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「研究室!研究報告」の記事一覧

2022/07/26(火曜日)漆喰(しっくい)のメリット・デメリット その3

漆喰(しっくい)のメリット その3


 

 

漆喰(しっくい)のメリット・デメリットシリーズもその3まで来ましたね。
漆喰(しっくい)のメリットその3!不燃材料で燃えないため、もし火災になったとしても、有毒ガスが発生しません!もちろん火災は起きないことが一番なのですが・・・
前回漆喰は塗って完成後、元の石(石灰岩)に戻る性質があるといいましたが、これが不燃材料の理由にもなります。石は燃えませんからね。
また「調湿性」の説明で、大切な物を保管する蔵には必ずと言っていいほど漆喰(しっくい)を塗ってあった言いましたが、この不燃のメリットも有するからです。延燃を食い止め、大切な物を漆喰壁は守ります。

 

漆喰(しっくい)のデメリット その3

 

 

漆喰は塗って押さえて乾かすという作業が必要であるため、仕上がるまでに手間と時間がかかります。
そうすると当然ビニールクロスなどと比較すると、施工費は高くなります。

また、天井面にも漆喰を塗る際は、上を向いて作業する難しさから、とても大変な作業になります。
つまり作業に手間がかかる分、壁よりもさらにコストが高くなってしまいます。

しかし、施工にコストがかかる一方、メンテナンスは基本的に不要であるため、長期的に見ればそれほど気にならないかもしれませんね。

最初にあまり費用をかけられないという方はある程度予算を決めた上で選択するとよいのではないでしょうか。
また当社ではこの漆喰(しっくい)の手間とコストのデメリット部分を解消すべく、開発した商品もあるので是非ご検討ください。

≫施工手間を削減した自然素材漆喰はこちら・・・

 

漆喰のことならなんでもお問合せ下さい!

2023/04/21(金曜日)古い土壁がボロボロしてお困りの方!土壁を固める方法

 

古くなった土壁を固めるには【土強】!

 

古民家の内装等、古い土壁がボロボロしてお困りではないでしょうか?

弱くなった古い土壁は、表面がボロボロするので補修で塗り替えや現状の土壁を固めるといった方法はございます。

その場合、ボロボロ取れる土壁は取り除いて、残っている土壁を固める為に浸透性の土壁強化剤「土強~どきょう~」を塗布して強化して頂いています。

 

【土強】の性能を確かめる強度試験の結果!

こちらは外部で半年ほど置いていた見本です。

全面に中塗り土壁を塗り、半分だけ土強を塗布していましたが、台風の影響で塗布していない半分だけ土壁が無くなっています。

そんな中でも土強塗布の箇所はきちんと原型が残り、土壁の強度が高くなっているのが分かります。

しかし、「土強」はあくまでも土を固めるもので外部の土壁に塗布するのものではございません。

外部の土壁を保護したい場合は、土壁専用撥水剤をご使用ください。

 

【土強】はどんな場合に使用する?

土強は、あくまでも仕上げ材の表面を保護するものではなく、古くなった土壁を塗り替える際に下地の土壁の強度を高める材料になります。

ですが、現状の古い土壁がボロボロしなくなれば、見た目は気にしないお客さまは土強を塗布して仕上げる場合がございます。

土強を塗布した面は、乾燥後も表面が塗れ色になり表情が変わるのでご注意ください!

土壁の塗り替えや固めて塗り替えない場合も、「土強」で古い土壁を固めるのがオススメです。

 

2022/07/17(日曜日)漆喰(しっくい)のメリット・デメリット その2

漆喰(しっくい)のメリット その2


 

前回につづき漆喰(しっくい)良い部分と悪い部分のご紹介です。

漆喰のメリットで次にお伝えしたいのが、「抗菌作用と消臭機能」。
漆喰はphが高く強いアルカリ性の壁材です。このアルカリ性が臭いや病気の元になる、カビや細菌、雑菌を抑制します。
みなさんもニュースでご覧になったことがあるのではないでしょうか。鳥インフルエンザが発症した飼育場で、白い粉を土壌に散布している映像を。あの白い粉は「消石灰」と言われるもので、高い殺菌・消毒効果があるので散布しています。
漆喰はその「消石灰」が主な原料になる壁材なので高い抗菌性があり、消臭機能も有します。まるで天然の空気清浄機みたいですね。そのため生活臭をはじめ、カビ臭い匂いや汗臭い匂いなどは壁紙を貼ったビニールクロスの部屋に比べ圧倒的に少ないのがメリットです。
≫すぐに使える練った状態の漆喰はこちら・・・

 

漆喰(しっくい)デメリット その2

 

ではデメリットは?弾性が無く、割れやすいという点でしょうか。
塗った漆喰が乾燥して硬くなるのは、気硬性という性質で、空気中の炭酸ガスを吸ったり、吐いたりを繰り返して硬化します。空気を利用して硬くなるから「気硬性」と言います。

実は漆喰はこの空気中の炭酸ガスを吸ったり、吐いたりを繰り返し、消石灰の元の姿、石(石灰岩)に戻っています。
石は硬いですよね?だから漆喰は弾性力(曲げ強度)は無いんです。なので漆喰が塗ってある下地が動くと割れてしまいます。例えば地震ですとか・・・
逆に言えば漆喰を塗る場合は、動かないよう下地をしっかり作る事が大事ということになります。
では漆喰自体を割れにくくする方法はないのか?もちろんあります。ただしそれには樹脂(ボンド)の力が必要に・・・
ボンドを入れれば曲げ強度は高くなりますが、漆喰の持つ良い性能「呼吸性能(調湿性能)」が低下します。

漆喰の事ならお問わせください!

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