近畿壁材 | 匠に役立つ塗り壁ブログ
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「土壁お探しですか?」の記事一覧

2015/11/22(日曜日)黒漆喰の難しさ…

補修の現場で伺った所で、黒漆喰部分がありました。
長年の雨による二次白華で、雨がかりがある部分は白くなってしまっていました。
黒漆喰部分 黒漆喰部分2
黒漆喰は漆喰工法の中でも大変難しく、施工の難しさは勿論、長年その黒さを維持するのが困難です。

 

これで長年 黒しっくいを守ってくれます。

2015/11/20(金曜日)造園業界の文化財も大変ですねぇ~

地元でいつもお世話になっている造園屋の社長様からの依頼で、土で石積みの止水をしたいとの相談がありました。
目的は、止水だけでなく今まで真砂を固めてあった箇所を流れないようにすることも必要でたたき材料の応用で可能かとのこと。
ただ、今回の現場は文化財であるという理由からセメントなどは使えないそうで昔ながらの土と石灰でやらなければならないそうです。
早速に今日は見本作り、とりあえず3種類配合を変えて作ってみました。
積み上げてだれないようにする必要があり、また出来るだけ割れないようにするためにも砂と真砂土の配合を色々調整しました。
文化財 たたき土間 文化財庭園 土間たたき 庭 造園 土間たたき
真砂土と石灰だけではだれるのと強度も考えて砂と淡路中塗り土で調整しました。
出来るだけ地元の材料でということで…

土間たたきこれぐらいのドカ付けで崩れてこなければいいかな?
土間たたき 造園

2021/11/01(月曜日)土壁販売|文化財には荒壁土が必要


伝統工法で補修する文化財には荒壁土も使う


 

以前から何度かご紹介させていただいた文化財補修現場ではただいま荒壁土づくりの真っ最中でした。
20151023_114728

荒壁土に入っている荒すさ(切りわら)が発酵して無くなっては追加で投入し、再度練り合わせ、一定期間熟成させてから使用します。
非常に手間のかかる作業です。
20151023_114750

この作業を行うことにより、塗りつけの際の作業性向上、保水性向上、収縮クラックの防止や分散などに繋がると言われています。先人の方々はどこからこのような考えが思いついたのでしょうか?すばらしいですね!
20151023_114721

もちろんこちらの文化財現場も落とした古い土壁(古土)と新しい荒壁土とを混ぜて使用します。

古土を混ぜると強度が上がり、灰汁が出ることが少なくなり、凍害も少なくなると言われております。
ますますすばらしい!どこからこんな知恵が・・・・

荒壁土だけを見ても先人の方々の知恵の集約ですね。本当に奥が深いです。

ただ現在は残念なことに、全国的に練り土屋(ドロコン屋)さんが少なくなっております。お近くに荒壁土を購入する手立てが無い場合は弊社までお問い合わせください。
当社では荒壁土、荒壁土に混ぜる荒すさ(切りわら)とも販売しております。

<<荒壁土はくわしくはこちら・・・
<<荒すさ(切りわら)くわしくはこちら・・・

 

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