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「塗り壁デザイン」の記事一覧

2024/08/19(月曜日)力強い素材感と上品さをあわせ持つデザイン壁

土壁の良い特徴を残しつつ、上品さも表現

 

オーダーのご相談いただいたのは店舗オーナー様。ご相談を受けた店舗は個室でゆっくり食事を愉しめる創作和食店。オーナー様がイメージした空間は「茶室」

 

 

ただし、「茶室」を表現しただけではインパクトに欠けるので、落ち着きや上品さを感じるだけでなく、素材感があり、一度訪れたら忘れない印象に残る空間。
落ち着きある雰囲気を出したいので自然を感じる素材を使用して欲しい、しかし、飲食店なので自然を感じるがポロポロと落ちたりしない表面強度も実現して欲しいとの要望です。

 

相反するデザインを表現できるかが重要課題

 

ご相談いただき研究、開発をすすめましたが、難しかったのが、相反するデザインになる「上品さ」と「力強い素材感」の両方を感じる実現です。

落ち着きと上品さを求められる「茶室」には通常「土壁」を採用していることが多く、その表面は滑らかできめ細かく、「土壁」の素材感があまり際立たないように仕上げていることが多いです。
そのような「土壁」の仕上がり表面にどのように「力強さ」を加えるか非常に悩みました。そこで、思い至ったのが「土壁」特有の割れをデザインに取り入れること。
しかもその割れは、大きな割れではなく、小さく割れになるよう試験し、材料を調合しました。

 

 

ただ、小さく、一定に割れるだけではインパクトに欠けるので、施工試験を何度も行い、壁一面の中で小さく割れる部分と大きく割れる部分がランダムに表れるような施工方法を確立しました。

このような研究、開発を行い、お客様に提出し、採用になったデザインが下記になります。

 

 

当社では淡路島の「土」を素材にした壁材や床材で、お客様の建築イメージ、コンセプト、ニーズに合う空間デザインをご提案をしております。

多彩な空間を彩る壁の質感、表情をゼロから開発し、形にします。

「こんな感じにしたい」「こんな風にならないかな」「こんな材料、仕上がりになれば実現できるかも」などがあればご相談ください。

 

■オーダーメイド塗り壁について 詳しくはこちら・・・

 

2024/08/17(土曜日)隆起した大地をイメージした壁

山肌、岩肌をそのまま壁にしたようなデザイン

 

オーダー塗り壁のご相談いただいたのは海外の建築デザイナー様。

ある建築モニュメントの設計に携わっており、クライアント様と何度も打ち合わせし、決定したコンセプトは「クライアント強み、らしさが伝わる大自然を感じる空間」。
そのコンセプトよりたどり着いたイメージが、「隆起した大地をそのまま利用したような建築」です。わかりやすく言うと、山肌や岩肌を塗り壁で表現して欲しいと言うことです。

 

 

ただし、この依頼にはその他クリアしなければ難題も多く、

「確定しているコスト内での材料選定と施工費」

「内部、外部、天井も施工し、総施工面積は1500㎡以上」

「下地の大半はアクが出やすい木が材質の下地」

など、デザイナー様がイメージしているデザインの実現だけでなく、材料コストを抑えつつ内外部に使用できる耐久性、材料の施工性や作業性のスムーズさ、最適な下地処理も考えながらの開発になりました。

 

デザイン実現だけではない開発

 

材料コストと耐久性に関しては素材から選定する必要があります。コストとのバランスを取りながら、耐久性の実現も必要なため、何度も調合し、試験しました。

施工コストに関してはイメージしているデザインを実現するための施工方法です。
いくらデザインが依頼主様のご希望に見合うものでも、施工に手間がやり方では1日に施工できる面積が少なくなり、結果施工費が高くなります。
施工方法はできるだけ素早く、ご希望のデザインになること考慮し、ここに関しては実際に現場で施工していただく左官様にも参加いただきながらすすめました。

 

 

下地処理に関しては過去の実績より、一番アク止め効果が高い処理方法で試験を開始しましたが、少しアクが出た部分もあったので、過去の下地処理をさらに見直しました。

 

これらをすべてクリアしながらデザインナー様へサンプルを提出し、採用に至ったデザインが下記になります。

 

 

当社では淡路島の「土」を素材にした壁材や床材で、お客様の建築イメージ、コンセプト、ニーズに合う空間デザインをご提案をしております。

多彩な空間を彩る壁の質感、表情をゼロから開発し、形にします。

「こんな感じにしたい」「こんな風にならないかな」「こんな材料、仕上がりになれば実現できるかも」などがあればご相談ください。

 

■オーダーメイド塗り壁について 詳しくはこちら・・・

 

2024/08/09(金曜日)表面が滑らかに仕上がるオーダー土壁

これが土壁なのと意表ついた発想のデザイン

 

ご相談いただいたのは設計士様。通常土壁といえば小さなひび割れが表面に見えたり、素材に含まれる砂や藁が表面に少し凹凸を作り、素材感ある仕上りになります。

採用をお考えの建築は、少し高く価格設定をした和食店の内部で、コンセプトは落ち着きがあり、ゆっくり食事を愉しめる空間。その空間は「和」を感じ且つ、提供する料理価格に見合う雰囲気がある。

 

 

そのようなコンセプトから設計士様は「土壁」で空間づくりをするのは決定したのですが、自身のイメージに合う「土壁」が無いのでご相談いただきました。

設計士様のイメージは非常に滑らかな表面に仕上がる、品を感じる土壁。提供する料理価格に見合う雰囲気を出すには、素材が引き立つ通常の土壁ではなく、これが土壁仕上げなのかと驚くほど滑らかにして欲しいとの要望でした。

ご相談を受け、研究、開発をすすめましたが、難しかったのは表面が驚くほど滑らかに仕上がるようにする点。土壁特有の粗々しさや力強さが出ないように素材を選定し、調合をしないといけません。

 

 

もう一つ難しかったのは土壁特有の割れを無くすこと。割れが発生すると滑らかな表面を実現できません。土壁は乾燥収縮(塗ってから乾燥するまでに縮む)が大きいため、ひび割れが発生します。田んぼが干上がった時を想像してください。土が乾燥する過程で縮むため、あれだけの割れが発生します。これを無くすのも、やはり使用する素材と調合で調整するしかありません。

このような問題を乗り越え開発し、お客様にご提案したサンプルが下記になります。

 

 

表面のデザインに関してはOKが出ましたが、最終的にこのサンプルから少しだけ色調整の依頼がり、採用に致しました。

その後採用現場で施工していただく施工業者様に施工要領書を作成、提出し、それを元にオンラインで施工方法レクチャを行い、それから現場施工していただきました。

 

当社では淡路島の「土」を素材にした壁材や床材で、お客様の建築イメージ、コンセプト、ニーズに合う空間デザインをご提案をしております。

「こんな感じにしたい」「こんな風にならないかな」「こんな材料、仕上がりになれば実現できるかも」などがあればご相談ください。

 

■オーダーメイド塗り壁について 詳しくはこちら・・・

 

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