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「社員の日々雑感!」の記事一覧

2018/06/20(水曜日)再築された古民家を視察しました!

6/16に社団法人 全国古民家再生協会が行う近畿大会が淡路島で開催されました。
漆喰と土壁の弊社は古民家に使用する材料も多く取り扱うので勉強の為に参加させていただきました。
ポスター.pdf

会場となったのは、第4回の再築大賞(林野庁長官賞)に輝いた「ついどはん」という施設です。
築100年を超える民家が洲本市に寄付され、建築を学ぶ学生が中心となり設計士、施工管理者、大工等のプロの指導を受け1年半かけ母屋、長屋、蔵の3つをリノベーションした物件になります。
ちなみに「ついどはん」とは「辻堂さん」を地元の呼び方で変形していったものだそうです。

学生代表の方から、古民家再生にあたっての経緯や作業の上での大変なことを丁寧に講習して頂きました。
学生のうちから本物の建築に携わり彼らがプロになった際に必ずこの経験が活きてくるのではないかと確信しました。

漆喰
内装の壁は砂漆喰に藁スサを入れ、パターンで塗られていました。勿論指導の元、学生が施工しています。
«砂漆喰はこちら・・

レリーフ2
展示品の奥の壁は淡路島の土を使った土壁でレリーフ(模様付け)が行われています。
«淡路島の土壁 中塗り土壁はこちら・・・
«淡路島の土壁 上塗り土壁はこちら・・・


蔵は珍しいガラス張りです。
採光の面と内部のライトアップによって地域のシンボル的な意味合いだそうです。
夜にも見たかったです(泣)

こうして実際の現場において見たこと、感じたことを弊社も商品、サービスに活かしたいと思います。
他2施設を訪問させて頂きましたが、それは又の機会にご報告します。

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2018/04/11(水曜日)ヘチマガードが無くって、土壁用の寒冷紗が無いよねぇ~

安心して下さい!土壁にも使える麻の寒冷紗が発売になります!

_DSC5579

その名も「麻ネット」・・・そのままやん!

今までの麻の寒冷紗は、網目が細かく、張りも無かったので土壁には非常に使いづらく、しかも網目が細かいと土壁が食い込まず、寒冷紗の部分で肌別れしておりました。
しかし、この「麻ネット」は網目がなんと10㎜(1cm)もあり、十分に土壁が食い込んでくれます。
しかも張りがあり硬いのでよれよれせず非常に施工性も抜群です。

_DSC5578

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大人気の土壁に使える寒冷紗「ヘチマガード」が廃盤になった近年、「麻ネット」が活躍しそうな気配ですね・・・

_DSC5577

ゴールデンウイーク明けに在庫が揃います。予約受付中です。お楽しみに!

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2018/03/03(土曜日)土間たたき試験~その2

先日水量多めの土間たたき試験を行いましたが、やはり割れました・・・再度改良してもう一度試験を行います。

使用材料は土と石灰とにがりで固める昔ながら土間たたき製品【重吉たたき】

で、本題!たたきは基本少ない水量でたたき締めて強度を出します。よってモルタルのように水を沢山入れて施工すると強度も出ず、乾燥収縮により割れやすくなります。
通常の水量は、4L程度ですが、前回は9L~10L入れ叩かず施工性は向上しましたがやはり割れました。

_DSC2181

 

今回の水量は鏝で均せる限界の8L!上記の写真ぐらいの硬さで挑戦です。

下地は、コンクリート下地!※土間たたきは通常コンクリート面には施工出来ません!今回は配合を変えて試験施工で行っています。

_DSC2185

 

コンクリート面には現在開発中のウルトラソイル専用シーラー「ウルトラ下塗材」を塗布、このシーラー付着は最高に良いシーラーです。

この2m四方4㎡に1練り1㎡づつ水量と配合を変えて施工します。

_DSC2183 _DSC2189

 

使う材料は、「重吉たたき」改良版です。もちろん、石灰と土とにがりを使う昔ながらの土間たたきです。

まず、土と石灰を空合わせします。

十分に空合わせができれば、そこににがりと水の希釈液を入れて練ります。今回は、8L+にがり1Lタイプと、9L+にがり1Lタイプでと水量を変えた場合と、追加で真砂コンバインダー(すさ)を入れたタイプと入れないタイプの試験を行いました。

_DSC2205 _DSC2195

 

すさを空合わせした材料に投入!

※注意事項:すさを空合わせのままそのまま投入するとあまり上手く混ざりませんでした!すさを追加する場合は、必ず水とすさを混ぜてから投入してください。

今回使用した土間用のすさは、「真砂コンバインダー」です。
≫真砂コンバインダーについてのお問合せは・・・

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配合と水量を変えて1㎡づつ試験!やはり9Lのほうが施工はしやすくアマもよく浮いてくれます。

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施工後は、水量の違いや、塗り継ぎは見えませんが乾燥後が楽しみです。たぶん塗り継ぎ部分で亀裂が入らなければいいのですが。

試験結果は、後日ご報告します。

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