一般的にカビに強いと言われる漆喰でもカビは発生する
漆喰は強アルカリで、主成分の消石灰は殺菌などにも利用される、抗菌性の強い壁材と言われています。Phが高く、強アルカリの漆喰の上には絶対にカビが発生しないのか?
「漆喰の上に・・・」となると残念ながら発生してしまいます。ただ内部から湧き出てくるような発生の仕方ではなく、表面にカビ菌が付着しての繁殖となります。
当社もカビの専門家ではないので20万種を超えるカビの繁殖原因までの特定はできませんが、カビは「温度」「湿度」「栄養」があればどのような場所にでも発生するそうです。
もちろん強アルカリで殺菌性の強い漆喰内部から発生するのではなく、外装の壁では雨水や植物、内装の壁では結露水などの表面への付着により、その表面の水分(湿度)などへのカビ菌付着で発生する可能性はあります。また、漆喰も長期ではアルカリから中性になります。特に長い年月が経ち、中性化した漆喰壁は発生の可能性は高くなります。
そうなるとカビへの対策は・・・
・漆喰内部へ水を侵入を防ぎ、表面の付着した植物などの養分を一緒に進入させない
・水に濡れても、はやく表面を乾燥乾燥させる
・じめじめした湿気の高い場所での利用等を控える
・中性化を遅らす為、漆喰の厚塗りを行う
などが漆喰表面へのカビ菌の繁殖には効果がると考えられます。
撥水剤と抗菌剤配合でカビに強い漆喰(しっくい)はこちら・・・
中性化を遅らすために厚塗りするための中塗り漆喰はこちら・・・
もちろんカビに関してはまだまだ解明されていない部分もあります、またカビのように栄養がなくても光合成で繁殖する「藻」などの発生もあります。条件によってはガラス板やビニールクロス、サイディンボードの上にも発生するカビ。
皆さんはどのようなカビ対策に心掛けておりますか?
ただ黒く汚い事から悪者になりがちのカビですが、食料品や医薬品にも使われますし、すこし黒くなった漆喰もなかなかかっこいいですよ。
★SNSで情報配信中!
———————————————————————