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2022/06/26(日曜日)土壁の仕上げ|中塗り仕舞いとは?

何層にも塗り重ねる土壁の中塗り部分をとりあえず仕上げにすること


 

中塗り土は通常荒壁土の上に塗るものです。その役割は、荒壁土はかなり厚く塗る土壁のため、乾燥すると表面は凸凹で、田んぼが干上がった時のように大きな割れが発生します。

こんな表面の荒壁土の上に、いきなり仕上げ塗りをするこができないため、下地の凸凹を整え、平滑にするために中塗り土を塗ります。もちろん表面の割れも荒壁土と比較するとかなり小さくなります。

 

 

そんな中塗り土ですが、実は昔からこの中塗り土部分を仕上げとする「中塗り仕舞い」という仕上げがあります。

ただ本当の仕上げという意味ではなく・・・

「何年後にくる息子の婚礼の時、きれい仕上げ塗りしよう」

「今はお金がないから、余裕ができたら仕上げ塗りしよう」

そんな考えからできた仕上げです。

しかし、現在この「中塗り仕舞い」の人気が高くなっています。

 

 

 

人気の理由は土壁のデザイン!土壁感が一番出ているから

 

ご採用いただいた理由を聞くと、「土壁!って感じがするから」「土壁のイメージがこの表面なんんだけど」という意見が多いです。

たしかに中塗り土は中塗り部分にしようする土壁のため、仕上げ塗りの土壁と比較すると、表面は少しザラザラと荒く、小さな割れも無数にあり、力強さのような感じは受けます。

これがみなさんが感じる、またはイメージしている土壁に近いのかもしれませんね。

当社ではそんな中塗り仕舞いに使用する、中塗り土の既調合品【配合済み 中塗り土 中土(なかつ)】を販売しております。

土壁っぽさを感じる壁にしたい方はぜひお問わせください。

2021/06/26(土曜日)藁すさって何?なぜ使われているのか?!

 

藁すさは主に土壁に使用され、割れ防止としての役割があります!


藁すさは、日本の伝統的な左官材料で、通常土壁に混入されるものです。

木舞下地の荒壁から大直し、中塗り、切返し仕舞いから上塗りである糊差しや水捏ねに至るまですべてに利用され、種類も大きさも様々です。

弊社では用途に合わせて使い分けしていただけるよう、7種類の藁すさを販売しています。

藁すさの歴史!

藁すさの歴史は古く、稲作が日本で行われるようになり土が建築に使われだしたころからすでに混入されていたのではないかと考えられています。

昔から国内の稲作農家は多く藁を利用した製品も多く作られていたため、その古材は安価で量も多いことから日本全国で造られ使用されていたと考えられます。

このような藁すさも近年の建築様式が徐々に乾式工法に変わりはじめ需要も激減し製造しているところも少なくなってきました。

なので土壁で藁すさをお探しの方は、ぜひ土屋重吉オンラインショップにてお買い求めください!

あくぬき藁すさ

 

2021/06/25(金曜日)土壁の種類|中塗り土とは何?


中塗り土は、下塗りと上塗りの間に施工する土壁中塗り材です!

 

中塗り土の原材料は?

主に土・砂・藁すさからできています。

砂は、骨材としての役目があり、10㎜厚ほど塗厚で施工する中塗り土には欠かせません。

藁すさを入れることにより、乾燥後の割れを防ぎます。

中塗り土は、どこに使う?

この土と砂と藁すさでできた中塗り土は、昔からよく荒壁下地に使われてきました。

荒壁下地は厚塗り施工となっており、そのため表面に乾燥による割れや凹凸ができます。

この荒壁下地の乾燥後の割れを小さくし、表面の凸凹を平坦にするのが、中塗り土の役割です。この中塗り土で修正する作業を「大直し」と言います。

中塗り土を塗ることにより、下地が平滑になり、上塗りの漆喰(しっくい)がきれいに仕上がります。

他にも「中塗り仕舞い」と言う中塗り土を仕上げ材として使用することも最近では、増えてきました。

中塗り土の施工を考えている方は、土・砂・藁すさが配合された水で練るだけ使える【中土】ぜひ、お試しください!

 

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