の人気が高くなっています。
中塗り土が仕上げに使われる理由!
ご採用いただいた理由を聞くと、「土壁!って感じがするから」「土壁のイメージがこの表面なんんだけど」という意見が多いです。
確かに、中塗り土は仕上げ塗りの土壁と比較すると、表面は少しザラザラと荒く、小さな割れも無数にあり、力強さのような感じは受けます。
これがみなさんが感じる、またはイメージしている土壁に近いのかもしれませんね。
当社ではそんな中塗り仕舞いに使用する、配合済みの中塗り土【中土(なかつ)】を販売しております!
「中土」は、土・藁スサ・砂が既に配合されている中塗り土です。
なので、水で練るだけすぐにお使いいただける商品となっております。
中塗り土を仕上げに検討されている方。ぜひ「中土」をご利用ください!