木摺り(きずり)下地に適した漆喰をご提案!古くて新しい漆喰工法 |
社内勉強会で木摺り漆喰(島かべドカッと!)に関する検証を行った。
島かべドカッと!を木摺り下地に・・・
近畿壁材では、月に1度「3S活動日」と称して社員全員で社内の改善を行います。
今月は工場長から「納屋が欲しい」との改善提案から納屋の製造を行いました。
これで工場内の物置として便利になるとの事!
社員で手作り、大工さんではないので建物傾いてますがこれも愛嬌!
屋根がトタンでダサいのも愛敬!
でせっかくなので外壁は「島かべドカッと!」木摺り漆喰の試験を兼ねて木摺りを張りました。途中で釘打ち機が壊れ、みんな金槌で手打ち・・・筋肉痛。
横4000×縦2000×高さ2200の納屋。8㎡なので申請は大丈夫ですね!
本当の木摺り板は15mm以上、釘は2本打ちですが、今回は、予算の都合で10mmの貫板をテーブルソーでカット。
カット担当者泣きそうになってました。お疲れ様でした。
「入り口をアーチ状にしたらカッコ良くない?」という社長の一言があり・・・(つい‼そうですね!と言ってしまい…)
試行錯誤しながら、入り口の曲面とドアに木摺りの下地を施しました。
何とか形にはなったかなと思いますが、自分でやってみて改めてプロの方々の凄さがよく分かりました。
さぁ!いよいよ漆喰塗り・・・木摺り下地は、厚付けが必須!
新しい「木摺り漆喰のテスト」
社内勉強会で施工テストと練習
1㎝付けてもダレも割れもなく良好!
この製品だと問題ない!
木摺り下地へ島かべドカッと塗り!
やっと下塗りが出来ます。木摺りと相性のよい「島かべドカッと」の既調合版の新製品を試してみたいと思います。
塗った感じのイメージは・・・
軽量で鏝離れ、鏝すべりが良好、一度に10mm~20mm程度塗りつける事が出来る
今回は、①下擦り、②中塗り、③全面ネット伏せ込み、④仕上げ塗りをすべて同じ材料で20mm厚で仕上げてみます。
納屋なので裏側もよく見えて塗りつけ中「にゅるっと」ドカッとが裏から出てくる感じがいいですね!
下擦り後中漆喰で木鏝でネットを伏せ込みました。
仕上げは、漆喰の掻き落としとちょうな仕上げ!
島かべしっくいを使って、漆喰の掻き落としをやってみました。
ついでに同じ材料で先日お客様よりお問い合わせがあったちょうな仕上げも再現!?これでいいのかちょうな仕上げ?創造ですが・・・
大工さんのちょうで削ったような表情かなと思って、左官工法らしく深みのある陰影を意識しました10mmぐらいの深さは出ていると思います。
木摺り下地の納屋完成!
完成しました。今までの商品の検証も含め「島かべドカッとの作業性」「10mmの厚付けの実験」「漆喰の掻き落とし」など試すことが出来ました。これからも島かべ漆喰の新たな可能性に挑戦し皆様の現場で役立つようご提案してまいります。
正面は陰影を活かして格子柄に掻き落としを行いました。10mm程度塗りつけて掻く深さを変えて陰影をつけてみました。
側面は厚付けの検証で、15mm程度漆喰を塗りつけ、凸凹に押えていきました。厚塗りパターンなので陰影がはっきり出ていいですね。
施工後の経過報告(更新)
施工後数年が経ち無事です。
今現在がこの状態です。
表面のアップ
心配していた汚れもそれほどなく、綺麗な状態です(^^)
この度ご紹介させていたいたのは、「木摺り下地に施工したい」「古い土壁がかなりボロボロになっていて不陸調整が大変」というお問い合わせが増えており、漆喰ドカッと!をよく出荷させていただいております。
ご使用いただいた左官様の評判もよく、再度同じお客様よりご注文いただく機会も増えました。
ドカッと!はその名のとおり、ドカッと一度に厚みをつけれる軽量厚付け漆喰です。
木摺り下地や、古い土壁補修をお考えの場合はぜひご検討ください。
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