出張中であった木摺り漆喰の現場 |
木摺り下地と木摺りしっくいの現場
■ 神戸で行われている文化財的価値の洋館建築漆喰工事現場にお邪魔しました。
昭和初期の建築との事で内装はすべて木摺り下地で土中塗り塗りになっています。蛇腹等はありませんが、天井から壁まですべて漆喰塗りの大きな現場です。完成まで時間は掛かりそうなので皆様にはちょくちょく進捗をご報告できればと考えております。
現在土中塗りまで終了しております。
■ 和歌山県にある興国寺の漆喰塗り。
醤油と金山寺味噌発祥の地とも言われている和歌山県湯浅町。その近くにある臨済宗妙心寺派の寺院。山号は鷲峰山(じゅぶざん)興国寺。そこで漆喰の塗替えを行っているという事で販売店様に教えて頂き見学にお邪魔しました。
小舞下地の部分はもう仕上げが終わっていましたが、窓周辺の木摺りの下塗り養生中で裏からも見る事が出来ました。
高い技術と丁寧な押さえで塗られた事が伝わってくる本漆喰、突然の訪問失礼致しました。勉強になりました感謝!
■静岡県磐田市を訪れました。
少し時間があったので街中を散策!磐田には社寺が多く少し路地に入ると土蔵などが結構あります。そんな中日本最古の木造小学校としても有名な旧見付学校を見学!展示室にも模型が展示されていましたが、木造の木摺りの上に平板瓦を貼り付けその上から漆喰を塗り重ねてある壁で珍しい構造です。
見付学校の裏にある土蔵造りの磐田文庫も大久保家の私塾として多くの門下生が利用していたと書いてありましたが、今日みたいな暑い日でもこの中は涼しかったでしょうね。やっぱり土蔵は涼しい。
その他にも磐田市には旧赤松家記念館もありついでにそこも見学させて頂きました。
幕末の造船技術者でもあった赤松則良氏の邸宅で、すべてご自身で設計したそうです。土蔵に赤レンガと漆喰、和と洋が混ざった面白い建物でした。
記念館の方のお話を聞いていると、赤松氏ご本人がオランダに留学中のアパートもレンガ造りの建物で、もしかしたらその影響があったのかも・・・想像ですが・・・写真は赤松氏がオランダで住んでいたアパートだそうです。
■いつもお世話になっている左官屋さんの社長様が、木摺り下地で漆喰をしたとの事。
早速に見学にお邪魔しました。ちょうど棟梁(社長)もおられいろいろな建築に対する思いやこだわりを聞かせて頂き大変勉強になりました。
棟梁曰く、伝統的な工法にこだわるのは、「先人の知恵・技をいかした工法により、骨太(木組み造り)の地震に強い家になり、更に日本の風土に適した材料(自然素材)を適した場所に使用することで、いつまでも心地よく住める家づくりを目指しているんですよ」との事。
この様なこだわりの住宅に弊社の製品が採用されたことは誇りに思います。
内装も木舞土壁と木摺り漆喰で土と漆喰の家です。黒い柱に白い漆喰が良く似合いますね!