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PEKIのお悩み解決ブログBLOG

2022/07/04(月曜日)外壁の左官仕上げ|外壁での高級感がある掻き落とし仕上げ


デザイン性が高い掻き落とし左官仕上げ


 

高級感がありデザイン豊かな掻き落としは、デザインの幅が広い

 

お客様から外壁の掻き落とし左官仕上げを行なうとご連絡いただき、勉強のため見せて頂きました。

掻き落とし仕上げの歴史は古く、白セメントや消石灰、寒水石などを使って行なわれていた左官伝統工法です。

近年では左官職人さんの独自のアレンジで、今までとはイメージの違う、デザイン性に優れた掻き落とし仕上げが増えています。

 

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弊社へのお問い合わせも「掻き落とし仕上げ」が非常に多いので、この度掻き落とし仕上げ専用品【掻き落とし用配合石灰】を販売させていただきました!そのまま(笑)

■掻き落とし専用品!掻き落とし用配合石灰くわしくはこちら・・・

 

今回見せて頂いた掻き落とし仕上げは、色はグレー!和モダンで素敵な住宅です。

≫グレー色にするために混ぜた顔料(色粉)はこちら・・・

 

この現場の掻き落とし材料は、施工する左官職人さんのオリジナル配合。

 

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掻き落としはモルタル下地に削り落とす分も考慮して厚く塗ります。約10㎜程度。なので塗り付けも難しいとの話。

また、一度塗りでは無く、配合の違う下塗りを塗った後、上塗りを追い掛け(下塗りが半乾き状態)で塗るそうです。

 

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数時間乾燥待ちを行なって、掻き落としていきます。

掻き落としの道具は、剣山やワイヤーブラシ!
使い込んだ道具!

 

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材料の乾燥具合や掻き方を間違うとムラになるので注意が必要とのことです。

細かい部分も定規を当てて時間をかけて丁寧に掻いていました。

 

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高級感と表面の凹凸による立体感、掻き落とすことで見えてくる骨材などが魅力の掻き落とし仕上げ、左官仕上げの醍醐味ですね。

 

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歴史ある工法ですが、左官職人さんのアレンジで無限に広がるデザイン性が魅力です。

ご興味のある方は、一度チャレンジしてみては如何でしょう。

 

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◇その他掻き落としブログは下記から

<<赤レンガのような掻き落とし仕上げ・・・


<<掻き落とし材料を利用した拭き取り仕上げ・・・


<<地層の表面のような掻き落とし仕上げ・・・

 

左官伝統工法のことならご相談ください!

2022/08/12(金曜日)ラスボードと石膏プラスターの下地に漆喰を塗る!


石膏プラスターに漆喰を塗る場合、下地処理が必要!


 

以前、お客様より石膏プラスターと【島かべしっくい】との水引きの関係について相談頂きました。

ちょうどお寺の現場での漆喰施工があったので見学させて頂きながらお話をお伺いすることとなり訪問させて頂きました。

最近一般住宅では少なくなりましたが、お寺の改修工事ではラスボードへの石膏プラスター塗り下地による漆喰施工はまだまだあります。

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石膏プラスターに直接、漆喰は塗れません

 

よくご相談を受けるのが、現場での悩みは、石膏プラスター上への漆喰施工での水引きです。

石膏プラスターは、収縮(乾燥による)が無く柱際のチリ切れも少ないよい材料ですが、石膏の性質や材料の配合、上塗り材料の目的により施工時の吸水の大小があります。

また、ラスボードは薄く柔らかいので石膏プラスターを8㎜程度塗ることでしっかりとした下地になることから厚く塗らなければなりません。

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問題点、原因!

 

このようなことから、どうしてもその上に直接島かべ漆喰を塗ると下地に水を吸われ非常に塗りにくくなります。よくお問合せ頂く現象として

① ブツ(気泡)が出る! 

② 乾燥が早くて塗れない!

③ 細かい亀裂が発生する!


などのお問合せを頂きます。

 

改善方法、解決策!

 

このような問題点、原因を解決するには、石膏プラスターの水引きを抑える下地処理が必要となります。

ラスボード下地の石膏プラスターの水引きを調整する方法は、下記からご覧ください。

 

さまざまな下地への漆喰施工のことならご相談ください!

2022/09/12(月曜日)きずり(木摺り・木小舞)下地良いのになぁ~普及しない・・・


竹小舞荒壁は現実的じゃないけど、木摺り下地は現実的!


 

 

ここ10年ぐらいずっと「いいね!」「いいね!」とお勧めしている木摺り漆喰下地。
でもやっぱり一部の文化財の改修などでしか見ることが無く、一般的な住宅には難しい様子。

 

伝統ある木摺り下地

 

木摺りは、明治期から大正時代にかけての洋風建築の普及により住宅内部の下地として広がりました。
厚み20mm幅30mm程度の杉や檜の胴縁を目透かしさせながら壁に取り付け、その上から漆喰を塗ります。
下地を構成する素材が無垢の木と漆喰だけなので、安全で安心な下地として尚且つエコな工法として弊社も専用の漆喰を作ってお勧めしておりました。

内壁だけでなく、外壁にもその可能性は期待していましたが、やはり実際建築するとなるとコストや工期面でも難しいようですね。

木摺り下地のメリットとしては・・・

① 無垢の木と漆喰しか使わない自然素材100%の工法!

② 石膏ボードや新建材のように切れ端など産廃が少ない!

③ 施工後は、漆喰を20mmと分厚く塗るので結露やカビの心配がない!

などの多くのメリットがあります。

そんな木摺り下地や土塀の補修など、ドカ付けが必要な漆喰塗りにはこの製品!

≫木摺り下地や土塀の補修に最適な漆喰

 

厚塗り可能な島かべドカッとは、便利で使いやすい中塗り用の漆喰です。

漆喰でこんな悩みをお持ちのお客様にお勧め

 

文化財改修で大きな蛇腹を引かないと!とお考えのお客様。

 

 

海鼠壁をやろうと思っているお客様。

 

屋根漆喰をお考えのお客様。

 

伝統左官工法の事ならご相談ください!

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