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「研究室!研究報告」の記事一覧

2016/01/13(水曜日)新商品:藻カビガード試験!

この度新しく発売いたしました「藻カビガード」は藻、カビに特化したトップコートで、その特徴は漆喰内部に浸透し吸水防止層を作り漆喰壁内部に水を侵入させないことでカビの原因となる水分を保水させないことです。
そこで水の侵入をどれほど防止できるのかを検証してみました。

まず城かべ漆喰をカップに詰め漆喰のブロックを作成。
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乾燥後、カップをはずし漆喰ブロック表面全体に藻カビガードを塗布したものと、塗布無しのブロックを作成。
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藻カビガード乾燥後、赤の染料で着色した水に塗布有と無を1日ひたしました。

ブロックを取り出して半分に割り、水の侵入具合の違いを断面から検証しました。
染料を水に混ぜた量が少なかった為わかりにくかもしれませんが、塗布無しの漆喰ブロックは表面から一番深い所で約20ミリ程度まで赤色の水が侵入していました。
一方塗布有りの断面は白いままで水の侵入がほとんど確認できませんでした。

藻カビガードは試験結果のように水の侵入を防止し、漆喰壁が保水しないためカビ防止に効果があります。
一般住宅物件で軒の出が無い外部大壁施工等、のちにカビの心配がありそうな場合はご検討ください。

2015/12/14(月曜日)城本奮闘記!「俺の研究」・・・その24

「俺の研究」・・・その22でご紹介したように漆喰の色は多少の違いはあれど基本的に白です。
しかし、土には土そのものに色がついていて、粘性や粒度など様々です。

弊社も本土壁やすらぎや糊土(のりつ)など淡路土を使った製品を出していますが・・・
  土壁についてはこちら・・・
主材がかわれば配合も変わるんじゃないか?と思い研究してみました。

黄土 袋
黄土 原料

今回使用したのは「淡路黄土」
それにみじんすさ、みじん砂、粉末角又を配合し淡路黄土糊土を作って塗ってみました。

黄土 比較

乾燥後です。

左が淡路黄土糊土、右が淡路土糊土です。どちらも土壁だなぁと思う渋い色味で仕上がりに満足です。
実際に乾いた表面をよく見てみると、淡路黄土の方が粘いのか、淡路土にはない小ヒビが淡路黄土には見られました。
小ヒビを無くすにはすさや砂を足すなどの工夫が要りそうです。

このように土の特性をよく知り、その土に合った配合をしていかないと土壁にはならないので、改めて奥が深いなぁと感じました‼

2015/11/02(月曜日)撥水試験用:色漆喰塗り

今日は先日ご紹介しましたリニューアルし復活した城かべ接着剤の上に漆喰上塗りをしています。
外部、雨がかりがある壁面に城かべ漆喰に無機顔料バイエル黄を多めに配合し、濃い色漆喰を作りパターンで仕上げます。
濃くしたのは雨による二次白華(エフロ)が出た場合に分かりやすくするため、パターン仕上げにしたのは押さえ仕上げよりも表面吸水率が高いので、より結果が分かりやすい撥水試験ができるからです。
試験は城かべ油、プロテクターG、プロテクターEX、新トップコート4種類です。
城かべ油は漆喰混入タイプですが、その他3種類は上塗り漆喰乾燥後、表面に塗布します。
3種類のトップコート施工時またご報告したします。
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