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「黒漆喰(黒しっくい)」の記事一覧

2022/08/09(火曜日)年月が経ち、白くなった黒漆喰のリペアをお考えの方へ

実験!プロテクターBの性能


 

前回のブログで白く色ムラになった黒しっくいのリペアには「プロテクターB(ブラック)」が簡単で便利ですよというご紹介をさせていただきましたが、お客様の中には良いのはわかるけどリペア(修繕)力はどのぐらい?また、どの程度効果が持続するの?と疑問をお持ちの方もいると思います。
そんなお客様のために、当社工場内に試験してある写真を掲載させていただきます。

試験は軒が無い、雨が降ると必ず打たれる壁面に黒漆喰を施工し、「プロテクターB」を塗った部分と、塗っていない部分をつくり、写真は約4年経過したものです。

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写真の左側2個所の黒いままの部分が「プロテクターB(ブラック)」を塗った部分です。塗った当時と色は変わらず黒いままです。

写真右側と「プロテクターB」のまわりのグレーになっている部分が黒漆喰を塗り、乾燥後何もしていない部分です。

もちろん塗った当初は、このグレー(灰色)の部分も真っ黒でした。

写真のように4年経過すると、これだけ雨による二次白華で色が白くなります。

ただ試験用に、雨が降れば必ず当たる壁面に施工しているので、若干の誤差は実際の現場ではあると思います。

しかし、このように並べて比べて見ると「プロテクターB」の性能の高さがよくおわかりいただけると思います。

黒漆喰のリペアには、真っ黒に戻すだけではなく、その後色ムラにならない「プロテクターB」をご利用ください。

2023/03/16(木曜日)黒漆喰 性能|色ムラになりにくい黒漆喰

黒漆喰は難しい そんな声から誕生したのが瑞黒!


 

漆喰はどうしても白華現象などで色ムラが出来ます。
着色しない通常の白漆喰は、多少ムラになっても、ほとんど分からないので問題にはなりませんが、色漆喰はムラになると一目瞭然で分かってしまいます。

特に濃い色を求められる紅漆喰や黒漆喰は鏝ムラや白華、水引きムラが全て表面に出てしまい、プロでも難しい工法になっています。

そんな中、弊社は「島かべ瑞黒」という色ムラになりにくい黒漆喰製品を提供させて頂いております。

施工方法は

白漆喰(島かべしっくい)をフラット仕上げる、その後完全乾燥させる

島かべドライストップ3倍液塗布、その後完全乾燥

瑞黒塗り付け

となっており、ノロがけの超うす塗り材料なので、下地をきっちりフラットに仕上げて、シーラーで水引きを一定にし、しごき塗りで島かべ瑞黒を塗りつける工法です。

お客様にご好評頂いている一方で「下地の白漆喰に追っかけ施工出来ないか?乾かしてると工期もかかるし・・・」等のお声を頂く事もあるので、実験してみました。

①まず1枚目の下地はカタログ表記通りの島かべしっくいが下地です。
追っかけのタイミングはある程度押さえて、手で触って材料が付かないぐらいで島かべ瑞黒を塗り付けました。

作業性もよく綺麗に仕上がり、乾いた後も色むらもなく上出来です。

②では下地が砂漆喰ではどうでしょう??
今回は島かべ砂漆喰を下地にしました。

水引き具合は程よく引いて塗り付けは問題ないですが、砂漆喰の分、厚みがつくので厚みを揃えるのが素人では難しく、仕上がった後に少し鏝ムラらしきものが見えています。
色は真っ黒には仕上がりました。

③瑞黒で押さえ仕上げをする為に②で作った砂漆喰にマーポローズを足して糊の濃い下地にしました。

水持ちが良すぎるせいか、仕上がりまでに時間が少しかかりました。
最後まで押さえきれなかったのか、乾燥させてみると少しムラが出来ていました。

【結論】
・島かべ砂漆喰から直接、追っかけで瑞黒施工はやめた方がいいと思います。下地の水引きを一定にすれば色漆喰は綺麗に仕上がるので、厚みを揃えやすい、上塗り用「島かべしっくい」を下地にして下さい。

