素材は色土・石灰・すさの3つ
おさらいになりますが、大津壁とは色土(浅黄土・黄土・白土など)と消石灰や貝灰を混ぜ、つなぎ材として麻すさや紙すさを加え、水で練ったものを上塗り仕上げした壁です。漆喰などとは違い糊は入っておらず、施工には高い技術が必要になります。
石灰を混ぜるため、大津壁は漆喰のように思っている方が多いようですが、素材としては色土の方がはるかに多く使用するため、実はどちらかと言えば土壁になります。
そんな大津壁の中で一番の割合をしめる「色土」ついて少しお話します。
一番素材として多く混ぜる、使用するのが「色土」になりますが、この色土はなんでも良いわけではありません。
とは言え、現在は採取できるところも限られ、色土自体の希少価値も年々高くなっているのですが・・・
すいません!余談でした!
大津壁に使用する色土は土物砂壁とは違い、粘土分がより多いものが良いされています。
具体的によく使用されるものをご紹介すると、弊社がある淡路島の浅葱土、京都の黄土、岐阜の白土などは、昔からその土の色と粘土分が高い特長を活かし、浅葱大津、黄大津、白大津などと言われております。
また、大津壁仕上げの塗り厚は2㎜程度と薄いため、粒度が粗い土は使用できません。篩いにかけ、粗い部分を取り除いた、きめ細かい色土のみ使用するこができます。
このように「色土」と言っても大津壁の素材として、クリアしないといけない課題があるので、さらに希少価値が高くなります。
当社には篩い分けし、そのまま大津壁の素材としてご利用いただける各種色土を販売しております。
もし大津壁施工のご依頼を受け、素材でお困りの方がいればお問わせください。