黒漆喰は難しい そんな声から誕生したのが瑞黒!
漆喰はどうしても白華現象などで色ムラが出来ます。
着色しない通常の白漆喰は、多少ムラになっても、ほとんど分からないので問題にはなりませんが、色漆喰はムラになると一目瞭然で分かってしまいます。
特に濃い色を求められる紅漆喰や黒漆喰は鏝ムラや白華、水引きムラが全て表面に出てしまい、プロでも難しい工法になっています。
そんな中、弊社は「島かべ瑞黒」という色ムラになりにくい黒漆喰製品を提供させて頂いております。
施工方法は
白漆喰(島かべしっくい)をフラット仕上げる、その後完全乾燥させる
↓
島かべドライストップ3倍液塗布、その後完全乾燥
↓
瑞黒塗り付け
となっており、ノロがけの超うす塗り材料なので、下地をきっちりフラットに仕上げて、シーラーで水引きを一定にし、しごき塗りで島かべ瑞黒を塗りつける工法です。
お客様にご好評頂いている一方で「下地の白漆喰に追っかけ施工出来ないか?乾かしてると工期もかかるし・・・」等のお声を頂く事もあるので、実験してみました。
①まず1枚目の下地はカタログ表記通りの島かべしっくいが下地です。
追っかけのタイミングはある程度押さえて、手で触って材料が付かないぐらいで島かべ瑞黒を塗り付けました。
作業性もよく綺麗に仕上がり、乾いた後も色むらもなく上出来です。
②では下地が砂漆喰ではどうでしょう??
今回は島かべ砂漆喰を下地にしました。
水引き具合は程よく引いて塗り付けは問題ないですが、砂漆喰の分、厚みがつくので厚みを揃えるのが素人では難しく、仕上がった後に少し鏝ムラらしきものが見えています。
色は真っ黒には仕上がりました。
③瑞黒で押さえ仕上げをする為に②で作った砂漆喰にマーポローズを足して糊の濃い下地にしました。
水持ちが良すぎるせいか、仕上がりまでに時間が少しかかりました。
最後まで押さえきれなかったのか、乾燥させてみると少しムラが出来ていました。
【結論】
・島かべ砂漆喰から直接、追っかけで瑞黒施工はやめた方がいいと思います。下地の水引きを一定にすれば色漆喰は綺麗に仕上がるので、厚みを揃えやすい、上塗り用「島かべしっくい」を下地にして下さい。
・追っかけ施工も可能で乾いてからの粉ふき(ドライアウト)もなかったので、現場状況に応じて施工手順を決めて下さい。
・下地に糊を混入し水持ちを良くしすぎると、かえって押さえる回数が増え、鏝ムラや乾きムラの原因になります。色漆喰の下地はある程度の水引きがないとダメだと思います。