同じ土壁でも種類によって仕上り表情は違う |
最近中塗土を仕上げに使用される方が増えています。
昔も中塗り仕舞いといって中塗土の仕上げはありましたが、出世したら上塗りをしよう等といったようにいずれは上塗り材を塗る前提でのことが多かったですが、今はデザイン的に中塗土の荒々しさが好まれて仕上げに使われているようです。
中塗土は主材となる土(泥)と骨材の砂、クラック抑制のすさの3種の配合です。左官職人様がほぼ地元の土を使い経験で配合されていましたが、良質の土(泥)がだんだん採取出来なくなり、そういったお声から弊社は淡路島の土を使い工場で配合した中塗土材「中土(なかつ)」を販売しています。
今回はこの中土(なかつ)とやすらぎ(糊土)の表情の違いを見てもらおうと思います。
こちらは中土(なかつ)です。
10ミリの一発塗りをすると写真のように収縮によるクラックが確認出来ます。
10ミリの厚みは下地の荒壁の不陸(でこぼこ)を直し上塗りを綺麗に仕上げる為の厚みです。
上塗りをしないなら5ミリ程度の厚みでも施工出来ますが、糊が入っていない分薄塗りは難しくなります。
通常は十分乾燥させ出来るだけクラックを出させておいた後に漆喰や聚楽等の上塗りを施工します。
仕上げは標準2ミリ厚で海藻糊が入って薄塗りでも施工しやすく配合されています。
クラックは微妙にあるかないかの感じになります。
中土の荒々しさとは違い上品な仕上がりになります。
土壁施工をお考えの方は参考にしてくださいませ。
あなたはどちら派ですか???
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