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「オリジナルデザイン壁」の記事一覧

2024/09/07(土曜日)環境への配慮もPRするオフィスエントランス

企業の取り組みSDGsが伝わる壁

 

オーダーメイドのご相談いただいたのは建築デザイナー様。

デザイナー様はあるオフィスのリノベーションに携わっており、施主様との打ち合わせで確定したコンセプトが、企業イメージが伝わる空間。

伝えて欲しいイメージとは「年齢を重ねた大人のカッコよさ」、「SDGsに取り組み環境へ配慮している」この2点です。

「年齢を重ねた大人のカッコよさ」を伝えるため、企業カラーはダークグレーやグレーを使用しており、この時点でカラーは確定しました。

 

 

このような依頼をいただき、研究・開発が始まりました。

 

再利用できる素材 漆喰

 

まず素材選びからはじめました。「環境への配慮」というキーワードから、再利用できる自然素材が良いという結論になり、素材は漆喰にすることにしました。

漆喰は土に返すことができ、酸性土壌の中和などに効果がある、リサイクルできる素材です。

 

 

漆喰は白のため、着色は自由に行え、企業カラーのダークグレーやグレーの実現も可能です。

ただし、自然素材 漆喰にはデメリットもあります。

 

着色が非常に難しい素材

 

実は漆喰は着色するには不向きです。理由は着色しても色がムラになりやすいためです。これは漆喰の性質が影響しています。

お客様のご希望のダークグレーやグレーの着色はできるのですが、色ムラのリスクがどうしても取り除けない問題です。それが漆喰が自然素材である証拠でもあるのですが・・・

 

このリスクを取り除く良い方法はないか、ここは大変悩みました。そこで、発想を変えてみました。

自然素材の漆喰を使用する以上、ある程度の色ムラは覚悟しなくてはならない、では色ムラを仕上がりデザインに取り込めばおもしろいと思い、どのように施工すれば色ムラを取り入れ、「年齢を重ねた大人のカッコよさ」が伝わる仕上りにできるか、試験施工を繰り返し行いました。

この度は素材選定からの材料づくりもそうですが、施工方法(塗り方)が一番重要なポイントになる、研究・開発になりました。

 

施工試験を繰り返し、空間コンセプトを実現できる壁として、提出したサンプルが下記になります。

 

 

このサンプルを元にデザイナー様が施主様と打ち合わせをした結果、仕上りデザインはOKが出て採用が確定しました。

カラーはもう少しだけ、ダークグレーの部分が多くなるように調整して欲しいと言われたので、そこは施工方法(塗り方)を見直し解決しました。

当社では壁材や床材で、お客様の建築イメージ、コンセプト、ニーズに合う空間デザインをご提案をしております。

多彩な空間を彩る壁や床の質感、表情をゼロから開発し、形にします。

「こんな感じにしたい」「こんな風にならないかな」「こんな材料、仕上がりになれば実現できるかも」などがあればご相談ください。

 

■オーダーメイド塗り壁について 詳しくはこちら・・・

 

2024/09/05(木曜日)歴史ある街並みに溶け込むベーカリー

フランスの田舎町にあったベーカリーを表現

 

カスタムメイドの依頼をいただいたのはベーカリーオーナー様。ご経験を積つんだオーナー様は、独立してご自身のお店を出店するにあたり、パンの本場フランスへ足を運び、販売する商品のアイデア探しをしたそうです。

その時商品のアイデアだけでなく、歴史あるフランスの街並みに溶け込んだお店の外観がすばらしいと心を打たれ、ご自身のお店もこんな雰囲気にできればと想ったそうです。

 

 

ですので、この度の依頼コンセプトは「歴史ある街並みに溶け込んだような外観のベーカリー」です。

このような依頼を受け開発・研究を始めました。

 

欧州で使われていた施工方法(塗り方)で仕上がりを表現

 

「歴史ある街並み」いわゆるレトロ感を出すには、実際にフランスなど欧州で施工されいていた塗り壁の技法で再現するのが、リアルに表現できるとの結論になり、仕上がりテクスチャはある絞ることができました。

