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「研究室!研究報告」の記事一覧

2016/02/01(月曜日)土強実験~その1

土蔵や土塀の補修及び、外壁の土壁強化に使われる土強!発売以来大好評頂いている製品ですが、どれくらいの性能があるのか説明しづらい。
そこで外部暴露試験も兼ねて、土強の試験を行って見た。
試験方法は、当社の配合中塗り土「中土~なかつ」をカップに入れ固めた物と、通常の塗り板にしたものに土強と「城かべボンド10倍液」を塗った物の劣化の比較をして見たいと思います。

強い土壁雨で流れない土壁

中土~なかつを練り、同じ量だけカップにつめ完全乾燥!

土壁 補強

見本板にも同じ材料(中土~なかつ)を塗って乾燥
数日乾燥したものがコチラ

土壁 強化

この3つの試験袋A、B、CにそれぞれA土強、B城かべボンド、C何もしないを塗布し乾燥してみる。

土壁を固く土を固める

土強は超浸透性楽しみです!

土壁を固める

まずは土強を塗布。やはりいくらでも浸透します。浸透しなくなったところで終了!

土壁強化土塀 強化

次に城かべボンド、さすがに土強ほど浸透しませんね!
土壁蔵の補修

同様に塗り板にも塗布。
土塀 土蔵土壁 強化土蔵補修

完成!後は乾燥を待って外部で暴露試験ですね!

土壁補強

2016/01/13(水曜日)新商品:藻カビガード試験!

この度新しく発売いたしました「藻カビガード」は藻、カビに特化したトップコートで、その特徴は漆喰内部に浸透し吸水防止層を作り漆喰壁内部に水を侵入させないことでカビの原因となる水分を保水させないことです。
そこで水の侵入をどれほど防止できるのかを検証してみました。

まず城かべ漆喰をカップに詰め漆喰のブロックを作成。
20160107_095330
乾燥後、カップをはずし漆喰ブロック表面全体に藻カビガードを塗布したものと、塗布無しのブロックを作成。
20160108_104744 20160108_105030
藻カビガード乾燥後、赤の染料で着色した水に塗布有と無を1日ひたしました。

ブロックを取り出して半分に割り、水の侵入具合の違いを断面から検証しました。
染料を水に混ぜた量が少なかった為わかりにくかもしれませんが、塗布無しの漆喰ブロックは表面から一番深い所で約20ミリ程度まで赤色の水が侵入していました。
一方塗布有りの断面は白いままで水の侵入がほとんど確認できませんでした。

藻カビガードは試験結果のように水の侵入を防止し、漆喰壁が保水しないためカビ防止に効果があります。
一般住宅物件で軒の出が無い外部大壁施工等、のちにカビの心配がありそうな場合はご検討ください。

2015/12/14(月曜日)城本奮闘記!「俺の研究」・・・その24

「俺の研究」・・・その22でご紹介したように漆喰の色は多少の違いはあれど基本的に白です。
しかし、土には土そのものに色がついていて、粘性や粒度など様々です。

弊社も本土壁やすらぎや糊土(のりつ)など淡路土を使った製品を出していますが・・・
  土壁についてはこちら・・・
主材がかわれば配合も変わるんじゃないか?と思い研究してみました。

黄土 袋
黄土 原料

今回使用したのは「淡路黄土」
それにみじんすさ、みじん砂、粉末角又を配合し淡路黄土糊土を作って塗ってみました。

黄土 比較

乾燥後です。

左が淡路黄土糊土、右が淡路土糊土です。どちらも土壁だなぁと思う渋い色味で仕上がりに満足です。
実際に乾いた表面をよく見てみると、淡路黄土の方が粘いのか、淡路土にはない小ヒビが淡路黄土には見られました。
小ヒビを無くすにはすさや砂を足すなどの工夫が要りそうです。

このように土の特性をよく知り、その土に合った配合をしていかないと土壁にはならないので、改めて奥が深いなぁと感じました‼

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