・追っかけ施工も可能で乾いてからの粉ふき(ドライアウト)もなかったので、現場状況に応じて施工手順を決めて下さい。

・下地に糊を混入し水持ちを良くしすぎると、かえって押さえる回数が増え、鏝ムラや乾きムラの原因になります。色漆喰の下地はある程度の水引きがないとダメだと思います。

2023/12/01(金曜日)黒漆喰 施工方法|黒漆喰をうまく塗る方法

真っ黒に仕上がる漆喰

 

弊社製品の中でもお問い合わせが上位にくる製品、「壁用黒漆喰 島かべ瑞黒」

施工方法は2種類あり商品説明書や動画で紹介させて頂いています。

 

 

ここでは開発やサンプル作成の立場から、よりくわしくご説明します。

まず瑞黒は、「誰が塗っても真っ黒に仕上がる」というコンセプトになっています。
従来白色の漆喰を真っ黒になるまで着色する手間、さらに漆喰は白華し、色ムラが非常に出やすい性質があるので、それらを解消する為にノロ掛け(超うす塗り)仕様の黒漆喰材料にしています。
その為、材料自体は乾燥が早く通常の漆喰のような感覚とは少し違った施工感となります。

 

施工箇所 塗る壁の広さと人数の確認!

 

瑞黒を塗る上で重要なことが施工箇所だと思います。

①真壁なのか、大壁なのか?

②1枚の壁の㎡数はどれくらいなのか?

③㎡数に対して施工する人数は何人なのか?

上記のような事を加味して施工方法を決めて下さい。
真壁で1枚1枚仕上げていけるなら、追っかけ施工がやりやすいでしょうし、大壁で面積が広い場合は、下地の漆喰を乾かさないと物理的に無理だと思います。
その現場に合った施工方法を選択すれば色ムラなどのリスクは格段に減ります。

次に、2種類の施工方法の注意点の違いですが

 

①追っかけ施工の場合
下地の漆喰から水が上がってくるので鏝伸びが非常に良く作業性が抜群にいいです。注意点は下地の漆喰が2ミリ以上ぐらいの厚みだったり、砂漆喰からの追っかけ施工だったりすると、必要以上に水が下地から上がってくる状況になり、押さえきれないと表面に光沢が出たり、部分的な白華(色ムラ)の原因になります。

下地の漆喰を1~1.5㎜ぐらいにして瑞黒を塗りつけて波を消し、1回程度軽く押さえるぐらいで仕上げた方がいいと思います。
※下地から水が上がってくる限り押さえ続ける事が出来ますが、壁面全面が同時に乾く事は無く、部分的な押さえとなると磨き壁をするようなよほどの熟練の技術が必要になってしまいます。

 

②下地の白漆喰を乾かして、シーラーを塗り乾燥した下地の場合
シーラーの塗り方や濃度に大きく影響されます。シーラーの塗り重なった部分と1度塗りの箇所の水引きが変わったり、追っかけ施工に比べ乾燥が早いと思います。
注意点は白の漆喰でも一緒ですが、乾燥が早すぎるとドライアウト気味になり、乾いた後に手に黒くついてしまいます。

そうならないように、必ず下地の白漆喰に「島かべドライストップ」の3倍液を使用し、縦横斜めに万遍なく塗りつけ出来るだけムラ引き(ムラ乾き)しないようにシーラー施工をして下さい。
もしくは、瑞黒1回目を塗りつけてから、なるべく早く2回目の瑞黒を塗ると追っかけ施工のようになりドライアウトはおきません。

難しく書きましたが、理屈が分かって施工すれば私のようなド素人でも上手く仕上げることができたので、ご参考にして下さい。
特に冬は乾燥スピードが遅くなるため、白華しやすい季節です。気温や天候には充分気を付けて施工お願いいたします。

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