何層にも塗り重ねる土壁の中塗り部分をとりあえず仕上げにすること
中塗り土は通常荒壁土の上に塗るものです。その役割は、荒壁土はかなり厚く塗る土壁のため、乾燥すると表面は凸凹で、田んぼが干上がった時のように大きな割れが発生します。
こんな表面の荒壁土の上に、いきなり仕上げ塗りをするこができないため、下地の凸凹を整え、平滑にするために中塗り土を塗ります。もちろん表面の割れも荒壁土と比較するとかなり小さくなります。
そんな中塗り土ですが、実は昔からこの中塗り土部分を仕上げとする「中塗り仕舞い」という仕上げがあります。
ただ本当の仕上げという意味ではなく・・・
「何年後にくる息子の婚礼の時、きれい仕上げ塗りしよう」
「今はお金がないから、余裕ができたら仕上げ塗りしよう」
そんな考えからできた仕上げです。
しかし、現在この「中塗り仕舞い」の人気が高くなっています。
人気の理由は土壁のデザイン!土壁感が一番出ているから
ご採用いただいた理由を聞くと、「土壁!って感じがするから」「土壁のイメージがこの表面なんんだけど」という意見が多いです。
たしかに中塗り土は中塗り部分にしようする土壁のため、仕上げ塗りの土壁と比較すると、表面は少しザラザラと荒く、小さな割れも無数にあり、力強さのような感じは受けます。
これがみなさんが感じる、またはイメージしている土壁に近いのかもしれませんね。
当社ではそんな中塗り仕舞いに使用する、中塗り土の既調合品【配合済み 中塗り土 中土(なかつ)】を販売しております。
土壁っぽさを感じる壁にしたい方はぜひお問わせください。