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黒漆喰とは何か?
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白い漆喰を真っ黒に、この相反した難しい漆喰壁
黒漆喰は、純白の漆喰に墨、「松煙(しょうえん)」や「油煙(ゆえん)」などのを入れ黒く仕上げる工法で、数ある左官工法の中でも非常に難しい仕上げです。
一般的には黒漆喰固押さえのずい黒、黒磨きなどの工法があり、ずい黒は光っていない壁で、磨きは鏡面のように光っている仕上げと分けることができます。
漆喰磨き工法は、顔が映るくらいピカピカに仕上がる!
黒漆喰磨き工法は、奥が深く材料1割:技術5割:道具4割の究極の仕事!建材メーカーが説明できるレベルではありません。
というわけで、近畿壁材のお勧めする黒漆喰は、固押さえ!
黒漆喰に使われる墨(松煙・油煙・カーボンブラック)
・松煙墨/油煙墨
松の樹脂や菜種油、ごま油などの植物性油を不完全燃焼させて発生させた煤煙から出た煤(すす)を利用します。
松の樹脂から採取したものを松煙(しょうえん)、タールや菜種油から採取したものを油煙(ゆえん)と分類しています。現在は松煙墨は高価で建材に
使われるほとんどの製品が松煙と称した「油煙」です。
・カーボンブラック
天然ガスを不完全燃焼または熱分解して作る黒の顔料。松煙(しょうえん)や油煙(ゆえん)と混同されますが、その製法は、厳密には違いがあります。
・削り墨
油煙などの墨を膠(にかわ)で固めそれを削り出した物や、固形化させた墨その物を削った物もあります。黒漆喰に使うよりも墨壺用の墨に使われる事が多いです。
・墨汁
油煙を液状にしたもので、書道などには一般的に流通しております。書道に使われる墨汁は、膠などで練られ、沈殿防止としたものが多いですが、黒漆喰に使われる墨汁には膠が入っていないほうが良いと言われています。
黒漆喰を作るには、昔から様々な「墨」が使われてきました。
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弊社でも黒漆喰を作るのに適した「墨」として島かべ松煙や壁カラーなどをご用意しております。
島かべ松煙は水溶けが良好で、着色力の高い墨です!漆喰以外にも炭モルタルや濃灰モルタル、黒モルタルにも利用できる優れものです。
>島かべ松煙(しょうえん)は抜群の水解け性能で、沈殿しない!
島かべ松煙(しょうえん)実験動画をご覧ください!
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では、漆喰に墨を入れればなんでも黒漆喰になるのか?
一時的に黒くはなりますが、色むらや白華が起こります!
原因は色々ありますが、施工してすぐの白華は、1次白華と言って漆喰が乾燥時に発生する水分に含まれる石灰の結晶(白)が表面に残る現象です。
しっかり押さえた黒漆喰も翌日にはこんなに汗をかいています。
この水をほったらかすと、白くムラムラになります。
黒漆喰を作るのにどれくらい「松煙」入れればいいの?
塗れる塗れない関係ないですが、通常の島かべしっくい20㎏/1袋に島かべ松煙500gを6袋ぐらいが限界でしょうね!
黒くするには松煙4袋で十分です。
ただ、漆喰に松煙を入れて施工してもなかなか上手くはいきません!これが黒漆喰の難しさ!
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では、黒漆喰をムラ無く美しく仕上げる方法はどうすればいいの?
そもそも通常の漆喰は、下地の水引き、塗り厚、乾燥スピードが違いますが、真っ白なので色むらはわかりません。白の中でも実はムラになっているんです。
そんな漆喰、特に白いものを黒くする場合は、その問題が顕著に表れます。
ということは、できる限り薄く塗れば乾燥スピードもばらつきなく良いんじゃないか!という論理です。
その論理から生まれたのが・・・
黒漆喰は、ノロ掛けだ!
という結論になります。
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伝統の固押さえ工法、ノロ掛けの黒漆喰(ズイ黒)を再現!
内外装、店舗古民家に黒漆喰!そんな場合に役立つノロ掛け黒漆喰「瑞黒(ずいぐろ)」
黒漆喰仕上げ:島かべ瑞黒(ズイグロ)
真っ黒に仕上がり、色むらも無い黒漆喰を目指す!
ほとんどのお客様は、
「島かべ瑞黒は初めての使用との事で不安!でもノロ掛けのやり方が分かればバッチリ」
ノロ掛け工法で行うので、色むらも少なく美しい黒
黒漆喰は通常の漆喰とは違い、漆喰仕上げの上にノロ掛けといった施工方法をします。ノロ掛けは厚さ0.5㎜程で施工します。
漆喰仕上げの上に軟らかく練って出来る限り薄く塗ることで美しい仕上がりになります。
「島かべ瑞黒」は、外壁にも使える色ムラ・色飛びの少ない黒漆喰です。古民家改修や土蔵の塗り替えにお使い頂けます。
まだまだ奥の深い黒漆喰!
近畿壁材工業は、これからも黒漆喰の研究を続けていきます。