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「問題解決のご提案!」の記事一覧

2023/10/11(水曜日)オーダー(別注品)にはある程度のボリュームが必要

オーダーが無理でも既製品アレンジで対応


 

当社のホームページに掲載している、外部に施工できる「土壁風仕上げ」の完成写真をご覧になったお客様から

カラーを指定するので、そのカラーでオーダー品製造をして欲しいとご依頼がありました。

 


※ご指定いただいた外部に塗れる「土壁風仕上げ」

 

当社では塗り壁材のオーダー対応をしております。

空間イメージやコンセプトに合う塗り壁のご提案、また、この度のお客様のように具体的な仕上り写真、画像を提示していただいた上でのカラー変更など、お客様が求める塗り壁材をオーダーでかなえます。

 

■オーダーについてくわしくはこちら⇒近畿壁材 | オーダーメイド塗り壁 (kinkikabezai.com)

 

ただし、オーダーをお受けするには条件があります。オーダーの場合、施工面積が150㎡以上必要です。

150㎡未満の場合、製造工程上素材をブレンドすることができないためです。

 

この度のお客様は施工面積が10㎡でしたので、残念ながらオーダーをお受けすることができませんでした。

しかし、オーダー対応ができないのであれば、当社の既製品を利用して、お客様が求める仕上りに近い提案をしております。

 

既製品をアレンジ

 

オーダー依頼は上記画像「土壁風仕上げ」ができる塗り壁材料を、カラーグリーンで製造して欲しいとのご希望でした。

オーダー対応ができない面積なので既製品を利用し、アレンジします。使用した製品は

①外部でも汚れに強い撥水仕上げ材「キープウォール」

②塗り壁専用着色剤「壁カラーグリーン」

③土壁に混ぜる骨材「淡路島の砂」

④土壁に混ぜるつなぎ材「まるなかすさ」

 

 

以上の4製品を混ぜ、見た目が土壁風で外壁に対応しており、グリーンの仕上げ材を作ります。

グリーンの濃さも好みがあるので、着色材「壁カラーグリーン」の配合量を変えて、3パターンのサンプルを作成しました。

サンプルは有償になりますが、ご希望が有れば作成しております。

 

 

塗ったサンプルが乾燥してからお客様へ送付し、仕上がりの雰囲気とグリーンの濃さを確認していただきます。

施主様とお打ち合わせの上、一番濃いグリーンで確定し、ご注文いただきました。

 

繰り返しになりますが、オーダー(別注品)にはある程度のボリュームが必要になります。

しかし、オーダーが無理でも既製品を利用して、希望している壁のデザイン、テクスチャに近づける提案ができます。

ご希望の雰囲気やデザイン、もしくは「こんな壁をこの色で」と画像を提供していただいてもかまいません。

塗り壁のお困りごとはお気軽にご相談ください。

2022/11/14(月曜日)新しい中塗土に土壁の仕上げ材は塗れますか?

 

 

新しい中塗り土に塗ることは、可能です!

 

当社では、土壁に関するお問合せがかなり増えています。

今回は、先日お客様から頂いたご質問で「新しく塗った中塗り土に土壁の仕上げ材は塗れますか?」というご質問をいただきました。

下地処理をすれば、土壁仕上げを塗ることができます。

 

仕上げ材を塗るには下地処理が必要!

 

乾燥した中塗り土は吸水力が高く、上塗りを塗ってもすぐ乾きかなり作業性が悪くなります。

なので仕上げ塗りをするには、吸水を抑える必要があります。この吸水を調整するのが、「島かべドライストップ」。

完全乾燥した中塗土の表面に、「島かべドライストップ」を刷毛やローラーで3倍液で塗布します。

これで下地処理が完了!

 

上塗り工程「仕上げ材塗り」。

 

吸水調整用のドライストップが完全乾燥後、仕上げ材の土壁を塗ることができます。

中塗り土の上に塗る土壁仕上げ材は「塗ってくれい」がオススメ!

伝統的な土壁仕上げとは違い、「塗ってくれい」は高強度の土壁で、表面を触ってもボロボロしません。

さらにカラーは、6色からお選びいただけるのでお好みの色をお選びください。

是非、中塗土への土壁仕上げ材には「塗ってくれい」をご利用ください。

2022/07/21(木曜日)漆喰が割れる主な原因とは?

漆喰のヒビ割れ(クラック)の主な原因

漆喰の割れ(クラック)はどうして起きるのか?あたらめて調べてみました。

当社にお問わせいただいた中で集計した結果、特に「割れ」の原因として多かったもの、3つご紹介したいと思います。

 

1つ目は「乾燥収縮」によるひび割れです。
施工面積が広い壁や、漆喰を厚く塗りすぎてしまった場合に発生しやすくなります。
面積の広い大壁に少人数で施工すると、作業スピードが間に合わず、漆喰が乾燥してしまいます。
乾燥を遅くするため、塗り厚を厚くしてしまいがちになり、結果「乾燥収縮」が大きくなって割れてしまいます。

対策としては、大壁施工時は仕事が忙しくならないよう人手を確保する。また、下地には漆喰専用品「漆喰ベース」「ボードベース」を利用し、水引調整をしっかりしておくなどが有効です。

 

2つ目は「ドライアウト」急激乾燥によるひび割れです。
乾燥がはやくなる夏場の施工や、石膏プラスターやモルタルなど吸水性の高い下地に十分な吸水調整を行わず施工した場合に発生します。
対策としては夏場はシートなどで養生し、直射日光を避ける。また、吸水性の高い下地などには水引調整力の高い「漆喰ベース」「ボードベース」各下地材を使用するなどが効果的です。

 

■漆喰を塗りやすくなる下地くわしくはこちら・・・

 

3つ目は建物の躯体からくる「構造亀裂」です。
左官工事では防ぐことができない割れで、躯体が動くと漆喰はその動きに追随できないため割れます。
現代には躯体が動いても割れないよう、曲げ強度を高めた、弾性系仕上げ材もありますが、漆喰は弾性が無い仕上げ材のため割れます。
対策としては躯体が動かないようにするということになります。一例になりますが、内部で圧倒的に使用率の高い石膏ボードで少しご紹介します。
石膏ボードは厚み12.5ミリ品を使用し、二重貼りにする。また、ボードを止めるビスの間隔は200ミリ以内で止める。などが有効になります。

 

この度は割れの原因として多い3つをご紹介させていただきましたが、その他原因にも凍て(凍害)、地震などによる振動などさまざまあります。

しかし、この主な原因の3つを知った上で対策をしていただければ漆喰の割れが減るかも!?

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