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2022/09/10(土曜日)漆喰に使われる海藻糊販売!海藻糊はこんなに優秀なんです。

日本伝統の漆喰壁に使われる海藻糊販売!


漆喰は主原料の消石灰と糊材とすさ繊維で出来ています。後は用途に応じて骨材が入ります。
今日はその中の糊材に使う海藻糊のお話です。

日本では、独自の薄塗りで押さえて真っ直ぐ仕上げる為に、海藻糊を添加し塗る文化が広がりました。
海藻糊には「銀杏草」「つのまた」「ふのり」等があり、これらは海藻の種類です。厳密に言えば銀杏草はつのまた属なのでつのまたの親戚ですね。

こうした海藻糊の一番大きな役割は、材料の保水性を高めて作業時に水不足にならないようにする事です。水不足になるとドライアウトがおきて剥離したり、強度不足になったり、薄く塗る事が出来ず厚塗りになりクラックが入ったりと様々な不具合に繋がります。

次に材料の粘性調整にも役立ちます。粘すぎると真っ直ぐ塗り押さえる事が困難になります(樹脂が入ると押さえれなくなるのはこの為です)。粘性が足らず、サクすぎると作業時に鏝板から落下したり作業が困難になります。保水と粘性の面で日本の漆喰に丁度いい塩梅にしてくれるのが海藻糊になります。

さらにあまり知られていない?特徴をご紹介します。
海藻糊は初期段階での付着力(接着力)を高めてくれます。

現代建築では様々な下地への漆喰施工の希望があります。モルタルの上、セメント系の下地材の上、土の上等々・・・漆喰ではない性質が異なる材料の上に漆喰を塗る時はどうしても剥離の危険性が高まりますし、特に大壁工法では、一面が大きく下地の揺れも大きいです。風でも揺れますし、車の振動でも揺れます。そうした時に下地と漆喰が離れてしまい剥離になってしまう事もあります。

そういう場合に海藻糊の濃い漆喰材料を一度下地にしごき塗りし、従来の漆喰材料を追っかけ塗りすることで下地とがっつり接着した塗り壁になります。引き糊工法といいますが、極端にいうと消石灰を海藻糊の煮汁だけで練ったものをしごき塗りすれば接着力がすごい漆喰になります。もし漆喰だけ剥離してしまった等のご経験がある方は、是非引き糊工法をご検討ください。

2021/09/10(金曜日)カビと汚れに強い塗り壁 使い方|住宅の基礎もこれでオシャレ

お客様の発想で基礎巾木もおしゃれに!


住宅の基礎巾木は、通常コンクリートのままか、モルタル刷毛引きが多いと思いますが、今回お客様よりアイデアを頂いたのが、超撥水漆喰調外壁材「キープウォール」を基礎巾木に塗ってみたら?というご意見です。
確かに、基礎巾木に求められるのは、もちろん化粧材としての「意匠性」、汚れ等が付きにくい「防汚性」、水を吸い込まない「撥水性」などが求められます。
このような特長が必要となれば「キープウォール」には、実はその特長がすべてあると言う事です。
塗り壁メーカーはこのアイデアにはまったく気付きませんでしたが、日々現場で作業する職人さんはこのようなことに気付くのはやはり素晴らしいと思いました。

というわけで、実際「キープウォール」を基礎巾木に塗っていただきました。感謝!

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まずはセットになっているローラー塗り下地材を基礎に塗ります。
通常のシーラーとは違い、格段に下地と仕上材の付着力を向上させます。

ローラー塗り下地材が乾燥したら仕上げ材練り、上塗りします。
「キープウォール」はパターン仕上げなどが簡単にでき、洋風なおしゃれな仕上げが可能です。

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いかがでしょう!「キープウォール」を基礎巾木に!
「キープウォール」の特長を活かせる可能性が広がりました。

2021/09/10(金曜日)漆喰用の撥水剤もついにここまで進化したか!

外壁の漆喰を保護して長持ちさせよう


もともと日本は高温多湿、それに加え住宅事情も軒が短くなり壁面に直接雨が当たるようになってきました。近年のゲリラ豪雨や台風もあってやはり漆喰を守る必要があります。

そこで登場したのが、『島かべ撥水剤』。
防カビ効果も追加してますます高性能の撥水剤となりました。

 

性能的には、島かべ撥水剤がNO,1ですが、島かべしっくいが完全乾燥した後にローラー、刷毛で塗るタイプで工期が無いなどの理由で使えない場合もあります。

そこで、研究室は考えました・・・!
そして誕生したのが、撥水効果が高い漆喰『リライム』です。
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リライムは、漆喰に特殊撥水剤を配合した漆喰で、外壁専用に使われております。
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≫外壁専用リライム漆喰はコチラ・・・

このリライムのノウハウを活かし、島かべ漆喰にも使える特殊撥水剤の開発に着手。
混入型の撥水剤の開発を開始しました。
混入型は島かべ撥水剤のように塗布型(トップコート)より効果は弱くなりますが、漆喰自体の性能を向上させる効果があります。

そして、誕生したのが・・・

混入型撥水剤!『ミクサップ(MIX-UP)』

 

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