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「土壁の素材 」の記事一覧

2022/08/14(日曜日)小舞縄|小舞下地に使われる縄とは?

小舞下地の竹を編むために、使われているのが【小舞縄】


小舞下地とは?

日本の伝統的な工法「小舞下地」は、日本家屋や木造建築の神社やお寺にも使われています。

この下地は、竹を編みこんで骨組みをつくります。

小舞下地は、荒壁土から中塗り土と土壁下地の基礎となります。

小舞縄とは?

小舞縄は縫藁(ぬいわら)とも言い、太さ4~6㎜程度の細い藁縄です。

この縄を小舞竹や間渡し竹を編むのに、使用します。

小舞縄の強度が、下地自体の強度に影響することがあります。

なので当社の小舞縄は稲藁だけでなく、麻すさも編み込むことでより強度を高めています。

この小舞縄以外にも、小舞下地に関する商品を販売しております。

 

◇土壁関連ブログはこちら

土壁材料こんな時何を使うの?

 

小舞荒壁下地でお困りの方は、ぜひお問い合わせください!

2022/08/02(火曜日)小舞竹|荒壁土を塗るための下地~土壁工法

小舞荒壁って何?小舞竹って何?

日本の伝統的な土壁工法小舞下地について


小舞竹(こまいたけ)とは、日本の伝統土壁下地に使う竹です。

小舞竹は、幅8分程度に割った竹で、掻き竹とも言われている。

大別して割竹(真竹)4つ割りや6つ割りの小舞竹と、細い丸竹(篠竹・女竹)の間渡し竹の2種類あります。

近年は、細い丸竹(女竹)の間渡し竹はあまり使われなくなり、国産の物はほとんど無くなっている。

当社では、2種類とも取り扱いはあるが、ほとんどが小舞竹の注文である。

>小舞竹は、竹を八割にしたもの詳しい商品情報はこちら・・

 

>女竹(間渡し竹)は、細い丸竹を使用詳しくはこちら・・・

 

小舞竹は、小舞荒壁の芯材です。

小舞荒壁(こまいあらかべ)

小舞竹を小舞縄を用い格子状に組んで編み上げ、その上に荒壁土を塗る工法で、昔の壁下地(現在で言うなら石膏ボードや合板、断熱材などの変わり)であり、各地で若干の仕様も違う。

また、竹を編む「紐」も藁縄や棕櫚縄、ビニール紐などもあり決まったルールは無い。

しかし、圧倒的に棕櫚が多いような気がする。

 

当社では、小舞縄(小舞縄)の取り扱いもある。

小舞縄は、5㎜程度の細い荒縄で、小舞を編むに最高の縄である。

>小舞縄購入は・・・詳しくはこちら

 

荒壁土塗り、小舞荒壁下地

格子状に編んだ小舞下地に荒壁土を塗り付け下地を作っていく。

厚みは、竹の幅や柱の太さなどにもより変わってくるが、幾度か塗り重ねていく。

荒壁土は、寝かせるほど良い、長い場合は半年程度寝かすが、塗る前に少し新しい藁を入れたほうが塗りやすい。

また、土も古壁の再利用が良いとされているが、半分以上新しい粘土を混ぜたほうが良いと思う。

 

小舞荒壁工程

一般的には・・・

①小舞竹編(掻き)

②荒壁塗り(表裏)

③貫伏せ、貫漆喰

④大直し、斑直し

※③と④の順番が逆の場合もある。

⑤中塗り土塗り

上記の工程で中塗り土までが一般的には小舞荒壁塗りや土壁下地と言われる工法である。

 

 

全国各地、やり方も違い、使う土も違う、長野県などは竹を使わず葦(よし)を使ったりもする。

というわけで、小舞荒壁には決まった答えがあるわけではない。

 

最近は、新築で小舞荒壁を塗ることも少ないが、弊社では一応土屋の責任として小舞竹は、販売しています。

 

 

◆関連その他記事は下記から

   

2022/07/02(土曜日)土壁の施工|荒壁の塗り方ブログ!

荒壁は小舞下地に施工!


 

 

どんなところに使用される?

 

荒壁は、特に古民家や社寺仏閣それから土蔵などの下地として使われてきました。

この下塗りの荒壁を塗った後、中塗り、上塗りへと工程をすすめていきます。

 

施工のポイント!

荒壁は土と藁すさを練り合わせ、1週間以上の寝かせて施工するのがオススメ!

保管期間は通常、だいたい1か月や2か月ほど、保管期間が長ければ長いほど塗りやすくなります。

 

施工方法

 

〇塗り付け

荒壁は、竹で編んだ木舞下地の表裏の両面に塗り付けます。

先に塗り付けた面を「荒壁」、その裏側に塗った面を「裏返し」と呼んだりします。

荒壁の表面の乾燥後、裏返しの工程に進むほうがよいとされています。

荒壁は、柱の太さに合わせておおよそ50mm以上の厚みを付けます。

ここで塗り付けが完了という場合がありますが、より丁寧なのは縦縄と言われる縄を垂らして荒壁に埋め込む作業などもあります。

 

〇乾燥期間

厚みをこれだけ付けると、乾燥収縮による割れがかなり見られます。

完全乾燥をしていないと上塗りまで下塗りの亀裂が浮き出てくることがあります。

なので、必ず完全乾燥をして完璧に割れてから中塗り施工に入りましょう!

工期に余裕のある現場では半年以上、荒壁を乾燥させることもあります。

 

このような手順を踏み荒壁の施工を行ってください。

荒壁の施工をお考えの方は、「土」と「すさ」がセットになった【荒壁セット】をぜひ、ご利用ください

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