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「問題解決のご提案!」の記事一覧

2016/03/14(月曜日)中山道~太田宿 黄大津壁と土間たたき

当社の材料ではないですが、文化的、技術的価値ある左官仕上げの勉強に出張の途中見学に行きます。各地のお城などの観光案内はちょくちょくさせて頂いておりますが、今回は中山道の太田宿の宿場町です。

町中の見所はありますが今回は、旧太田脇本陣林家住宅(国指定重要文化財)
美濃加茂市観光協会HP抜粋~
「脇本陣」とは、「本陣」に次いで江戸時代の宿駅制度上の半公共的な宿泊機関として機能しており、宿場町の有力者がその役割を担っておりました。

太田宿においては、林家がその役割を担っており、明治6年(1769)に建てられた母屋が現存し、現在も住居として利用されております。尚、隣接する隠居家も共に国指定重要文化財に指定されており、一般開放しております。
町を歩いていると黄色い壁、見てみると黄色の大津壁で土間はたたきでした。

中でお世話をしていた方に話を聞くと・・・「土間には焚火の燃えた炭を入れ、壁の土は滋賀から持ってきた」と教えて下さいました。

多分、土間の炭は「墨」で壁の土は大津壁なので滋賀になったのかな

黄大津 土間たたき 土間たたき

2016/02/29(月曜日)黒漆喰

出張中に黒漆喰を見つけたのでパシャリと写真を撮らせてもらいました。

DSC_0939

白い漆喰と黒漆喰の色のコントラストがとてもきれいでした。

軒があるところは黒いままですが軒があっても雨があたるところは白華していました。黒漆喰を守るためには撥水剤がおすすめです。また白華してしまっても当社のプロテクターBで補修もできます。

プロテクターG・・・
プロテクターEx・・・
プロテクターB・・・

2021/11/01(月曜日)土壁販売|納屋の改修に使う便利な材料


納屋補修の場合、下地は土壁の事が多い


 

左官様より一緒に改修予定の現場を視察し、施工工程を相談したいとのご連絡いただきいってまいりました。
現場は一般の納屋の外壁で基礎は三和土でつくっており、その上に土の大直し、セメント吹き付けで仕上げられておりました。

施主様は自身が子供の頃、基礎部分を当時の職人様と一緒に施工していたのでよく覚えているそうです。

セメント系仕上げ材は非常に水をよく吸うので、土下地との相性は悪く、雨がかりの多い部分から下地中塗り土に水がまわり、中塗り土が弱くなり、そこから浮いて剥がれ落ちている状態でした。

20160219_100212 20160219_100220

 

改修工程は既存のセメント吹き付け仕上げ部分全てと、下地中塗り土も弱くなっている部分はもちろん剥がし落とし、浸透性土壁強化剤「土強」噴霧、その後軽量厚付け中塗り漆喰「島かべドカっと!」、最後に漆喰押さえ仕上げになりました。

・古い土壁の補修マニュアルはこちら・・・

ただ、中塗り土の劣化状況によっては、新しく下地からつくり直す事も検討することになりました。

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敷地がたいへん広いお家で隣にはもう一つ別の納屋があり、そちらの壁は施工後約60年経過しているのですが壁はしっかりしていました。

仕上げは「はんだ漆喰」、こちらの職人様の間では五分土とも呼びます。
私はその技術の高さに驚いたのですが、大壁を横から見ても波がいっさいなく、綺麗に押さえ込まれていました。当時の職人様の技術はすばらしいですね!

 

土壁のことならお問わせください!

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