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2023/11/01(水曜日)厚付け中塗り漆喰ドカッと!滑らかな表面にもできる

表面にやさしくコテをとおせば滑らかに

 

プロの業者様、DIYのお客様を含め、当社に多い問わせの古い土壁の補修

そんな時非常に便利な製品が「島かべドカッと!」です。

 

 

■ドカッとを利用した土壁補修方法⇒近畿壁材 | ボロボロしている古い土壁補修マニュアル (kinkikabezai.com)

 

ご利用を検討、もしくはご利用中のユーザー様から何度かご質問受けたのが、ドカッと!の上にもう何も塗らないので、

ドカッと!表面をお寺やお城の漆喰表面のように滑らかにして、仕上げたいということです。

ただ、塗っただけでは砂漆喰(中塗り漆喰)のため、表面はザラザラに仕上ります。

実はやり方は簡単で、壁全体に塗り付けが完了し、平滑(フラット)にできたら、ドカッと!表面をやさしく撫でるようにコテをとおせば

滑らかな表面になります。

 

滑らかな表面仕上げにはメリットも

 

表面が滑らか=表面が密になっているので、埃などもたまりにくく、水分の吸い込みを少なくなり、ザラザラ仕上げと比較すると、汚れが付きにくい漆喰壁になります。

ドカッと!ザラザラにも滑らかにもできる中塗り漆喰です。お試しください。

2023/10/23(月曜日)淡路島の「土」が身近な仏具に利用されるかも

「おりん」という仏具わかりますか

 

上記画像が「おりん」です。見たことはあるけど名前は知らなかった、そんな方が多いのではなでしょうか。

身近な宗教用具のひとつで、読経をはじめる前と終わった後に打ち鳴らす仏具です。

その澄んだ音色は邪気を払い、空間を清浄にすると言われています。

「おりん」には数種類の材質があり、その中でも特に音質や余韻が良いとされる最高級素材が佐波理(さはり)【銅と錫の合金】が材質のものです。

その音の良さからシンバルなど、金属製楽器にも使用されています。

この度、淡路島の「土」を求めて来社いただいた(有)りんよ工房様は、この佐波理(さはり)材質の「おりん」を製造しているメーカーです。

 

■有限会社りんよ工房様⇒https://rinyo.co.jp/

 

鋳型に土を使用する

 

佐波理(さはり)が材質の「おりん」は鋳造と言う製造法によって作られています。

型を作り、溶かした金属を型に流し込み、切削加工を施し製品にしていきます。

この製造工程の中で、土には非常に大きな役目があり、土を基に様々な種類の真土(まね)を作り鋳型を作ります。

土の良し悪しで音が大きく変わるそうです。

また、鋳型に成形するため、壁土と同じように、高い粘性を持つ「土」が条件になります。

 

希少になった粘性が高い土

 

お客様は歴史あるメーカーなので今まで使用していた「土」があったのですが、その土が採取できなくなり、この度淡路島の「土」を検討することになったそうです。

当社の地元淡路島は昔から「土」の都と呼ばれ、粘性が高い良質な土が豊富に取れ、壁土はもちろん、淡路瓦やタイルなどに使用されてきました。

採取する山の層はまだまだあり、安定供給が期待できる点なども淡路島の「土」を選択するポイントになったそうです。

強度や音色を含め、2年程試験結果ができるまでにかかるそうですが、良い結果になり、淡路島の「土」の可能性が広がるのことを期待しております。

2023/10/11(水曜日)自然を感じる土のような壁

年月が経過した山肌のような表面 内部・外部どちらにも使用できる壁


 

 

エコやSDGsの観点から建築でも「自然を感じる空間」というコンセプトが増えてきているようです。

そんなコンセプトに合う空間を創るとなれば、例えば植物を置いてみたり、木(木材)が見える天井にしてみたりなど、方法はさまざまあります。

自然を感じる空間づくりで壁に着目しているデザイナーや設計士様より、

「表面が荒々しい感じで土っぽくしたい」

「ゴツゴツした土のような表面の壁はできますか?」

とお問わせいただいたことが数回あります。そんな時に提案しているのが左官仕上げの中の一つ「掻き落とし」です。

 

 

弊社の地元、淡路島の砂を壁材に混ぜて壁に塗り、ある程度乾燥してから、表面を削り落とす仕上げ方法です。

表面を削ることで表面に混ぜた砂が良く見えるようになり、凹凸もはっきり出て荒々しい、力強い雰囲気になります。

 

■通常の壁材で掻き落としはできない

 

「掻き落とし」はどちらかと言えば伝統的な左官仕上げの方法になります。昔は施工をお願いされた左官職人が自分で材料を調合していましたが、現代に継承されていません。

「掻き落とし」は仕上げに表面を削る工程があり、砂などが混ざった重い材料を厚く塗る必要があります。

 

 

通常の塗り壁仕上げ材に砂などを混ぜて塗れば、重さに耐えられず、塗った材料が下に落ちてしまいます。

また、仕上げまでの工期の問題もあります。塗れば終わりではない、最後に表面を削る工程が有る掻き落としは、塗ってある程度材料が固くなってからでないと削る事ができません。

 

 

長年、左官材料にたずさわってきた当社のノウハウを活かし、重い材料を厚く塗っても落ちない高い接着性、塗ったその日に仕上げまでするための乾燥時間、内部・外部どちらにも使用できる耐久性なども考慮した掻き落とし専用材料を開発しました。

 

 

土のような感じ、土っぽさを出せる「自然を感じる空間」を創りたい方はご相談ください。

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