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2024/01/16(火曜日)塗り替え・リフォームの時 一番重要な確認事項は?

塗り替えする既存壁の強度と浮きの確認

 

年月が経ち、現在の壁の汚れが目立ってきた、劣化しポロポロしてきた、または、クラック(割れ)が目立つからなど、壁を新しく、きれいに塗り替えたい、リフォームしたい理由はさまざまあると思います。

そんな塗り替えをお考えの方にまず確認していただきたいのは、既存壁の状態確認です。

確認し、対策を取らないと、その上に新しい塗り壁材を塗り重ねるので、新しく壁を塗った作業がすべて無駄になってしまう可能性あるからです。

なので一番重要な作業と言えます。

 

 

具体的には既存壁の強度と浮きの確認。

強度に関しては既存壁が塗り壁なら、手で触れた程度で落ちる部分の撤去が必要です。クロスなら糊が弱くなって膨れたり、めくれがある部分はすべて切り取ってしまわなければなりません。

浮きに関しては下地から離れて浮いてしまっている部分まで、剥がす必要があります。

この処理した一番最初に行い、その後、既存壁が塗り替え、塗り重ねできるかどうかの判断をしてください。

この処理で壁の大半が落ちてしまうようなら、既存壁を利用するより、新しく下地をつくり、塗り替えを行った方が得策になります。

まずは既存壁の状態をチェックし、それから塗り替え作業を行うようにしてください。

2024/01/09(火曜日)塗り壁材料を練る(混ぜる)時のポイント

最初は標準練り水量より少ない水量で練る

 

「土壁」「漆喰」などの仕上げ塗りに使用する材料やその仕上げ塗り材料を塗るために下地処理を行う「下地材」などは水で練ってからコテで壁に塗り付けを行います。

 

 

そんな壁に塗るために各材料を練る(混ぜる)時、ポイントがあります。

各材料には標準練り水量があり、標準練り水量は当然壁に塗る時にちょうどよい固さになるように明記されています。

しかし、いきなり標準練り水量で材料を練らず、練り始めは標準練り水量の80%程度の水量で練ってください。

これには二つ理由があります。

①粉末材料の小さな粒子まで潰れ、混ざり残りができにくい

②固い材料に少しずつ水を加える事により、自分が塗りやすい固さに調整できる
※仮に練り水量を加えすぎて、壁に塗れないほど柔らかくなった材料には粉末材料を足して固くするしか方法はありません。

 

①は80%と少ない水量で固めに練ることによって小さな粒子まで潰れます。標準水量でいきなり練ると小さな粒子が潰れておらず、壁に塗った時、小さな塊が出てくることがあります。
塗りながらこれを取り除くのは非常に手間です。

固く練るので大変な作業ですが、後の塗る作業が楽になると思って取り組んでください。

 

②は固く練った材料に水を加えながら混ぜた方が、自分好みの固さに調整しやすいためです。

水を加えすぎて、壁に塗れないほど柔らかくなった材料は粉末材料を足せば固くできますが、調整方法として好みの固さにする微妙な調整は難しくなります。

 

 

以上二つの理由があるため、各粉末材料を練る(混ぜる)場合はお試しください。

2023/12/25(月曜日)【塗り替え下地処理】ビニールクロスは剥がさず下地処理するのがおすすめ

ビニールクロスは剥がさず塗り替える

 

リフォーム需要が高くなり、土壁や漆喰など、自然素材壁の塗り替えにチャレンジする方が増えています。

塗り替え時、一番多くいただくご相談下地が「ビニールクロス」。

ここでいつも問題になるのが「ビニールクロス」剥がすべきか剥がさないべきか論争です(笑)

当社は剥がさず、塗り替えする方法をおすすめています。その理由をご説明します。

 

クロスだけ綺麗に剥がれることがほとんど無い

 

クロスを剥がすと、糊が弱くなり定着が弱くなっていた部分は綺麗に剥がせますが、糊が成分が残り、しっかり定着している部分は

クロスの仕上げ面だけが剥がれ、薄い白い皮のようなものが残ったり、石膏ボード表面の紙まで一緒に剥がれ、石膏が露出して

しまったりします。

こなると下地が凸凹なる部分が増え、下地処理作業が大変になります。

また、薄い皮のような部分は強度がそれほどなく、塗り重ねる下地としてはかなり脆弱です。これを残したまま上に塗り重ねると、その部分から剥がれるリスクもあります。

以上のような理由から当社では「ビニールクロス」は剥がさず、塗り替えすることをおすすめしております。

塗り替え手順は下記でご覧ください

 

■ビニールクロス塗り替え手順⇒近畿壁材 | ビニールクロスに漆喰を塗る方法 (kinkikabezai.com)

 

剥がさず塗り替えをできるのはビニールクロスだけ

 

ただし、「布」や「紙」が素材のクロスの場合は、水分を吸うとかなり弱くなるため、事前に剥がす必要があるのでご注意ください。

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