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2022/08/12(金曜日)黒漆喰!島かべ松煙の配合量でどんな黒さがでるのか(実験)?


黒漆喰に使う島かべ松煙の着色試験


 

お客様より松煙の配合量を変えると黒さにどんな違い出るのか?

 

このような質問をいただき早速検証!

 

まず【島かべしっくい】を同じ重さに計量したもの3つ用意。

配合量は島かべしっくい20kg1袋に対し、島かべ松煙250g(1袋の半分)重量比で1.25%配合、島かべ松煙500gを1袋重量比で2.5%配合、島かべ松煙2袋(1kg)重量比で5%配合の3パターンで検証します。

 

練る水量ももちろん同量にし、15リットルの割合で計量し練り合わせました。

松煙を混ぜて練った黒しっくいをを、同じ下地の上に軽くスプーンで広げ、塗り付けをせず経過観測します。

塗り付け方で色の違いが出る可能性があるため、鏝塗りは行いませんでした。

乾燥するまで待ち、黒色の濃さの違いを検証しました。

写真ではわかりにくい部分もあるいと思いますが、島かべしっくい20kgに島かべ松煙500g、1kgの配合量ではグレー色、3袋(1,5kg)配合でかなり濃いグレー色になりました。

 

黒漆喰のことならご相談ください!

2022/09/12(月曜日)下地のアク!漆喰のアク止めとの戦い・・・下地のアク止めは当社にお任せ!


塗り替えによる漆喰リフォーム時あく止め対策してますか?


 

ビニールクロスのリフォームが多くなっていますが、そうなると壁の塗り替え需要も多くなってきます。

「ビニールクロスから漆喰にかえたいな。」

「古い繊維壁を漆喰に塗り替えたいな。」

「和風から洋風にイメージチェンジしたいな」

 

などなど・・・そうなると、やはり重要なのが古い下地のアク止めですね。

 

漆喰を塗る下地のアク止め?・・・・

 

当社でも昔から下地のアク(灰汁)と呼んでいますが、アクは漢字で書くと灰汁ですから、もともとの意味では藁灰や木灰を水に浸して出来る上澄み液のことです。

食品などでも使われたり、わが家でも鍋などでお肉を入れると、「アク取って・・・」などと頻繁に出てくるワードです。

正式には、壁材の下地から出てくるのがアクなのか何なのか?はさておき、業界では下地の「アク」で通じるので便宜上、今後も近畿壁材は、壁の下地から出てくるシミを「アク」としますね。

で、本題に戻りますが、この度そのアク止めに関する実験を行ったので報告します。
塗り替えの場合のアクには大別して2種類あります。

 

一つはコンパネ(合板)や木部などの下地から出てくる内部からのアク

 

もう一つは、線香やタバコなどの煙が壁面に付着した外的要因のアク

 

それ以外にも汚れが飛び散ったり、料理で発生する油汚れなど様々ありますが、今回の実験では当社のアク止め材を下地材に混入して、コンパネ(合板)としょうゆとコーヒーで試験してみました。

あくまで、お客様の問題解決の実験ですが、何かの参考になればと思います。

 

①コンパネ(合板)のアク・・・・通常の石膏プラスターにアク止め剤の量を変えて試験してみました。

 

 

写真が携帯カメラなので少しわかりにくいですが、左から0⇒4⇒8⇒16とアク止め材を増やして塗ってみました。

やっぱりコンパネ(合板)のアクは出ますね、比較的乾燥も速く、塗り厚も1mm程度ですが、一番左はくっきりと出ています。
写真では分かりづらいと思いますが、8からは出ていません。

※数字は、混入量【単位g】です。

 

②次に「しょうゆ」と「コーヒー」で実験してみました。

 

現実にしょうゆやコーヒーがこれだけ大量に壁面に付着することはありませんが、実験なのでやってみました。
しょうゆは原液でそのまま、コーヒーは普通に飲めるぐらいの分量でお湯で作りました。

下地のアク止め実験なので石膏ボード(PB)に塗布!
コンパネ(合板)同様に、アク止め剤は0,4,8,16の4種類で実験してみました。

塗布後完全乾燥でしょうゆ、コーヒーシーラー完成です。

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この下地にそれぞれ主材に4g、8g、16g入れてアク止め効果を検証してみます。もちろん沢山入れればアク止め効果が高まるとは思いますが、混入量とアク止めの効果に違いがあるのか楽しみです。まずは、0gと4gの違いです。

