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2022/08/05(金曜日)土壁のデザイン|荒壁土と中塗り土を使った迫力ある仕上げ

 

店舗内装!土壁(荒壁)を壁にぶつける仕上げ!


 

お客様より店舗の内装リフォームで、土壁を壁にぶつけて凹凸感を出す仕上げのご相談を頂きました。

工事が進み、その途中経過の写真をお送り頂いたのでご紹介します。

飲食店と思いますが、こだわりと雰囲気のある店舗のようで、仕上げのイメージがはっきりデザインされていたようです。

 

リフォームで、下地はモルタル下地

 

モルタルへの土壁は、あまりモルタルが金鏝押さえでツルツルしているのはよくありません。

土壁がしっかり食い付く様に、木鏝や櫛引きしておくと良いと思います。

また、モルタル乾燥時に白華(はっか)が起こり、表面に白い粉が浮くと付着も悪くなるので、念のため、ドライストップを塗ることをお勧めします。

>島かべドライストップはコチラ・・・

 

ドライストップが乾燥したら引き糊(中塗り土)を塗ります

 

今回は、荒壁仕上げなのでいったんモルタル面に引き糊、中塗り土を塗ります。

荒壁土は乾燥収縮が大きく、割れや浮きが発生します。

モルタルに直接塗るのは避けた方がよいと思います。

また、中塗り土に少し、ドライストップを入れておくと、下地との付着がより一層向上します。

引き糊代わりに、モルタルへの下塗り(中塗り)を行う【中土(なかつ)】

>調合中塗り土【中土(なかつ)】はこちら・・・

 

荒壁土をぶつけるそうです。

 

ドイツ壁でもありませんが、内装ならこのような土壁をぶつける仕上げもかっこいいですよね。

やはり凹凸感や立体感のあるデザインは塗り壁の特徴でもあります。

荒壁練土に荒すさを入れてデザイン

荒壁練土と荒すさがセットになった商品もございます。

>荒壁セットご購入はコチラ・・・

最後までご覧いただきありがとうございます。

このブログに掲載されている商品についてご質問がございましたらお気軽にお問合せ下さい。

2022/07/25(月曜日)用途別に「土」を取り揃えております

 


住居用の建材として人類の歴史と共に使われてきた土

 

はるか昔の時代から私たちの身近にある「土」。弊社も土壁や土の土間、たたきとして商品化しています。
元々は日本全国どこでも採取出来ていましたが、近年は建物が建ったり、採取禁止になったりして塗り壁や土間たたきの原材料としての土の確保が困難になってきました。

文化財の壁や土間等、補修のお問い合わせを頂き、お話する機会も多いですが、元々使用されていた土が使えないことが非常に多くなり、お客様の地元で今現在確保できる土を利用しての配合を聞かれる事もあります。

しかし土といっても様々な物質の集まりなので、実際に使用出来る原材料かの選定は難しいところです。

例えば・・・土は粒度により大きく4つに分かれます。
①0.005㎜ぐらいまでを「粘土」
②0.005~0.075ぐらいを「シルト」
③0.075~2㎜ぐらいを「砂」
④2~75㎜ぐらいを「礫(れき)」
という風になります。75㎜以上は土ではなく岩の分類になります。

土壁などに利用する場合に強度を受け持つのは、ほぼ粘土の部分です。
大まかに言えば粘土分が多い土は強度がありますが、乾燥時の収縮も大きくなります。逆に砂分が多い土は強度があまりなく、粘土分が多い土より収縮が少なくなります。
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一般的に土壁にするには粘土の多い粘い土。土間たたきにするには砂分の多い土(たたきの強度は叩き締めるという工法と厚みでもたせます)となりますが、配合はバランスが非常に難しく、実際に試験やサンプル作成をして使用できるのかを試さなければなりません。

 

■用途別にすぐに使える土を取り揃えしております

 

当社はそれぞれの用途別に使用出来る土の原料を厳選し、さらに安定供給出来る土をご用意しています。

「荒壁用の土」「中塗り用の土」「上塗り用の土」「土間たたき用の土」様々取り揃えおります。「土」でお困りの方は一度ご覧下さい。

2022/07/21(木曜日)漆喰が割れる主な原因とは?

漆喰のヒビ割れ(クラック)の主な原因

漆喰の割れ(クラック)はどうして起きるのか?あたらめて調べてみました。

当社にお問わせいただいた中で集計した結果、特に「割れ」の原因として多かったもの、3つご紹介したいと思います。

 

1つ目は「乾燥収縮」によるひび割れです。
施工面積が広い壁や、漆喰を厚く塗りすぎてしまった場合に発生しやすくなります。
面積の広い大壁に少人数で施工すると、作業スピードが間に合わず、漆喰が乾燥してしまいます。
乾燥を遅くするため、塗り厚を厚くしてしまいがちになり、結果「乾燥収縮」が大きくなって割れてしまいます。

対策としては、大壁施工時は仕事が忙しくならないよう人手を確保する。また、下地には漆喰専用品「漆喰ベース」「ボードベース」を利用し、水引調整をしっかりしておくなどが有効です。

 

2つ目は「ドライアウト」急激乾燥によるひび割れです。
乾燥がはやくなる夏場の施工や、石膏プラスターやモルタルなど吸水性の高い下地に十分な吸水調整を行わず施工した場合に発生します。
対策としては夏場はシートなどで養生し、直射日光を避ける。また、吸水性の高い下地などには水引調整力の高い「漆喰ベース」「ボードベース」各下地材を使用するなどが効果的です。

 

■漆喰を塗りやすくなる下地くわしくはこちら・・・

 

3つ目は建物の躯体からくる「構造亀裂」です。
左官工事では防ぐことができない割れで、躯体が動くと漆喰はその動きに追随できないため割れます。
現代には躯体が動いても割れないよう、曲げ強度を高めた、弾性系仕上げ材もありますが、漆喰は弾性が無い仕上げ材のため割れます。
対策としては躯体が動かないようにするということになります。一例になりますが、内部で圧倒的に使用率の高い石膏ボードで少しご紹介します。
石膏ボードは厚み12.5ミリ品を使用し、二重貼りにする。また、ボードを止めるビスの間隔は200ミリ以内で止める。などが有効になります。

 

この度は割れの原因として多い3つをご紹介させていただきましたが、その他原因にも凍て(凍害)、地震などによる振動などさまざまあります。

しかし、この主な原因の3つを知った上で対策をしていただければ漆喰の割れが減るかも!?

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