近畿壁材 | 匠に役立つ塗り壁ブログ
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2022/08/10(水曜日)漆喰を黒くする顔料(色粉)のお話

黒顔料にもいろんな種類がある


 

黒顔料にも沢山種類があります。

松煙や油煙、カーボンブラックや墨汁等・・・

インクや塗料に書道、自動車のタイヤ等幅広く使われており、漆喰に混入する用途でも昔から色々使われています。

大きく分けると松煙も油煙もカーボンブラックの一種(炭素が主原料)で松煙や油煙を膠で固めた物が固形の墨です。それを水で溶くと墨汁になります。名前は違えど性質はあまり大きく変わらない気がするので、漆喰用黒顔料を選ぶときは質で選ぶのが良さそうです。

では漆喰の混入用だけで考えるとどんなものがいいのしょうか?

漆喰混入用(黒しっくい)で求められるのは・・・

①混ざりやすさ(分散性)

混ざりにくいとムラになる事が多くなります。色が均一に定着する為に長期で練り置きしたりしますが中々現実的ではありません。松煙は分散性がいいですが油煙は若干の油分が残っている為、少し混ざりにくい気がします。

②耐候性

耐候性のあまり良くない黒顔料を使うと塗って乾いた時は真っ黒でも紫外線によってだんだん色が褪せてしまいます。

③着色力

着色力の弱いものでも大量に混入すれば真っ黒には出来ると思いますが、大量に混ぜると漆喰の強度が著しく低下したり、塗れない作業性になります。

上記のような事をふまえ、漆喰に混入する事だけ考えて作っているのが「島かべ松煙」です。

顔料の芯まで混ざりやすく分離しにくく改良されており、耐候性もありますので黒顔料で悩んでいる方は是非試してみて下さい。
※分散試験もあります

 

漆喰にご興味がありましたらお問合せ下さい!

2021/09/10(金曜日)漆喰用の海藻糊!黒葉銀杏草??南部角又??どれがいいの??

海藻糊販売!漆喰壁の海藻糊お探しですか?


漆喰を美しく仕上げる為には水引き対策が非常に重要です。
適度に保水しないといけないし、かといって保水しすぎると押さえの回数も増えムラにもなりやすくなります。
そこで下地の水引き具合と共に、漆喰に混入する糊で水引きを調整していますが、日本の漆喰は海に囲まれている地形からなのか・・・昔から、銀杏草や角又、ふのり等の海藻糊が使用され普及しています。

今回、何十年も前から漆喰を塗り続けている左官職人様が漆喰を原材料から作ったのでお話しを聞きました。

弊社「何故島かべではなく今回は漆喰を作られたのですか?」
左官様『設計上、貝灰の混入や配合の指定があったので作ったんだよ』
弊社「塗った感じの違いはありましたか?」
左官様『島かべを練ってすぐ塗る時よりは塗りやすかったけど、練り置きしてる島かべとはあまり変わらない気がするな!ただ暑い時期だったから糊量を調整しやすいのは良かった。一から作ってそれ以上の手間はあったんだけどね(笑)』
弊社「黒葉銀杏草と南部角又の両方使用して頂きましたが、どちらが良かったですか?」
左官様『黒葉銀杏草は昔からホントに品質が安定してるねぇ。炊いた後に漉さなくてもいいぐらい滑らかに溶けてなくなるよ。粘性も充分だし漆喰には一番いいんじゃないかな!南部角又は昔は不純物が結構あって溶けカスも少しあったけど、久しぶりに使ったら銀杏草みたいに使いやすかったよ』
弊社「それは良かったです。でも時期や種類で違うもんなんですねぇ?」
左官様『やっぱ三陸地方が産地だから震災後になにか変わったかもしれないね』
弊社「今回はふのりは使用してませんが、ふのりはどうなんでしょう?」
左官様『ふのりは銀杏草や角又に比べて糊気が安定してないような気がする。弟子時代から使って慣れてれば問題ないんだろうけど』
というようなお話しを聞かせて頂きました。

左官様『この釜で一回でちょうど石灰1袋分の糊が炊けるんだよ』
作ってる最中にお邪魔したかったなと思いながら釜を見せて頂きました。左官職人様 貴重なお話ありがとうございました。

 

海藻糊に関してのお問い合わせは!