 

 

しかし、施工方法が確定しても力の加え方しだいで、仕上がりは上品な感じにも力強い感じにもなるので、どちらのサンプルも作成し、オーナー様に見ていただくことにしました。

 

外部施工の色が濃い塗り壁は色ムラ対策が難題

 

研究・開発で大変だったのは、カラーと外部の耐久性と変色対策のバランスでした。

オーナー様ご指定のカラーはかなり濃い色でした。濃い色の壁材を雨が当たる外部でも耐えうるだけの耐久性にし、雨(水分)による色ムラ、色ボケが出ないようにする必要があるためです。

 

 

特に色ムラ、色ボケは濃いカラーの時ほど、発生した時目立つため、かなり苦労しました。

 

そんな難題をクリアし、開発した塗り壁材でサンプルを作成、提出し、オーナー様より採用決定をいただいたデザインが下記になります。

 

 

このデザイン壁で施工したイメージが下記になります。

 

 

当社では淡路島の「土」を素材にした壁材や床材で、お客様の建築イメージ、コンセプト、ニーズに合う空間デザインをご提案をしております。

多彩な空間を彩る壁や床の質感、表情をゼロから開発し、形にします。

「こんな感じにしたい」「こんな風にならないかな」「こんな材料、仕上がりになれば実現できるかも」などがあればご相談ください。

 

■オーダーメイド塗り壁 詳しくはこちら・・・

 

2024/09/03(火曜日)格式の高さを感じる和空間

インバウンドに向ける日本らしさを感じる特別な空間づくり

 

依頼いただいたのは設計士様。インバウンドのお客様が増えた、和風インテリア雑貨店、リノベーションのご相談です。

店舗オーナー様のご要望は「外国人の方に格式の高さと、日本らしさがしっかり伝わる空間」です。

日本らしさというキーワードから、設計士様は日本の伝統工法を取り入れようと思いつき、採用しようと思ったのが「版築(はんちく)」

 

 

■伝統工法「版築」くわしくはこちら・・・

 

しかし、「版築(はんちく)」は壁に塗り付ける(壁に塗っていく)ような施工方法ではありません。

そんな伝統工法「版築(はんちく)」を壁に塗る工法でリアルに表現して欲しいとうのがこの度の依頼内容でした。

 

塗り厚と壁への接着の問題

 

依頼を受け研究、開発がスタートしましたが、難しかったのは厚みと壁への接着力の両立でした。

「版築」をリアルに壁で表現するとなると、うす塗りでは表現でません。理由は「版築」には粗く大きなゴツゴツした砂利が表面に見えるのが特徴だからです。

なので、粗く大きな砂利が塗った壁材の中に入り込む(沈み込む)程度の厚みが最低でも必要になります。

 

 

しかし、厚くすれば当然壁材の重量が重くなるので、塗った時壁から垂れてしまい、しっかり壁に定着しません。

そんな壁材をフラットで滑らかな表面の「石膏ボード」にしっかり定着させる必要があります。

「版築(はんちく)」をリアル表現するための厚塗りと壁への定着の両立、ここが一番の難題でした。

 

そんな難題をクリアし、設計士様にオーナー様とのお打ち合わせで使用する、当社が提出したサンプルが下記になります。

 

  

 

設計士様との事前のお打ち合わせで、オーナー様は本物の「版築」画像はいくつか見ていたので、どのように仕上がってくるか楽しみだったそうです。

サンプルを見てOKをいただきました。

当社では淡路島の「土」を素材にした壁材や床材で、お客様の建築イメージ、コンセプト、ニーズに合う空間デザインをご提案をしております。

多彩な空間を彩る壁や床の質感、表情をゼロから開発し、形にします。

「こんな感じにしたい」「こんな風にならないかな」「こんな材料、仕上がりになれば実現できるかも」などがあればご相談ください。

 

■オーダーメイド塗り壁について 詳しくはこちら・・・

 

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