梅雨が終わるといよいよ夏本番。
これからの時期、左官仕事は内装を中心に施工したいところですが、工期の都合上そうもいきません。
暑い中でも外部の施工しなくてはならない職人様は頭を悩ませる方が多いと思います。
さて、暑い時期に施工して起きる不具合と言えば・・・急激な乾燥ですね!
下地のモルタル等の温度が高く、急激にモルタル側に水が持っていかれる場合や、日当たりによる急激な乾燥等でドライアウトが起きたり、表面に小ヒビが入ったり、押さえ工程が間に合わずザラッとした表面になったりと、漆喰本来の性能、機能が発揮出来ない事があります。
今回は夏場の不具合をおこしにくい3つの方法をお伝えします。
①下地の水引きを抑える
通常の条件下(20℃)では、モルタル上に城かべシーラーの3倍液(1:2)を塗布して水引きを調整しますが、城かべシーラーの濃度を2倍液(1:1)に変えて頂き施工する。
②上塗り漆喰の水持ちを良くする
上塗り漆喰には適度な海藻糊が入っています。しかし急激な乾燥が予想される場合は城かべ角又(海藻糊)を漆喰20㎏に対して100~150gぐらい追加混入することで、より水持ちのいい漆喰になります。
③漆喰用下地材の漆喰ベースを使用する
漆喰の下地専用に開発されたもので、下地に水を取られる事を防ぐ下地材。押さえ工程を充分に行えます。
砂漆喰(中塗り漆喰)を塗る場合でも、下地に漆喰ベースを使用する事で、綺麗な漆喰上塗りにする事が出来ます。
又、水引きを一定にする性能も持っており、シーラー下地のような塗りムラがあっての水引きムラも無くせます。
例)塗り替えの場合:既存の漆喰下地→城かべシーラー3倍液→漆喰ベース→漆喰上塗り
新築の場合:モルタル下地→城かべシーラー2倍液→漆喰ベース→漆喰上塗り(砂しっくいへ追っかけ工程)
施工する時間の日当たりや風の当たり具合等の現場の状況で、①~③の方法を併用してこの時期の漆喰仕事を乗り切りましょう。
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