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「研究室!研究報告」の記事一覧

2017/07/10(月曜日)アク止め効果も必要とのことで改良!

カビなどで汚れた漆喰面をリペアーするために作った「ベラムーロ」
研究室的には完成しているのですが、現在は営業部での製品評価中!
以前はカラーの試験を行いましたが、色ムラも無く良好に着色出来たのではないかと思います。

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≫過去のブログ「ベッラムーロ・・・着色試験」

と言うわけで・・・今回は「下地からのアク止め」について実験してみました。
通常、外壁の場合は「あく」というより汚れなので一般的には粒子も大きくシーラー材などを塗布することで止まります。

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≫城かべあく止めシーラーはこちら・・・

ただ、ベラムーロそのものにもアク止め効果が無ければなりません。
そこで、今回ベラムーロにはアク止め材を入れアク止め効果を高めました。

通常合板に直接塗ることはありませんが、合板のアクは塗り壁の大敵です。
合板のアクが止まるか試してみます。

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このように合板にシーラーなどの塗布は行わず、アク止め効果のあるベラムーロとアク止め効果の無いベラムーロを塗ってみます。

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左側にアク止め効果ありのベラムーロ、右側にアク止め効果無しのベラムーロです。もちろん、結果の違いは期待しますが、右側もアクが出なければアク止め材を混入する必要もありません!

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完成!これで1日乾燥させて結果を見たいと思います。
次に、以前合板にしょうゆを塗って下地材のアク止め効果を検証した下地があったので、アクが出た下地にベラムーロを塗ってみます。

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写真で確認できるでしょうか?右側のしょうゆを合板に塗った下地からアクが出ています。
左側は、合板だけなのでアクは止まっています。
この下地に上に2種類のベラムーロを塗ります。上にはアク止め材を増やしたもの、下にはアク止め材を減らしたもの、どちらもアク止め材は入っています。が今度は分量を変えています。

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結果・・・・・
このように2種類のアク止め試験の結果は次のようになりました。

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まず、合板に直接ベラムーロを塗った試験ですが、アク止め材の入っていない右側からは、見事に合板のアクと思われる木目模様が出ました。
しかし左側は、真っ白でアクは出ていません。
アク止め材の効果が出ているようです。

次に、

DSC03966

アク止め材の分量を変え、実際下地材からアクが出たものに塗った結果ですが、見る限りではどの面もアクが出ているようには見えません。
アク止め材の分量にはさほど影響が無いようです。

漆喰のリペアー材でもあるベラムーロ!当然、汚れた下地に塗ることも多いのでアク止め効果は高めて行きたいと思います。
ただ、強いあくには必ず「城かべアク止めシーラー」を塗布して下さいね。

≫城かべあく止めシーラーはこちら・・・

aku

2017/06/28(水曜日)色漆喰の実験を兼ねて塗見本製作中!

本日は塗見本作成です。
お客様のニーズの中で色漆喰の要望は必ずあります。
「白華しない色漆喰」「見本と同じ色になるように」「色むらにならないように」「冬場に施工出来る商品」等々・・

漆喰は石灰が原料なので石灰の性質上中々難しい事ばかりなんですが、少しでも緩和出来るような商品作りを目指しています。


色漆喰は水引き等で乾燥スピードに違いも出るので、本日は下地を色々変えて試験しています。
長期的な試験を続けていますので、すぐには提案出来ないかもわかりませんが、チャレンジし続けます。

2017/05/19(金曜日)シックハウス症候群とは??

現在もシックハウス症候群に悩んでおられる方は沢山いらっしゃいます。
弊社にもお問い合わせがありますので、簡単にどんなものかおさらいです。

シックハウス症候群とは・・・建材や家具から揮発性有機化合物(VOC)と呼ばれる物質が環境中に放出されめまいや頭痛、呼吸器疾患等の症状がでる体調不良をおこしてしまう事です。
揮発性有機化合物の種類は100種類以上ありトルエンやキシレン、エチルベンゼンやスチレン等があります。その中でも有名な物質はホルムアルデヒドじゃないでしょうか?
内装塗り壁材料で認定を受けているF☆☆☆☆(エフフォースター)はFがホルムアルデヒドの頭文字で文字通りホルムアルデヒドの放散量での規制をしています。ちなみにF☆☆☆☆は内装使用制限なしという事ですね!
弊社漆喰製品も勿論F☆☆☆☆も取得してはいますが、日本漆喰協会ではより基準を厳しくし、自主認定制度で合格した商品にはマークをつけています。
漆喰の中で製品を選ばれる際には参考にしてみてはいかがでしょうか??

漆喰の安全性の証明になるかは分かりませんが・・余談を一つ
漆喰の主成分である消石灰(水酸化カルシウム)はホルムアルデヒドの水溶液であるホルマリンを廃棄する際に加えるとホルムアルデヒドがホルモース反応を起こし、糖=炭水化物に変化しますので、それを廃棄していく方法が取られたりしています。

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