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2022/08/12(金曜日)ラスボードと石膏プラスターの下地に漆喰を塗る!


石膏プラスターに漆喰を塗る場合、下地処理が必要!


 

以前、お客様より石膏プラスターと【島かべしっくい】との水引きの関係について相談頂きました。

ちょうどお寺の現場での漆喰施工があったので見学させて頂きながらお話をお伺いすることとなり訪問させて頂きました。

最近一般住宅では少なくなりましたが、お寺の改修工事ではラスボードへの石膏プラスター塗り下地による漆喰施工はまだまだあります。

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石膏プラスターに直接、漆喰は塗れません

 

よくご相談を受けるのが、現場での悩みは、石膏プラスター上への漆喰施工での水引きです。

石膏プラスターは、収縮(乾燥による)が無く柱際のチリ切れも少ないよい材料ですが、石膏の性質や材料の配合、上塗り材料の目的により施工時の吸水の大小があります。

また、ラスボードは薄く柔らかいので石膏プラスターを8㎜程度塗ることでしっかりとした下地になることから厚く塗らなければなりません。

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問題点、原因!

 

このようなことから、どうしてもその上に直接島かべ漆喰を塗ると下地に水を吸われ非常に塗りにくくなります。よくお問合せ頂く現象として

① ブツ(気泡)が出る! 

② 乾燥が早くて塗れない!

③ 細かい亀裂が発生する!


などのお問合せを頂きます。

 

改善方法、解決策!

 

このような問題点、原因を解決するには、石膏プラスターの水引きを抑える下地処理が必要となります。

ラスボード下地の石膏プラスターの水引きを調整する方法は、下記からご覧ください。

 

さまざまな下地への漆喰施工のことならご相談ください!

2022/09/12(月曜日)きずり(木摺り・木小舞)下地良いのになぁ~普及しない・・・


竹小舞荒壁は現実的じゃないけど、木摺り下地は現実的!


 

 

ここ10年ぐらいずっと「いいね!」「いいね!」とお勧めしている木摺り漆喰下地。
でもやっぱり一部の文化財の改修などでしか見ることが無く、一般的な住宅には難しい様子。

 

伝統ある木摺り下地

 

木摺りは、明治期から大正時代にかけての洋風建築の普及により住宅内部の下地として広がりました。
厚み20mm幅30mm程度の杉や檜の胴縁を目透かしさせながら壁に取り付け、その上から漆喰を塗ります。
下地を構成する素材が無垢の木と漆喰だけなので、安全で安心な下地として尚且つエコな工法として弊社も専用の漆喰を作ってお勧めしておりました。

内壁だけでなく、外壁にもその可能性は期待していましたが、やはり実際建築するとなるとコストや工期面でも難しいようですね。

木摺り下地のメリットとしては・・・

① 無垢の木と漆喰しか使わない自然素材100%の工法!

② 石膏ボードや新建材のように切れ端など産廃が少ない!

③ 施工後は、漆喰を20mmと分厚く塗るので結露やカビの心配がない!

などの多くのメリットがあります。

そんな木摺り下地や土塀の補修など、ドカ付けが必要な漆喰塗りにはこの製品!

≫木摺り下地や土塀の補修に最適な漆喰

 

厚塗り可能な島かべドカッとは、便利で使いやすい中塗り用の漆喰です。

漆喰でこんな悩みをお持ちのお客様にお勧め

 

文化財改修で大きな蛇腹を引かないと!とお考えのお客様。

 

 

海鼠壁をやろうと思っているお客様。

 

屋根漆喰をお考えのお客様。

 

伝統左官工法の事ならご相談ください!

2021/09/12(日曜日)外壁にはボード系下地の使用は要注意!でも、内部石膏ボード下地には漆喰は安心して塗れます!


外壁のラスカット、無塗装サイディング、構造用合板などへの漆喰施工は
割れやすいので注意してください!


 

 

「以前のブログでも外部ボード系下地には漆喰が割れる為、施工はしないほうが良いですね」というお話をさせていただきましたが、「じゃあ内部の石膏ボード下地も同じなんじゃないの?」と思っていらっしゃる方もいると思います。

 

漆喰を内装に塗りたいのに・・・

 

最近の内壁下地の主流は、石膏ボード下地が圧倒的に多いので心配ですよね。

 

もうご存じとは思いますが、安心してください。内部石膏ボード下地に漆喰は塗れます!

 

漆喰専用の下地材「ボードベース」を販売してからは、割れの報告もほとんどありません。

「なぜでしょうか?」

建築の専門家でないので、ご了承頂きたいのですが、・・・

外壁ではラスカットパネルなどは耐力壁として壁で建物を支え、建物に構造的な要因などでなんらかの力が働いた場合、壁が動いて(反りや湾曲)します。
その時に外部のボード系下地は性質上、継ぎ目のジョイント部分などから漆喰が割れてしまうのでしょう。

ただ、内壁にはその力が伝わりにくく、動く可能性が少ないため、石膏ボードをしっかりと止め、固くて強い下塗り材を塗れば割れにくいのでしょうね。

 

石膏ボードは、12.5mm使って下さい

 

ボード下地なので塗り壁をする場合は適正な処理は必要になります。石膏ボードは厚み12.5ミリを使用して下さい。

また、胴縁を450ミリピッチで縦、横に入れ、ジョイント部分には必ず受け材を入れて、クロスを施工する時のように不陸が無いようにしてください。

不陸があると石膏ボード下地の場合、仕上げ塗りまで約3ミリ程度と薄いため、不陸調整ができず、塗り厚の違いによる割れが発生する場合があります。

また、石膏ボードに施工する場合によく「島かべドライストップ(シーラー)処理のみで漆喰を塗ってもいいですか?」とお問い合わせいただきますが、これは絶対にやめてください。
シーラー処理だけでは漆喰が剥がれる事があるからです。

シーラー処理だけで剥がれる理由は、強アルカリ性質の漆喰が石膏ボード表面の紙に触れてしまい、紙を痛めて剥がれる事があります。また、塗った漆喰の乾燥が遅くなった場合、水分が表面の紙にまわり紙がふやけて、紙と石膏部分から剥がれ落ちる事があります。ようするに漆喰と石膏ボードへの遮断が完全にできないからです。
実際に私もこのような現場にお伺いしたこともありますし、業者様からの報告も多数いただいております。

このような理由から、漆喰と石膏ボードを触れささないよう遮断する為、専用の下地材塗りの工程は必ず必要になります。

 

内装石膏ボード下地に漆喰を塗ろうと悩んだら・・・

 

また、石膏ボードへの漆喰施工要領がございます。下記からご確認ください。

 

漆喰施工の事ならなんでもご相談ください!

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