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「土壁お探しですか?」の記事一覧

2022/06/04(土曜日)土壁の素材 藁すさ | あくぬきわらすさの話

手作業であくぬきをした希少な藁(わら)すさ


 

特殊な製品ですが、土壁には絶対必要な物

 

藁すさは日本の伝統的な左官材料で、通常土壁に混入されるものです。

木舞下地の荒壁から大直し、中塗り、切返し仕舞いから上塗りである糊差しや水捏ねに至るまですべてに利用され、種類も大きさも様々あります。伝統的には下地に近いほど大きい物を使用します。

「あくぬきわらすさ」長さ約1.5㎝程度で揃えられており、主に切返し仕舞や、上塗りの土壁に混入することが多い藁すさになります。

このような土壁の素材、藁すさも近年の建築様式が徐々に乾式工法に変わりはじめ需要も激減し、製造しているところも少なくなってきましたが、当社では少ないながらもまだまだ需要もあり、数種類のわらすさを製造・販売しています。

製造方法は昔から変わらず採取した稲藁を水に浸して十分灰汁抜きしたあと、よく叩いてほぐし、必要のない節を除去しよく乾燥させ必要な大きさに切断し袋に詰めます。

 

わらすさ(中) わらすさ(中)2
上記の写真は、あくぬき藁すさです。

 

製造風景を少しご紹介します。

当社のあくぬき藁すさは、長期間水にさらしアクを抜いています。
下記の写真は、あく抜き藁すさの粉砕前の藁です。

_DSC2051
これはこれでいい感じの「ぶつぎりすさ」ですね。

_DSC2039 _DSC2038
上の写真は、当社の藁すさの原料・・・あくを抜いて天日で干してから粉砕します。

土壁の切返し仕舞や上塗りは、仕上がりの美しさも求められるため、これらに混入される藁すさは上品な仕上がりで、あまり灰汁のでないものが条件となります。

「あく抜きわらすさ」はその条件を満たしているため使用されます。

2021/04/30(金曜日)文化財の補修現場へ・・・

三木家住宅
兵庫県指定文化財 三木家住宅で土塀の修復、補修の為訪問させて頂きました。

土塀

土塀2
土塀になっており、大きなクラックもあり大変そうです。

断面
断面はこんな感じです。ボロボロになってますね・・
出来るだけ材料も再現しながら、本来の姿になるよう、お手伝いさせて頂こうと思います。

別注土壁
以前に土壁を別注で製造した場所も綺麗に修復されていました。
こういう物件に携われるのは土を扱う弊社としては嬉しい限りです。

2021/04/26(月曜日)土間たたき|ウルトラソイルの施工動画、続々配信中

土間たたき「ウルトラソイル」が新しくなりました!


薄くて硬い土間たたき!ウルトラソイルの施工動画続々配信中!

弊社人気商品!現代風土間たたき「ウルトラソイル」の施工工程をよりわかりやすくするため、動画をアップしました。
「ウルトラソイル」は現代風に革新した新しい土間たたき材料で、鏝塗り工法の薄塗りで施工ができ、1㎡セット品なので施工が簡単!さらに駐車場にも使用可能な高強度を実現した土風に仕上がる土間材です。
土間たたきご検討中の方はぜひ動画を参考にしてみてくださいね(^-^)

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