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「社員の日々雑感!」の記事一覧

2018/10/31(水曜日)寒くなってきました!白華現象のおさらい!

この前まで暑くてへばっていたのもつかの間、急に寒くなって来ました。
寒い時期の左官仕事で厄介になるのが、白華現象です。この現象になってしまうと美観を損ねてしまいますので、おさらいをして出来るだけ防いで頂ければと思います。

白華とは・・・
セメントやモルタル、漆喰の成分の遊離石灰が水に溶け出し表面に蒸発していきます。その時に空気中の二酸化炭素と反応し固まって残ってしまいます。成分は主に白い炭酸カルシウムになる為、壁表面が白くなってしまう事です。
黒漆喰などの色を付けている場合は、特に目立ってしまいます。夏場に起こらない事は無いですが、乾燥まで時間がかかる分、夏場より冬場に圧倒的に起きやすい現象です。
白華は大きく1次白華と2次白華に分かれ、1次白華は材料の練水で材料の硬化に必要な水以外の余剰水の乾燥時に起こり、2次白華は施工が完成してからの雨がかり等の水分によって起こります。

2次白華は施工後の事ですから、水分を侵入させない方法・・・撥水剤で保護すれば防げます。
«用途に応じた撥水剤はこちら・・・
1次白華は施工時に起きる事で、乾燥が遅すぎると、その分遊離石灰が表面に移動する時間が長くなるので起きやすいです。ですので下地材の水引き性能や上塗り材の糊加減等を調整する必要があります。かといって早く乾きすぎるとドライアウトを起こし別の不具合が起きる場合がありますので、塗ろうとする物件や壁の条件に合わせたバランスが必要ですね。

例としては・・普段漆喰ベースやボードベースを漆喰の下地としてご利用頂いている方で、当日ギリギリに仕上がるよ!って方は冬場は漆喰ベースライトやボードベースライトの使用がいいかもです。ライト製品は水引き性能を早くしてありますので、暑い時期の漆喰ベースやボードベース使用の感覚で仕上げが行えると思います。
«漆喰用の下地材はこちら・・・

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2018/09/26(水曜日)店舗の土間、タイルやフローリングに飽きていませんか?

土間たたき風土系仕上げ材、ウルトラソイルの資料はもうお手元に届きましたか?

 

5色

さんご(ピンク)やしんじゅ(白)の新色も加わり現在弊社の売れ筋商品TOP3にランクイン!!

さて、内外装、駐車場にも使えるウルトラソイルですが、やはりお客様のニーズの一番は、「色」カラーです。

今回、新色開発中と施工要領おさらいでご紹介。

① ウルトラソイルは厚み15㎜で施工可能

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② 梱包内容 1㎡セットなので、軽量の必要はありません。

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まずは主材・・・今回開発中の新色グレーなので写真はグレーです。

そして骨材・・・これが重要淡路島の砂利や砂を使った配合骨材

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そして配合材・・・配合材でこのウルトラソイルの強度を向上させます。「歩行用」と「駐車場用」の量が違うのはこのためです。

 

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また、春夏秋冬によって中身が変わる、遅延材、小袋なので入れ忘れに注意!!

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③ 混練・・・まずは空合わせ!

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1) 主材を入れて

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2)配合材と遅延剤を入れて

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3)空合わせを十分に行います。
タライミキサー(モルタルミキサー)でも混練可能です。

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4)水と配合材を事前に希釈し、空合わせした材料に投入し混練します。

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5)混練完了!

④ 打設・・・土間モルタル同様に一度に15mm打設可能です。

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鏝で均していきます。
大きい面積では土間鏝や定規を利用し平滑に均して下さい。

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水が引いたらまた頭を張って完成です。

⑤季節と気温下地によりますが、3時間~程度養生

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締まったらスポンジ拭きを行います。

⑥仕上げ・・・拭き取り!

スポンジで拭き取りを行います。

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拭きにくいようであれば、刷毛等でノロを浮かせてふき取っていきます。

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骨材が見える程度、表面のノロを拭き取ります。

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完成!1週間程度乾燥させ、その後セメントのアクをきれいに酸洗いしてください。

酸洗いの方法は、下記動画を参考に!

https://youtu.be/ACRxJej87Hs

2018/09/26(水曜日)たたきは何故強度が出るのか?

弊社商品の中でも、非常に人気の高い土間たたき。

昔ながらの原材料を守り、重吉たたきの名で販売していますが、使用箇所についての質問が多いです。
「土産物屋の内装の土間なんだけど使用出来ますか?」
「茶室とかではなく、自宅の犬走りなので、よく歩くのですけど大丈夫ですか?」

答えとしては、表面の施工方法など若干の注意点はあるのですが、強度的には大丈夫です。

では何故、土と石灰とにがりだけなのにそれだけ強度が出るのかというと・・・(勿論商品に使用する原材料は一つ一つ吟味して配合しているものですが)
原材料の土は、実際には土という物質だけではありません。厳密にいうと土と水と空気です。道端の土を手ですくうと必ず土と水と空気が入っています。これは土の隙間に液体の水と気体の空気が混じっている事になります。
土間たたきはこの隙間の中の水分を少なくし、密集度を上げているのが、強度UPに繋がっています。
例えば、アスファルトなどで舗装されていない土の道で、よく通るところは、踏みしめられて密度が上がり硬くなります。ここに雨が降っても水たまりが出来てしまいます。
しかし山の中などで、踏みしめられていない土の部分に雨が降っても水たまりは出来にくく、地面に吸収されていきます。その状態で踏みしめるなどするとへこんだり、変形してしまったりするので強度が弱いという事になります。
土は元々、岩石のかけらや岩石が風化したものですが、岩石の状態に近づけているというイメージでしょうか。

これは壁材も同じことで、漆喰の押さえ工程はまさにこの理屈です。何度も押さえる事によって密度を上げ強度を出し、吸水率も下げる。究極は磨き仕上げという事になります。

しかし現実の施工ではそこまで出来ない事も多いので、ケミカル(樹脂等)の力を借りて素材の隙間を補強したり、素材同士の結びつきを強くしたりしている商品が色々販売されています。
弊社はお客様の求めているものに合わせ、ご提案させて頂きます。

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