「黒漆喰をやってみたい!」というお問合せが多くなってきました。
黒漆喰は、伝統左官工事の中でも1,2を争う難しさ・・・・しかし、ペンキや新建材には出せないなんとも言えない手仕事の魅力があります。
当社も、この伝統左官工事、「黒漆喰」の工法を絶やさないように微力ながら頑張っております。
さて、昨日7月31日のブログの続きですが、古代漆喰上塗り用を使った黒漆喰についてですが、今日は実際に色々実験した配合を左官屋さんに実践してもらいます。
やって頂く左官屋さんは、もちろん黒漆喰施工経験はありません。また、漆喰仕事も普段あまりやらないそうです。
もちろん、伝統工法の裾野を広げる事が目的なので、道具も普段使っているものでチャレンジです。
①下地
下塗りは、プラスターボードに石膏プラスター(吉野石膏Cトップを厚く塗ってもらいました。
試験では、砂漆喰を塗りましたが、今日は試験なので砂漆喰も省きます・・・いいのかな?
昨日のブログでも書きましたが、下地に水を引かさなければなりません。そういう意味では石膏プラスターは、抜群に引きますよね。
大丈夫だろうか?
今回は、以下の工程になります。
1)石膏プラスター3mm程度乾燥
2)引き糊
古代漆喰上塗用 20kg
寒水石1厘 10kg
マポローズ 100g
3)黒漆喰上塗り
古代漆喰上塗用 20kg
城かべ松煙 2kg
≫古代漆喰上塗用はこちら・・・・
≫城かべ松煙はこちら・・・・
昨日書き忘れましたが、城かべ松煙の混入量限界は3kgぐらいだと思います。4kg入れたら割れてしまいました・・・・
引き糊を石膏プラスター上にしごき塗りします。引きが早いので手早く塗る必要があります。
塗り付け後、水引を一定にするために縦横斜めにしごいてこなしていきます。
で、水が引くまで待ちます。
石膏プラスターがあまりフラットでないのが心配です。このガタガタを引き糊で直そうとすると厚みが変わってムラ引きします。
「やっぱり、砂漆喰等でフラットにしとくほうがいいみたいですね!」
黒漆喰材料を作る!
古代漆喰2kgに城かべ松煙200g・・・
引きのりの濡れた感じが無くなり、水が引いたら追い掛けで黒の上塗り材料を塗りつけます。
昨日同様に、出来るだけ薄くぬります。
とはいっても、ノロではないのであんまり薄くはぬれませんね!
で、塗り付けて均して待ちます。
この時間がどきどきします。
「ここでどれだけ触らないか、辛抱できるかですね」
押さえて見ましょう!
鏝押さえもついつい小さい見本なので触りすぎてしまいますが触りすぎないように・・・・
石膏プラスターに直接なので心配しましたが、900角ぐらいの大きさならいけそうですね!
しっかり伏せこめば、磨きまではいきませんが横光りは十分にします。
今回の2日間の古代漆喰黒漆喰検証で、十分に古代漆喰で黒漆喰が可能ではないかと思いました。
皆さんも、古代漆喰黒漆喰にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?