近畿壁材 | 匠に役立つ塗り壁ブログ
MENUメニュー

匠に役立つ塗り壁ブログBLOG

2022/09/12(月曜日)漆喰にカビは生えるの?


漆喰にカビが生える原因


 

漆喰は強アルカリで、主成分の消石灰は殺菌などにも利用される抗菌性の強い建材と言われています。Ph値が高く、強アルカリの漆喰上には絶対にカビが発生しないのか?
「漆喰上に・・・」となると残念ながら発生してしまいます。ただ内部から湧き出てくるような発生の仕方ではなく、表面にカビ菌が付着しての繁殖となります。

当社もカビの専門家ではないので20万種を超えるカビの繁殖原因、すべての特定はできませんが、「温度」「湿度」「栄養」があればどのような場所にでも発生するそうです。

強アルカリで殺菌性の強い、漆喰内部から発生するのではなく、外部では雨水や植物、内部では結露水などの水分が漆喰表面へ付着し、さらにその表面の水分(湿度)にカビ菌が付着する。漆喰に発生するカビはこのようなパターンが多いそうです。

また、漆喰は年月をかけて少しずつアルカリ性から中性へ変化していくのですが、中性化した漆喰は殺菌力も低下し、カビが発生する可能性はさらに高くなります。
この漆喰の中性化を早めてしまう大きな原因のひとつが水分で、特に外部の場合、雨水は弱酸性のため、酸性水を吸い込むと中性化はさらに加速します。

以上のようなことが漆喰へ発生するカビの主な原因なので、有効な対策は・・・
・湿度が高くならないよう、漆喰内部に水を浸入させない
・漆喰表面に付いた水分をできるだけはやく乾燥させる
・漆喰の中性化を加速させないためにも漆喰内部へ水を浸入させない

このような対策が有効と考えられます。

 

■カビ対策を含んだ漆喰製品!

そこで当社は有効なカビ対策を取り入れたハイブリッドな漆喰を製品化しました。

ハイブリッド漆喰「リライム」にはカビ対策がすでに含まれているため、今までの漆喰と同じように施工、塗っていただければOKです。

 

カビに関してはまだまだ解明されていない部分も多いのですが、水分(湿度)が大きな影響を与えているのは間違いないようです。

またカビのように見えますが、栄養がなくても光合成で繁殖する「藻」などが発生することもあるのでご注意ください。

条件が整えばガラス板やビニールクロス、サイディングボードにも発生するカビ。皆さんはどのようなカビ対策を心掛けいますか?
当社はカビが出来るだけ発生しないようハイブリッド漆喰を開発し、また、発生してしまったカビはどのように除去、メンテナンスを行えばいいのか?などもご提案しています。

<<当社はどんな会社?くわしくはこちら・・・

漆喰のカビ 漆喰のカビ

黒く汚い事から悪者になりがちのカビですが、食料品や医薬品にも使われていたりします。

 

■その他ハイブリッド漆喰ブログは下記から・・・

外壁漆喰をご検討中の工務店様
外壁漆喰のハイブリット漆喰に関するブログはこちら・・・
外壁漆喰をご検討中の工務店様
外壁漆喰の性能に関するブログはこちら・・・
外壁漆喰をご検討中の工務店様
外壁漆喰の質感や色に関するブログはこちら・・・
外壁漆喰をご検討中の工務店様
外壁漆喰の施工方法に関するブログはこちら・・・
外壁漆喰をご検討中の工務店様
外壁漆喰のデザインに関するブログはこちら・・・

 

ハイブリッド漆喰にご興味ある方はお問わせください!

2021/09/11(土曜日)漆喰(しっくい)に珪藻土を混ぜるとどうなる?

 


漆喰に珪藻土を混ぜてさらに空間を快適に!


 

 

今回は、「紙すさしっくい」に「珪藻土」を入れて、より機能性の高い漆喰壁をお客様に依頼され作りました。

調湿性能は、湿度が高いと湿気を吸い、湿度が低いと湿気を吐くという漆喰や珪藻土にもある特性です。

「紙すさしっくい」は、内装に適した漆喰で調湿性能が高い漆喰なんです。

 

紙すさしっくいの調質性能が高い理由

 

その理由は、紙すさが麻すさよりも湿気の保水性が高いのでより多くの湿度を漆喰内に取り込むことができるからです。

麻すさは、漆喰に一般的使われる「すさ」で古くから用いられてきました。

高い調湿性能を「珪藻土」

珪藻土は、調湿や消臭効果を高めることができます。

その用途は、幅広くお風呂のバスマットなど様々なものに使用されています。

このように紙すさしっくいと珪藻土を混ぜることにより、調湿性能が増すことが分かります。

調湿性能を高めることで、様々な季節をとおして湿度快適にしてくれるんです!

2022/09/10(土曜日)黒漆喰 使い方|黒漆喰色ムラのメンテナンス

よく見かける黒漆喰が白くなってしまう色ムラ


 

出張中、お客様からの相談で黒漆喰壁の補修の現場にお邪魔しました。
壁自体には亀裂(割れ)も無く、浮きなども見当たりませんが、ただ雨がよく当たる場所は白く色ムラが出ています。
このような状態よく見かけますよね!

黒漆喰もやはり漆喰。雨が当たると白華(エフロ)します。
ちなみに白華は漆喰内部の石灰の結晶が水で溶け出し、壁表面で大きく結晶が育って残る現象で、漆喰に混ぜた黒色の墨が流れ出して白くなっているわけではありません。
どちらかと言うと、黒よりも石灰の白が大きくなって目立ってしまう現象です。

そんな白華にも2種類あって、施工後壁の乾燥とともに出てくるのが通称1次白華。乾燥後(完成後)雨などにより外的な水分の影響で出てくるのが2次白華です。

_DSC1669

黒漆喰だけで起こる現象ではなく、実は白い漆喰も同じことが起こっているんですよ。同じ白色なので見えないだけ・・・・
私個人的にこの黒漆喰が白くなっている雰囲気が味わいがあってなんともいえない風情を感じますが、「真っ黒に直してぇ~」という要望は多くあります。

_DSC1670

 

■元の真っ黒に戻す便利なご提案

そんなときにご提案するのが、「島かべ瑞黒(ずいぐろ)」です。
瑞黒は、黒漆喰ノロ掛け材料で、古くなった下地に「島かべプライマー」を塗布するだけで、その上に塗ることが出来る黒漆喰です。
もちろん、亀裂や浮きがあれば補修が必要ですが、綺麗に塗り替えるだけなら非常に便利な商品ですね!

今回の現場は、何かローラーか刷毛のようなものでノロを塗っているようにも見えました。
このような感じで、とりあえず黒くリペアしたい場合は黒漆喰専用リペア材「プロテクターB」もあります。

_DSC1667

ローラーや刷毛で塗る「プロテクターB」は漆喰の呼吸を損なうことなく、撥水剤としての性能もあります。
撥水剤性能で雨を弾くため、雨に打たれても白くなる白華が起きません。黒いままを維持します。
もし雨に打たれる壁面なら「プロテクターB」の方が良いかもしれませんね。

≫黒漆喰リペア材 プロテクターBの施工方法はこちら・・・

このように色ムラになった黒漆喰を真っ黒に戻すには再び同じ黒漆喰「島かべ瑞黒」を塗るか、「プロテクターB」を塗るかの2パターンありますが、メンテナンスする壁が雨に打たれる箇所なのか、あまり打たれないのかで使い分けしてください。

匠に役立つ塗り壁ブログ

CATEGORYカテゴリー

ARCHIVE月別アーカイブ