2022/09/01(木曜日)土壁販売|土壁補修に使う材料とは?


弱く、もろい土壁補修は材料の選定が重要


 

ご自宅や古い納屋の壁、実家の祖父母が住む家の外塀が土壁むき出し状態でボロボロになっていませんか?

だから直さなくちゃ・・・

こんな風にお考えの方多いんじゃないですか?
出張で全国各地に車でお伺いさせていただきますが、そのような状態の土蔵、土塀を目にすることが多いからです。

「土蔵土塀の補修難しいよなぁ~」

 

そんなお考えになるのは当然です。しかし、「島かべドカッと!」を使えば簡単に、安全に直せます。なぜなのか?おすすめする理由をご説明します。

 

しかし、その前に!

まずは現状の土壁を固め、強くする作業が必要です。これから塗り重ねていく下地になるため、ここの強度を上げておかないと、塗り重ねて平滑にした作業が無駄になってしまうことがあります。

弱くなった土壁を強くするには「浸透性土壁強化剤 土強(どきょう)」をご利用ください。

「土強」を使うとこれだけ強度が上がります⇊

 

土壁補強は終わりましたか?それでは凸凹を直す作業に移りましょう。

 

・土蔵土塀の補修にドカッと!おすすめ理由その①

1度に20㎜近く塗れる厚付け可能な砂漆喰(中塗り漆喰)なので凸凹を簡単に直せる!

想像してみてください。

土壁がむき出しの部分がまっすぐな事なんてほぼ無いですよね。ほとんどの場合ボロボロ落ちて、かなり凸凹しています。

だから1度に20㎜近くも塗れるドカッと!は凸凹を直すのに便利なんです。
地ならし、不陸調整と言われる作業スピードが格段にはやくなります。

 

・土蔵土塀の補修にドカッとをおすすめする理由!その②

厚塗り仕様でも材料の塗り付けは軽く軽快!

むき出し状態の土壁はさきほど言ったようにボロボロしていることがほとんどです。ボロボロしているということは強度が無いからそのような状態になります。
みなさんここから再び想像してみてください。
ボロボロと弱くなった土壁にどんどん塗り上げて、まっすぐに補修する材料がもし重たかったからどういう事が起こると思いますか?

弱くなった土壁が重みに耐えられず、剥がれ落ちてしまいます。

ドカッと!は昔から使用されていた土壁や中塗り漆喰に比べて重さはなんと半分!すごく軽いんです。だから弱い土壁にもやさしいんですよ。軽さは下のYouTube動画でご確認

土蔵土塀の補修に島かべドカッと!おすすめする理由その③

島かべドカッと!は、厚塗り仕様なのに乾燥がはやい!

あたりまえですが厚く壁塗りすると材料がたくさん付いているため、乾燥するまでに時間がかかります。ここで問題になるのがなかなか仕上げ塗りできないとういう事です。

むき出し状態の土壁をまっすぐにできたとしても、まっすぐするために塗った材料が乾かないと、仕上げ塗り作業ができません。
ドカッと!は厚く塗ってもはやく乾燥するように乾燥促進剤を配合しており、そのスピードは土壁や中塗り漆喰に比べ約3倍のスピードで乾燥します。だから仕上げ塗りをはやく行え、工事期間を短縮できます。

いかがですか?以上が漆喰ドカッと!をおすすめする理由です。みなさん一度ご使用ください。見違えるほど土壁補修作業が楽になりますよ。

 

 

◇土壁材料関連ブログは下記から

<<土壁材料について こんな時何を使うの?


<<土壁を塗るための下地材料について


<<仕上げ(上塗り)に使う土壁材料について


<<土壁をつくる材料(素材)について

 

土壁の補修や塗り方など、施工方法のことならご相談ください!

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