古民家改修に使える壁材と床材!土壁と土間たたきで一味違うリノベーション! |
/
■古くなった土間、土間たたきを新しくするリノベーションの方法!
この度お客様より江戸時代の建物の土間たたきが古くなったので修繕したいとのご要望から、
重吉たたき(三和土)をご採用頂きました。
重吉たたきは、淡路土と石灰、にがり、藁すさを配合した昔ながらの土間たたきを忠実に継承した土間材料です。
≫淡路、深草、三州の3色展開!にがりと土で固める本格的な土間たたきは重吉たたきだけ!
現場は、玄関の土間長年使いこんだ感のある土間たたき・・・何回か上に塗り重ねて補修した感じ
この古いたたきはしっかりしているので、剥がさずこの上に新しく重吉たたきを施工するそうです。
重吉たたきの施工条件は40㎜以上、十分な厚みもあるので大丈夫!
念のため、「たたき表面強化剤」を前日に塗布しました。
材料を練ります。
主材と色材をいれます。
土を入れます。淡路土と砂利と砂をブレンドしてあります。
空合わせを行い、水3Lとにがりを入れますが、少し硬いのでもう少し加水します。
詳しい施工要領は、ユーチューブの動画をご覧ください。
材料を敷き詰め叩きしめながら勾配を整え整地していきます。
叩きしめ整地完了!
このままではまだ表面がボコボコして玉砂利と土が密になっていない状態です。
このまま乾燥でも硬化しますが、少し表面が弱く玉砂利が転げたり、削れてきます。
これを防ぐためにノロ(アマ)を浮かせ表面を整えます。水不足なたたきなので刷毛で水を表面に含ませながら鏝でしごいてアマを浮かせノロをかぶせます。
このひと手間がたたきを強くします。
通常叩きっぱなしで仕上げることもありますが、弊社ではこの工程を推奨しています。
この状態でしばらく養生します。今回は、1日置いて翌日スポンジ拭きを行います。
土間たたきはセメント系と違い1日で硬化しません。よって1日程度置いてスポンジ拭きでも問題ありません。
翌日~
鏝で押さえてノロを浮かせた表面をスポンジで拭くことで土系の表情にします。
洗い出しで玉砂利を出すような要領です。
叩いて仕上げた表情とは違い、目が詰まり玉砂利もチラチラ綺麗に出ています。
鏝で押さえたツルツルの土間より表情があります。
重吉たたきには藁すさも入っているので見た目もいい感じです。
江戸時代からの古民家に合う!すごく合う!いい感じだ~
土屋重吉の「重吉たたき」如何ですか?
土間たたきに関する関連ブログはコチラ・・・ | |