最近は塗り壁でも石膏ボード(PB)が主流!
現場でもあまり見ることのなくなってきたラスボード、昔は塗り壁と言えば!みたいな雰囲気でしたが一般住宅ではほとんど見るとこも減りました。
見た目にも穴が開いて塗り壁が塗りやすそうな雰囲気で、材料の食らいつきもよさそうですね。
ただ、【島かべしっくい】をラスボードに塗るときは気を付けて下さいね。
ラスボードに漆喰は直接塗れません!
石膏ボード(プラスターボード)ももちろんですが、ラスボードにも【島かべしっくい】は直接塗ることはできません。
なぜなら漆喰は強アルカリ(Ph12から14)で乾燥も遅く、表面の紙と漆喰が付着しません。
ラスボードは穴が開いているから付着しそうですが、直接漆喰を塗るのはお控え下さい。
ラスボードに島かべしっくい塗るには?
※吉野石膏㈱様ホームページ「https://yoshino-gypsum.com/」より
<<島かべしっくいをラスボードに塗る方法はこちらから・・・
そもそもラスボードは通常厚み7㎜と薄いボードで、上記のBドライプラスターを規定の厚み8㎜塗って計15㎜厚で下地として成立します。
ラスボードを止めるビスが少なかったり、Bドライプラスターの塗り厚が薄い場合などは、漆喰を塗った時、ボードが反ることがあるのでご注意ください。
島かべしっくいをBドライプラスター上に塗る場合の注意点は!
Bドライは必ず8㎜以上塗って下さい。そして必ず完全乾燥!Bドライ(石膏プラスター)ですが、乾燥が遅いので注意!
乾燥したBドライプラスターは水をよく吸う、吸水が激しい下地です。吸水調整のために【島かべドライストップ】3倍液を塗布してください!
【島かべドライストップ】乾燥後、下地材【ボードベース】中塗り材として塗って下さい!
<<様々な下地の吸水を止めるドライストップくわしくはこちら・・・
ドライストップの上に直接上塗りをせず、下記の下地材をご利用ください。仕上げ漆喰の作業性が良くなります。
<<漆喰の作業性が抜群の下地材!くわしくはこちら・・・
ラスボード下地で漆喰を塗る場合、過去に問い合わせがあった不具合!
① Bドライと漆喰の上塗りが剥がれる!
Bドライに吸水調整をせずに施工し、吸水が激しくドライアウトして剥がれた。
② 黒漆喰を塗ったら、ラスボードの穴の部分だけ色が変わった!
Bドライの塗り厚みが規定より薄く、尚且つ中塗り材を使用しなかったため、穴の部分の吸水の違いで色が変わった。
③ 塗っている最中にブツ(気泡)が出た!
Bドライの吸水が激しく接着界面に水分が無くなり、空気が入る。
④ Bドライを塗ったらボードが膨れてきた!
ラスボードの止め方が悪い場合や、著しく乾燥が遅い場合は、ボードが水を吸って反ってきます。
ラスボード下地は、厚みも確保でき、優れた下地だとは思いますが、使い方を間違えると不具合が出るので注意ください。
現在では、ラスボードより、石膏ボード(PB)のほうが良いかもしれませんね!
内壁石膏ボード下地に漆喰を塗る場合は、下記を参考にして下さい。
≫石膏ボード(PB)下地への漆喰施工方法はこちら・・・
★その他漆喰下地関連ブログはこちら・・・
<<住宅外壁に漆喰を塗る場合は何が良い?
<<内壁石膏ボードに漆喰を塗る方法とは?
<<RCコンクリート下地に漆喰を塗るには?
<<漆喰を塗る下地は何が良いの?
<<古い壁を漆喰に塗り替える場合の下地はどうすればいい?
漆喰のことならなんでもご相談ください!