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0グラムはやはり期待通りの結果ですね、しょうゆもコーヒーもくっきりと出ています。右側の4gは出かたはましにはなっていますが、目視できるくらいは出ています。たぶんこのまま城かべ漆喰を塗れば漆喰にも出るでしょうね。

真ん中は、8gです。結果はコーヒーは完全に止まりましたが、しょうゆが部分的に出ています。部分的に出ているところは塗り厚が厚いところのような気もします。理論上、乾燥が遅いほどアクは出やすくなります。
コーヒーよりしょうゆのほうが強いのですかね?

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最後は16gです。
おかげさまで期待通りの結果に満足!まったく出ておりません。
流石です。

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このようにアクは様々な種類と状況で難しい問題です。今回検証できていない、線香やタバコの煙なども水溶性でなかなかのやっかいものです。

当社も下地材(下地調整材)へのアク止め剤の混入や、速乾性能の向上、様々な部分で研究を進め、対応してまいります。

 

今回の試験に使ったアク止め剤は、リフォームや塗り替え時に使う当社下地材「ボードベース」や「漆喰ベース」などに配合している、普段から当社で使用しているものです。

<<近畿壁材の下地材くわしくはこちら・・・

また、今回ご紹介させていただいた下地材に混ぜるタイプのアク止め剤とは別に、古い壁そのものに塗布し、下地からのシミ、アクを止めるシーラー材料を販売しております。

このシーラー材(プライマー)を古壁に塗布し乾燥させた上に、あく止め剤入りの当社下地材を塗ればダブル効果でシミ、アク対策を取れるため、当社ではおすすめしております。

<<あく止めシーラー材の購入はこちらから・・・
古い壁のリフォーム、塗り替え時はシミ、アク対策をしっかりしてから施工しましょう。

2022/07/05(火曜日)砂漆喰 性能|上塗り漆喰で砂漆喰を作らなくても、島かべ砂漆喰使えばいいじゃん!


砂漆喰を作るにはどうすればいいの?


 

作らなくても調合済み砂漆喰があります!

 

今でも、粉末状の上塗り用漆喰「島かべしっくい」に砂を混ぜて砂漆喰を作っている方も多く、確かにこのニーズ!「島かべ練り漆喰」バージョンもありますね。

この機会に、「島かべ練り漆喰」バージョンでの砂漆喰配合、早速実験してみました。

 

①下地は中塗り土「中土(なかつ)」です。

中塗り土を下地とし、この上に砂漆喰を塗って試験します。

 

②砂漆喰の砂は、珪砂✖ 寒水石〇ですよ!

砂漆喰に入れる骨材は、珪砂5号~6号等の砂でもいいんですが、漆喰は強アルカリ性質です。なので、実はあまり知られていませんが、長期的には「珪砂」よりアルカリに強い「寒水石」をお勧めです。

「寒水石」の大きさは1厘サイズと、3厘サイズを半々で混ぜました。

 

③塗りやすい結果は・・・個人差ありますが。

「島かべ練り漆喰20㎏」に寒水石1厘サイズ7㎏、3厘サイズ7㎏の合計14㎏混まぜて塗るのが、作業性もよく肌目も綺麗に仕上がりました。

ちなみに寒水石3厘サイズの混入だけで塗ったものは、所々プツプツとクレーターが出来たり、鏝すべりも若干劣ったため、2種類混ぜるのは重要かもしれませんね。
おそろらく2種類混ぜた方は、粒が小さい1厘サイズが3厘サイズの間に入り込み、表面が揃えやすくなったのだと思います。

冬場の実験でしたので、糊分も特に気にはなりませんでしたが、暖かい時期には角又を混入した方がより良さそうな気がします。

 

結論!そんな手間な事はやめて「島かべ砂漆喰を使おう!」と言いたい・・・

この度の試験では上塗り用の漆喰に骨材を混ぜて砂漆喰を作る方法をご紹介しましたが、そんな手間をかけなくても、既調合品の「島かべ砂漆喰」があります。
もちろん「島かべ砂漆喰」は施工性、作業性などを考慮して寒水石をバランスよく配合してあるのでぜひご利用ください。

■島かべ砂漆喰くわしくはこちら・・・

 

漆喰のお困りごとならご相談ください!

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