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「研究室!研究報告」の記事一覧

2021/06/08(火曜日)お客様より質問|土強は燃えるのか・・・燃えると性能が落ちるのか!

お客様から土強(どきょう)についての質問がありました!


お客様から聞かれてわからないことは、すぐに調べる!
そんな会社です。では早速調べてみよう!

Q:お客様の質問:土強は、乾燥後燃えますか?

A:溶剤なので施工中は火気厳禁ですが、乾燥後は・・・・確かに!

というわけで、燃やしてみよう!

土強は、古くなった土壁や外壁の中塗り土仕上げが雨で流れないようにする強化剤

塗ると色が若干濃くなるが、この試験体はわからないなぁ~

中塗り土(中土)に土強を塗った!左が土強塗布、右は塗っていません。

乾燥後1か月以上経過した試験体

それでは燃やしてみよう!

燃えないので安心ですが・・・少し焦げますね!

 

土強塗ったほうは、よく焦げました。
土強に含まれる樹脂が燃えたのでしょうね。

燃やすと土強の性能は!どうでしょう

 

土強塗ったほうは案の定水を掛けると流れてしまいますが・・・

土強塗布したほうは問題なく効いています。安心!

土強が燃える、燃やす状況はほとんど無いとは思いますが、竈の土がボロボロする場合など火の回りで土強を使うことはあるでしょうね!

そんな時にはご安心下さい。臭い匂いもありません。

2021/05/28(金曜日)三和土と書いて「たたき」と読みます!ご存じでしたか?

三和土(たたき)は土を押し固め強度を出す伝統工法


 

和土(たたき)には土と石灰とにがりが使われます。『三和』と書くには諸説ありますが、これら3つの素材を合わせたたいて完成させることから三和土(たたき)と呼ぶようになったようです。

 

石灰が高価で、手に入りにくい時代には、土とにがり(当時は海水)を混ぜ、たたき仕上げた二和土などもあったと言われています。

この歴史ある三和土は、セメントやコンクリートが無い時代、住宅土間や基礎をはじめ井戸枠や用水路など、広くみじかな建築に用いられていました。

 

 

相撲の土俵や土塀などもこの工法が応用されています。

 

長年使用することにより現れる苔なども実に風流で独特の味わいを持っていることから茶人にも親しまれています。

屋内においても台所などの土間によく利用されていましたが、梅雨時期などの湿度高い場合には、土が湿気を吸収し、逆に乾燥期には適度な湿気を放出し、透水性があり夏は涼しく、冬は温度低下を防ぐ作用もあります。

 

 

近畿壁材はこの伝統的な三和土を研究商品化し、忠実に伝統を継承した製品を提供しております。そんな伝統の土間たたき製品が気になる方は下記から資料請求お待ちしております。

 

 

2021/05/24(月曜日)色ムラになりにくい黒漆喰【島かべ瑞黒】!施工実験してみた!

黒漆喰【島かべ瑞黒】は漆喰の上に施工してください!


こんにちは!新人の藤森です。

瑞黒の施工方法は、上塗り漆喰の上に施工となってます。

そこで瑞黒を漆喰専用下地【ボードベース】に直接塗るとどうなるのか気になり、実験をしました!

結果は!?・・・

写真の通り、ボードベースに施工した瑞黒は色ムラになって表面がザラザラ!

 

なぜ色ムラが起きた?

まず漆喰はもともと色ムラがでやすく、その中でも色の濃い黒はとくに色ムラが目立ちます。

漆喰の色ムラは、乾燥スピードが遅いことによって起きる白華(エフロ)が原因で起きます。

なのでボードベースは、保水力が高いので(上塗りの乾燥を遅延)、瑞黒の乾燥が遅くなって色ムラが起きました。

その乾燥による白華を防ぐために瑞黒は、塗厚を薄くして乾燥を早くしています。

 

なぜ表面がザラザラ?

先ほどの説明でもあったように、瑞黒の標準塗厚が0.5mmと非常に薄塗りになっています。

そのためボードベースのザラザラした表面の仕上がりが、瑞黒の表面にそのまま浮き出てきました。

これらの問題は、下地材「ボードベース」に直接施工すると起きやすくなります。

なので瑞黒を施工する場合は、漆喰仕上げ材の上から施工しないといけないことがわかりました!

 

実験してた動画あります。ぜひご覧ください!

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