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「問題解決のご提案!」の記事一覧

2017/09/29(金曜日)こだわりの伝統建築を続けている工務店様のお寺の現場へ

いつも当社の漆喰をご使用いただいている工務店様より近々漆喰を塗る予定があり、一度商品や施工方法などについて詳しく話を聞きたいと言うご依頼を受け、代理店様と一緒に訪問しました。そのこだわりの工務店様とは愛媛県今治市の小林建工様です。
>>愛媛県今治市 小林建工様のホームページはこちら・・・
日本建築に惚れ込み、釘金物を使わず、木と木を組み合わせて家を建てる技術を後世に残していかなくてはならないと社長様は言っております。また日本には四季があり、日本の気候風土にあった材料こそが湿度調整にはかかせない木と土壁の家だともおしゃっておられます。
そんな小林建工様のお寺の新築現場にお伺いしました。
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伝統建築にこだわっているのでもちろん下地は竹木舞に荒壁土を付け、その後中塗り土で大直ししてありました。小林建工様のすごいところは、一般住宅でも必ず木舞荒壁で建てるそうです。その分工期は長くなりますが、良いものを作ろうと思えばそれだけ時間がかかること、また木と土壁の家がどれだけ日本の気候に合っているのかの良さを事前に施主様に伝え施工しているそうです。荒壁土に関しては最近手に入りにくいこともあり、自社の土場にプールをつくり、そこで練ったものを保管しているそうです。本当にすごいこだわりです。
木材の彫刻ももちろん小林建工様が行っております。あまりのすばらしい技術に見とれてしまいました。
このお寺の現場は中塗り土に城かべ中塗用で下塗りをし、その後古代漆喰上塗用で仕上げていただく予定です。完成が今から本当にたのしみです(^^)
>>中塗り土に塗る 城かべ中塗用はこちら・・・
>>上塗り漆喰 古代漆喰上塗用はこちら・・・

2017/09/05(火曜日)番外編!ぶらり伝建地区の旅~愛知県豊田市足助町~

今回は、ぜんぜん商品の紹介じゃないので・・・・すいません。

城かべ漆喰を使って頂いた現場があったので見学に行ってきました。
愛知県足助町は、平成23年6月20日に重要伝統的建造物群保存地区に選定されたそうです。と言っても観光地として紅葉の香嵐渓としてむちゃくちゃ有名な町です。
そんなことから、観光案内は、各HPよりご覧下さい。

≫足助観光協会HP~重伝建の町並みを歩く
≫豊田市HP~豊田市足助伝統的建造物群保存地区にかかる制度について

香嵐渓の駐車場から歩いて伝建地区へ・・・まずは、落合橋を渡って川沿いを散策!
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いたるところに漆喰の町並み、もともと宿場町で江戸時代中期から明治期に建てられた建物が多く残るそうです。
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散歩・散歩ハイキングコースには最適です。山あり川あり本当に素晴らしいところですが、やはり秋の紅葉シーズンに来たいですね。

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土蔵もだいぶん傷んでいるものがありますね。しかし、土蔵の土壁は、雨が当たってもなかなか崩れ落ちないですね、漆喰を塗らず、土壁むき出しの土蔵でも丈夫に残っています。研究すれば外壁でも流れない土壁が出来そうです。

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旧足助町域は、北から親王町、田町、本町、新町、西町、宮町、松栄町と続きますき、いたるところに伝統建築物が残っています。

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お気に入りはこのタイル!レトロでいい感じです。塗り壁もいいですが、昔のタイル張りの外壁もいいですね。

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町のあちこちに、このような小路があり雰囲気があります。
小路好きの方は是非!

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と、足助の観光大使のように観光案内ばかりしていても仕方が無いのですが、仕事で来たのはとある住宅の改修です。

外壁の漆喰と土壁が相当に傷んでいます。

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この現場では、ラスで下地補修後、荒壁土とセメントを混ぜた材料で下地補修だそうです。
淡路島でも震災後、落ちた壁をこの方法でよく直していました。

このような大きく壊れているところや、下地の小舞竹が見えているところは、下地からの補修や、写真のようにラス網で補強する場合をよく見かけますが、ここまでの欠損ではなく、ある程度大きな不陸がある場合は、漆喰ドカット!をお勧めします。

≫蔵直し、厚付け砂漆喰「ドカット」はこちら・・・

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補習が完了した部分の写真です。城かべ漆喰で上塗りされています。このような伝統建築には、是非城かべ漆喰をお使い下さい。

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今回は、時間があったのでゆっくり足助の町並みを散策することが出来、色々な漆喰壁を見ることができました。

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最後に足助城!

城跡公園足助城は、足助町制施行100周年を記念して、平成5年に開園したそうです。

足助の古い町並みが一望できる標高301メートルの真弓山に、高櫓・長屋・物見矢倉・厨(くりや)などの建物が復元されています。

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2017/08/30(水曜日)今では貴重な昔ながらの施工法での漆喰工事とは・・・

福井県の県庁は昔の福井城があった場所にあります。
元はお城ですからお堀に囲まれており、東西南北の各通用口から中へ入る仕組みになっています。

今回はその中の西側、山里口御門の修復にあたり職人様との打ち合わせも兼ね訪問しました。

10年程前には山里口御門へ続く橋「御廊下橋」を城かべ漆喰で仕上げています。
≪城かべ漆喰の商品説明はこちら・・・
≪城かべ漆喰の施工実績はこちら・・・


御廊下橋を抜けると・・・
今回の工事場所の山里口御門です。

中塗土の箇所や仕上げの漆喰まで終了している箇所もありました。

お城の門の復元なので撃つ事はないでしょうが、鉄砲狭間もあります。
下地はこのように作ります。


奥に行くと、下地からの展示があり訪問者に分かりやすく説明してくれています。
木舞下地→荒壁→大直し→中塗土→中塗り漆喰→上塗り漆喰
と工程が続き手間暇をかけて修復されているのが分かります。
通常の木舞と違い「なるほどな~」と思ったのは、一枚に見える壁でも二重構造になっている点です。
やはりこれもお城の防御といった観念から二枚の壁の間には大量の砂利が入っています。槍等で突かれても貫通しないようにですね。その分手間も倍かかっているわけですが・・・


瓦も一つ一つが凄い重量のある石瓦です。
近くで見ても重厚感があります。


こちらは土扉の製作中の様子です。
土の乾燥収縮で隙間が出来ないように丁寧に布連打ちをしています。
これを伏せこみながら土を塗り仕上げていきますが、まさに左官職人しか出来ない仕事の数々に感銘を受けました。

また完成後には訪問してみたいと思います。

原材料からいろいろと使用して頂きましたが、材料で聞きたいことがありましたら以下よりお問い合わせ下さいませ。

≪お問い合わせはこちらから・・・

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